「keniti3545」since74 小さな窓:2015.3月11日曇り2℃「東日本大震災」「311フクシマ」1462日 今日の一題「東日本大震災4年」
*「東日本大震災」「311フクシマ」1462日
毎年忘れない号外にします <文字も言葉も要らない全国民共有の 忘れない日「311」>
*今日の一題「どうする・あれから1462日が経った」
ただ、ただ「この記事拡散です」 小さな号外です
東京新聞社説(2015.3.11)
あの日から四年。福島の傷はまだ癒やされない。だからこそ、原発に依存しない地域の未来図を、描き始めてもいいころだ。私たちも、原発のある町も。
四年前のきょう、元福井県美浜町議の松下照幸さん(66)は、東日本大震災の映像を見て「福島原発が大変なことになるぞ」と直感したという。
原発銀座と呼ばれる福井県若狭地方で、反原発を唱え続ける少数派。「原発は地震に弱いと常々思っていたが、想像を絶する事故が起きた」と振り返る。
◆ふるさとはどうなるの
「地震にやられたら、おしまいや」という近所の声を、松下さんもしばしば聞いている。
「いつかあること」。原発のある町で暮らす人なら、そんな不安にとらわれることがあるはずだ。予感は現実になったのだ。
福島原発の被災者は、放射能でふるさとさえも失った。あまりに過酷な現実の渦中にある。再び原発と共存できるとは思うまい。
他の原発立地地域にも、もはや原発の安全神話を信じる人はいないだろう。
だが、原発がなくなれば、仕事は、暮らしはどうなるの。
過疎化する町は、老後は、どうなってしまうのか。
「原発がある不安」と「原発がなくなる不安」のはざまで、住民は今も揺れ続けている。
松下さんは、かつては原発推進派に身を置いた。しかし、一九八六年のチェルノブイリ原発事故を境に、考えを改めた。
そして三年前の九月、欧州視察の成果を踏まえ、美浜町長に宛てた脱原発の提言書をしたためた。その中で次のように書いている。
<都市部の多くの人たちは、『危険な原発は止めればよい』という思いなのでしょうが、私にはそうはいきません。原子力発電所で働いている人たちの生活があります。自治体の財政問題もあります。それらを解決しようとせずにただ『止めればよい』と言うのであれば、私は都市部の人たちに反旗を翻さざるを得ません>
立地地域の暮らしの不安を解消できないうちは、大手を振って脱原発とは言い難い。
ところが、3・11以降、世界的にも原発の安全基準が厳格化され、建て替えの費用もかさむ。原発大国フランスさえ、新設に二の足を踏むような状況だ。
◆キーワードは地消地産
少なくとも先進国では、原発は割に合わないという認識が進んでいる。四十年という原子炉の法定寿命が守られる限り、近い将来、国内の原発はゼロになる。
原発に代わる産業、雇用、財源をどうするか。
たとえ今ある原発の再稼働がスムーズに進んでも、立地自治体が早晩直面する課題である。
廃炉や核のごみの中間貯蔵を受け入れて、一時的に雇用を生み出すことはできるだろう。しかしそれでは、放射能の不安から逃れることはできないし、大企業の下請け的体質から抜け出せない。
松下さんは、脱原発依存のキーワードとして、「地産地消」ではなく、「地消地産」を提唱する。地域で消費するものを地域で自給することから始めよう、という考え方だ。
人口約一万人の美浜町全体の光熱費は、年間五十億円に上るという試算がある。そのエネルギーは町外から買っている。
新築の住宅は、大手のハウスメーカーなどが建てている。町内に豊富な森林資源が活用できていない。
たとえば、木材のかけらや廃棄物(バイオマス)を燃やして沸かしたお湯を送り込む事業を起こす。ドイツでは総発電量の7%をバイオマスで賄っている。
百世帯に一社の割合で、そのような熱供給の会社ができれば、エネルギーとお金が地域で回る。送電網の必要な発電事業とは違い、給湯の配管網なら地元で無理なくインフラも整えられる。
過疎地にある原発で大量につくった電気を、はるかな都会に送り込むのとは、正反対の考え方だ。
近々、同じ若狭のおおい町で、木材チップと太陽熱のハイブリッド(併用)による熱供給のモデルづくりに着手する計画という。
◆真の地方創生モデル
大切なのは、小さな成功例を積み上げて、地域が自信を持つことだ。大都市本位で原発を推進してきた国は、結果として立地地域の自立の芽を摘んできた。その反省を踏まえ、「地消地産」の活動に支援を惜しむべきではない。
大企業の恩恵に頼らない、地域にあるものを生かした地域のための産業おこし、これこそ本物の「地方創生」なのである。
↓全文 ストック用 URL
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015031102000153.html
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◎.やっぱり東京新聞はまっとうなこと言ってるね! 対極の意見も考えも聞きたいから他の新聞要らないとは言わないけど、でも はっきり言って読売さん・日経さん・産経さんは要らないねかも・・・。対抗意見としても聞く価値がないもの? 勿論個人的意見・時々良い記事もありますけど 政治・報道等にどこかの誰かさんの言い分をまともに記事にする「子飼いの様相」・「世論の逆撫で(反論なら解るが、騙し・ごり押しの類が多すぎる)」(keniti3545)
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