「keniti3545」since75 小さな窓:2015.5月21日曇り16℃「東日本大震災」「311フクシマ」1534日 今日の一題「党首討論に先は見えず」

*「東日本大震災」「311フクシマ」1534日


*今日の一題 「どうする・党首安保討論に先は見えず」

党首討論 4紙 社説から


(1)
【社説】東京新聞2015年5月21日

党首「安保」討論 任務の危険語ってこそ

 きのうの党首討論は安全保障法制が議論の中心だった。自衛隊の海外派遣が拡大されれば、戦闘に巻き込まれる危険性は飛躍的に高まる法制の本質を政府が説明しなければ、議論は深まらない


 党首討論開催は昨年六月以来、約一年ぶり今年一月に再び選出された民主党岡田克也代表前日に就任したばかりの維新の党の松野頼久代表に続き、共産党志位和夫委員長が十一年ぶりに質問に立った


 安倍内閣が提出した安保関連法案の審議が二十六日にも始まる。党首討論は法案審議の前哨戦だ


 岡田氏は、外国軍に対する自衛隊の後方支援を拡大すれば、戦闘に巻き込まれるなど「リスクは飛躍的に高まる」と指摘し、国民にしっかり説明すべきだと迫った


 首相は、自衛隊の活動地域で戦闘が起こった場合、活動の「一時中止、退避を定めている。安全が確保されている場所でしっかりと後方支援したい。リスクとは関わりない」と答えた


 しかし、後方支援は、いわゆる「兵站(へいたん)」だ。今は戦闘が行われていなくても、武器・弾薬の輸送などを行えば戦闘部隊と一体とみなされて攻撃され、反撃する可能性もあるだろう


 岡田氏の指摘のように、新しい安保法制で平和国家としての歩みや、海外で武力の行使をしない専守防衛が揺らぐとの不安が、国民にはある。それは、各報道機関の世論調査で、安保関連法案の今国会成立に反対する人が賛成を上回っていることからも明らかだ


 安倍内閣は、これまで安保法制と呼んでいたものを法案提出に当たって「平和安全法制」と呼びかえた「戦争法案」との批判を避ける意図があるのだろう


 新しい安保法制はこれまで違憲としていた集団的自衛権の行使を認める一方、自衛隊の海外派遣を拡大し、任務を拡充するものだ自衛隊員がより危険な局面に遭遇する可能性は格段に高まる


 にもかかわらず、安全ばかりを強調するのは不誠実だより危険な任務を自衛隊に課すと政府がまず説明しなければ、議論は始まらない


 松野氏は、国連平和維持活動(PKO)協力法成立に三国会を要したことに触れ、安保関連法案を今国会で成立させることは「まさかないですよね」とただした


 戦後日本の「国のかたち」を変え、国の行方を左右する法制である不十分な審議で成立を強行する愚を犯すべきではない


・・・・・・・

(2)朝日新聞

党首討論―不誠実な首相の答弁
2015年5月21日(木)付

 この国会初の党首討論で際立ったのは、安全保障に関する質問の本質をはぐらかす安倍首相の不誠実な答弁だった

 与党は安全保障関連法案の審議入りを急ぎ、夏までに成立させる方針だだが、首相が通り一遍の答弁を繰り返すばかりでは、安保政策の歴史的転換への国民の不安は募るばかりだ

 徹底審議によって問題点を明らかにする国会の責務は、ますます重くなったと言える

 質問に立ったのは民主・岡田代表、維新・松野代表、共産・志位委員長の3人だ。ーー 後略

↓全文
http://www.asahi.com/paper/editorial.html#20150521


・・・・・・・


(3)毎日新聞2015年05月21日

社説:党首討論 矛盾示した首相の説明

 安倍晋三首相と民主党岡田克也代表らの党首討論で、安全保障関連法案をめぐる論戦が事実上始まった岡田氏は集団的自衛権の行使容認に伴い自衛隊武力行使が他国領に及ぶ可能性を聞いたが首相の説明はあやふやで、法案が抱える矛盾の一端を早くものぞかせた。ーー後略

↓全文
http://mainichi.jp/opinion/news/20150521k0000m070151000c.html

・・・・・・

(4)読売新聞社説2015年05月21日

党首討論 抑止力向上の議論を深めたい


 日本の平和と安全を確保するため、いかに抑止力を高めるのか今国会初の党首討論では、建設的な論戦が展開されたとは言い難い。残念だ

↓全文
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20150520-OYT1T50165.html


◎.読売さんは思い入れ強く、ご用新聞らしくすでに審議事項を思惑通り進めて <如何にに速やかに集団的自衛権の行使を行うべくか> の先走った心配をしているようですね!? (keniti3545)



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*.? 「プラス1」

 随分とタイムラグの大きな反応となりましたがiireiさん 4月28日ブログ 手作り「リキュール」(http://d.hatena.ne.jp/iirei/20150428)ご紹介の御礼と日々の「男性陣代表の実践レシピ」への驚異と感謝の心を込めて 1/1000(これもまた、随分とアバウトなカウントですが コメントを頂いた回数 = myブログupの日数) の御礼の気持ちを現して見ました。 お酒を少しでもたしなまれる方は是非ご一緒に試してみて下さい? 何を試す事が出来るかが問題かも知れませんが・・・・?


◇:「古酒」 

 iileiさんに贈る一遍です

<15年ほど前にわれが出会った「古酒:達磨正宗」について>


白木善次(よしじ) 白木恒助商店 六代目蔵元
昭和13年生まれ 昭和40年代から蔵の個性を出すため、独自の長期熟成古酒造りに取り組んできた

 この論文は、今から15年ほど前に「六代目蔵元が」古酒への取り組みをあるがままに語ったものです(現在は第七代目蔵元 滋さんが「御当主・蔵元」でいらっしゃいます)

15年経ってもぶれない信念 ”色あせない” 珠玉の一編(論文)です!
http://www.daruma-masamune.co.jp/about/yoshijigakkaishi.html

・・・・
 *.蛇足ながら、われの個人的な思い入れと、エピソードもどうぞ聞いて下さい!・・・・

この論文に出会って「目から鱗が」の方は少なくはなかったようですが、業界関連の方達は勿論お酒の好きな方々も仲間内では(まさに内に秘めた)静かなブームがしばらく続きましたね。われもその内の「1人/幾万人」だと思っています


われの事例は多くのファンとは少し「古酒との出会い」が違っているかも知れませんが、自身の薄れる記憶から備忘録に追加として此処へも書き起こしておきたいと思います<日の丸酒蔵(?)の古酒との出会い・だるま酒蔵さんの論文との出会い・渡邊佐平商店(酒蔵)さんとの利き酒から意気投合・われは自家製古酒の実験(?)・結果あり・秘密の蔵(単に冷・暗い、myサイドボードの片隅)に必ず一本の励行は今に至る>。です

◆.◇

(1)われ、古酒との思わぬ出会い

 われの親父殿、存命なれば御歳100才 当然ながら生前会社勤めリタイヤ後のある時珍しくお袋と連れだって陸奥の旅行 会津ここでも珍しく親不孝息子のわれにもおみやげ「思えば、らしかったな〜」五合徳利に吟醸酒 これ不思議だったんですけど「お酒の銘」が入ってなかったんですよ吟醸酒」とコルクの栓に張ってある「封印には銘打ってありました」が。徳利は、ネットでお借りしたこの写真の大きさは変わりはないんですが、この写真では徳利がテカテカに光っています。が、親父殿の土産は素焼きの陶器でざらざら感の大きいものでした

 当時、当然現役真っ直中のわれ、友人達も、倅も娘も、われ自身の会社のご褒美旅行さえも正に“猫も杓子”も “外国旅行の真っ盛り”今思い出しても「草臥れ儲けも良いとこ」でしたがわれ独房のサイドボードの中身は値段ばかり高い土産の「洋もの酒で一杯」でしたそんな中で親父殿76才の頃両親と我々夫婦と一階二階の住み替え、得てして最低限必要なものしか動かさず仕舞い、特に男同士の場合はそんなものでしょう? 更に二年後程に、お袋が施設の下見体験入所とかの段階に入った時点で捜し物途中親父殿から引き継いだ納戸をを物色している内に、スコッチ・ブランディー・コニャックとちょっとした年代物がゴロゴロでてきました

 その中に鈍くさい包装の・・・これが上記の吟醸酒でした後日、封を切って臭いを嗅いでみましたが、これが嫌みのないヒネ香(?)グラスに注いで見ると澄んだ黄金色 ふ〜ん澱が少しある、ここで一応栓をし直して、そこでは味見までとしましたがこれがまたもうまるで日本酒という感じではなくブランディーっぽいんですよ!良くは知らなかった「古酒」これは一番確かめようとなって「ダルマ酒蔵」さんにたどり着いたという訳です

 後は、御当主(当時)白木善治さんのあの「珠玉の論文」にも辿り着き、「目から鱗」!と言う次第でした


注:)コルク栓・素焼きの陶器 いずれも器の外から通ずる呼吸が出来る因を成しているのだそうです。お酒の熟成には「+サイドの効果」があります。(条件を整えてやれば)(keniti3545)


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(2)だるま酒蔵の「古酒を守った戦いの一つ」をご紹介

 
 酒造りの難しさ、時代の流れに翻弄される日本酒の危機、は即自身の蔵の存亡に拘わる問題・御当主は差別化を目指しながらも、内情は苦しく 課税移出「約200KL」を半径20kmの狭い商圏で商っていたその残り分を未納税出としていた と当時を振り返っていましたしかし、その蔵に残ったお酒も手塩に掛けた大切な自分たちの「作品・製品」、これまでにも年数を経たもので 試飲を繰り返していました

 中に、 <好ましい「ヒネ香」のする、「味わいも好ましい」> 純米酒がある事にも気づいていました但し日本酒はどんな良いお酒でも「高温」での保存は出来ません、この大切な自分たちの分身のような作品であるお酒を守り通すのには容易ならざるご苦労があったそうです一つには <ご当地は岐阜です!> 暑い夏の日中は御当主を先頭に蔵人達は総出で、冷房設備などない「コンテナの貯蔵所を丸ごと屋根から水道水を掛けて」冷やすのに大変な思いをしたお話・・・は、この論文の中には入りきらなかったようです

(注:)出来れば醸造アルコール等の添加もない純米酒の方が熟成酒(古酒)造りには向いているようです


(3)日光渡邊佐平商店さんの先代御当主に幻の日の丸酒蔵56年醸造の利き酒を勝手に持ち込んでご一緒して頂き、大いに御讃辞頂いた覚えも懐かしく思い出します此方でも現在5年10年ものの純米古酒を製品化されています先代御当主もご健在ですが、岐阜のダルマ酒蔵さんと同様御当主お譲りの先代は、酒蔵見学と日本酒教室でのユーモアたっぷりの講話は今でも評判が高いそうです、個人団体の申し込みで利き酒もできます。 日光渡邊佐平商店さん→ <http://www.watanabesahei.co.jp/index.htm


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*.いま、われのお勧めは、両酒蔵さんに怒られるかも知れませんが瓶詰めの純米酒を買ってご自宅で最短3年.ま、5年以上なら「必ずず結果は出ます」ので是非チャレンジして頂きたいと思います古酒というか熟成酒と呼ぶかお好きに出来ますが、その結果が失敗か成功かはご自分で確かめるしか方法はありません因みにわれの独房のサイドボードにはダルマ酒蔵さんの1954醸造のダルマ正宗720ミリリットルが1本と福島大和川酒造店の弥左衛門と言う濁り酒2012.5.7 300mlを眠らせています。が、(うるさくてよく眠れませんかも知れませんかね・・・笑)「冷・暗・静」 われの部屋ではクラシックもムリだし・・・

 皆さんも是非、素晴らしい古酒(熟成酒)を育ててみて下さい! われは3回ほど仕込みましたが「全てそれなりの結果を得る事が出来て」います今も二左右衛門は、瓶底に澱色は薄い琥珀色に化け始めています勿論今日は眺めただけで元の箇所に収めます。後2年は開けないつもりです、途中また1本だけ何か仕込みましょう如何にもぐうたらな奴の趣味だな〜と自分でも思いますでも、われの教えを守って計画的にやっている後輩はなんか色気起こしているみたいです?これは自分で楽しむ程度の「楽しみ」なんですけどね〜?!


◎.この上なしの難しさを乗り越えた 火入れの終わっている一般純米酒 瓶詰めものを購入して自分で古酒を造れるのです。「低温通風良好な暗室で静かにお酒を眠らせる」だけ、好きなだけ時間を掛けるだけ、です。 必要な、難しいステップは先人達の知恵を借りればよい、秘密は要らないでしょうこれからも美味しいお酒をみんなが頂くためには そして過去の歴史の中へこんな大切な(食)文化を置き忘れないためにもお酒の味わい方の行程に自分も応分の関わりを持った上でその味心ゆくまで「賞味」して頂きたいものですもちろんこれまで通り「フルコースプロにお任せも良い」でしょう。(keniti3545)



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(keniti3645)の ご紹介特記・覚えなど
だるま酒蔵さん論文の中でも詳しい説明がありましたが、下記丸河屋さんの豆知識のまとめも「ユニークさ・わかりやすい説明となっております」ので参考にさせて頂きました


丸河屋酒店
http://www.marukawaya.com/index.html

店主一言
 酒屋という家業を継ぎ、酒屋の酒知らずの青年が、ある日突然日本酒に目覚めました。静岡県工業試験場の河村伝兵衛先生の門を叩いたのが切っ掛けで、日本酒の旅路が始まりましたそれから販売はもちろんのこと、醸造から農業まで数多くの方達にお世話になりました。この意味を込めまして、ページタイトルに「酒縁に感謝」と付けさせていただきました商売では「物・金・人」と大事なものがありますが、当店は「人と人」を原点に最重要と考え、努めていきます。実店舗もオンラインも隔たりなくしっかりやります


(豆知識 日落ち)
http://www.marukawaya.com/mamechishiki/mamechishiki33.html


日本酒の火落ち

日本酒の火落ちって何?

 日本酒の醗酵はタンクに蓋をしていない開放醗酵である。麹の酵素が蒸し米を糖化し、糖化されたものを酵母が食べてアルコールと炭酸ガスに変える。開放醗酵であるが故に、目には見えない雑菌が侵入してくる。雑菌の繁殖を抑えるために、もろみには乳酸とアルコールがある

 醗酵を終えると酒粕清酒に分けられる。この時点では清酒の中には雑菌もいる可能性が高い生酒だ。そこで、瓶に生の状態のまま入れてから火入れ殺菌をする。雑菌も酵母も死滅し、麹の酵素力も失活する

 ところが火入れ殺菌をしない生酒は商品の瓶ごとに差はあるが、雑菌が混入している場合がある。雑菌の中には乳酸下にもアルコール下にも強いものもあり、これがお酒に入っていると、繁殖する恐れがある。だから生酒は要冷蔵である。精密なフィルターなどで濾過をして、雑菌を処理しても、入れる瓶の中の空気や瓶自体に雑菌が入っている恐れがある

 日本酒のように乳酸があり、アルコールもあってもそれに対して強いものもあり、この菌を火落ち菌と呼ぶ。火落ち菌は乳酸菌の一種と考えられている

 醗酵中にこのような雑菌にもろみが侵され、目的としたお酒とならないことがある。腐造である。これまでにも多くの蔵元が腐造に追い込まれて、経営のできなくなったケースがあった


火落ちしたお酒の味は?

左が正常、右が火落ち (写真はURL辛みに行って下さい)

 せっかく醗酵により出来上った芳しい日本酒。これが火落ち菌に侵されてしまうとどのようになってしまうのか。

 外見上からも火落ちの有無はわかる。火落ちしてしまうと、透明だったお酒が白色混濁気味になる。生酒は時間がたつと白い塵のようなものが瓶底にたまることがある。オリが出たと表現される。うっすらとして山に初雪が降り雪化粧したような感じだ

 これに対して火落ちは同じ白い物質が瓶内に生じるが、うっすらと瓶底にたまるというよりは、瓶全体にクモの巣でも張ったように、瓶内の下ばかりでなく、上の方にも存在する。重力の関係で、最後はすべて瓶底にたまるのではあるが

 生酒におりが出る頃の味は美味しいと評価する方が多い。何の食物でも、状態の曲り角では香味が変化して、その変化を好む人もいるのは納得できる

 では火落ちした場合はどうであろう?

 世間一般では、とてもまずくて飲めたものではないという方もいれば、あれはあれで少しはいいと感じるという方や、樽に貯蔵された白ワイン風味が加わって旨いという方まである。事実は?

 この事実を御報告するために、このページを作った研究結果に基づいてしゃべるべきである。人聞きで評価すべきではない。一度だけの印象が総てではないこともある


火落ちをさせた

 実験用に生酒を3種類6本づつ18本用意。これらがどのようになるのかを3月から6月にかけて調べた

 5月の下旬、最高気温が25゜を越えた夏日。18本中、ある一種の6本が同時に白色混濁した。瓶の下の方を中心に白い物質が発見された。生酒のオリの可能性もあるので、しばらく様子をみた

 1週間し、白色混濁も進んできたので、味見をした。これがなんとも不味くて飲むにはしんどい私が味わいを判定するだけでは物足りないと思い、妻にも味見をしてもらった。妻には実験とは語らずに、ただ「美味しい?」「どう思う?」とだけ聞くようにした。妻も「何これ? 飲めないよ。」ともらした

 

 そしてその翌日にはもう一種類の6本が白色混濁した

 それも味見をしなければならない。最初の物とどのように違いがあるのかをチェックしなければならない

 恐る恐る味見をしたのだが、これが美味しいのである元々のお酒の良さが更にスケールアップされたようである。吟醸香のようなフルーティーさが生酒らしさと同居して増大している

 やはり私だけの判断ではいけないと思って、妻にも飲んでもらった。この時もお酒の内容に関しては秘密である

 妻も私と同じ意見で美味しいねと呟き、二人で瓶底3センチくらいを残して飲んでしまった。写真からもわかるように、かなり白色混濁していて、オリではないことがわかる


 これはどういうことだ?  火落ちしても美味しいのとまずいのとがあるではないか?

 これだけでは判断ができないので、二度火入れされた新しいお酒を2本用意し、上の火落ちした2つのお酒をそれぞれに加えて、火落ちさせることにした


 数ミリづつ加えただけなので、2本ともまだ火落ちしていない透明なままであった

 二日して変化が現れた。左は火落ちしたのに美味しいと感じたものを加えた物(Aとする)で、右はまずくて飲めない火落ちのお酒を加えた物(Bとする)だ

 Aは白色混濁がはっきりした。明らかに火落ちした。元々のお酒よりも数ミリ加えた火落ちのお酒の香味に支配されている。まるで数ミリ入れたお酒のようになってしまった。これはこれで旨いお酒である

 Bは外見上では、火落ちしていないようである。しかし味見をしたら、数ミリ加えたまずくなった火落ちしたお酒の香味に近い味わいになっている。飲むにはしんどいくらいの味である土の匂いがする。サッシのレールにたまった黒い泥のようでもあるし、エアコンのフィルターの汚れのような匂いでもある

 きっと酸っぱいと思って飲んだが、酸っぱくはなく、苦かった。苦くてまずく、後味もお酒の辛さと火落ちした苦味がいっしょになり、嫌味として残ってしまう

 Aは美味しいので、ちょっぴり多くの量を飲んだ。そのせいで、写真の容量に違いがでている

 この2本の香味の変化を日を追うごとにみていた

 7月10日驚くべき結果が得られた。AもBも同じ香味に落ち着いている。これは前のお酒の香味の影響を受けていない、まったく別物のお酒となった少しの期間、樽貯蔵した白ワインに似ている。私は白ワインも好きなので、美味しいと感じた。このお酒をまたまた妻に味見させたところ、飲みやすいお酒じゃないと言う。私はこれは白ワインだよと、カマをかけたが、それには騙されず、日本酒でしょと返してきた

 香味から最初のAB2本の火落ちした生酒の火落ち菌は同一となる可能性が高い

 実は以前、メルシャンさんにお願いして火落ち劣化したサンプル酒を造ってもらったことがあるきき酒師の団体である日本酒サービス研究会の西関東局例会でみなさんに試飲してもらいました。100名くらいの参加者があり、その中からは火落ちしたお酒も悪くないねえ。これは好きなタイプだよといった声が多数ありましたこの時の評判のよかった火落ちしたお酒が再現できたわけです

 火落ちに関しては、自然に起こる火落ちをしたお酒は劣化する可能性がある。生酒はそれが顕著であり、時として美味にも受け取られるが、蔵元から出荷した時点の酒質とは別物になる

 ただし、火入れしたお酒を人工的に火落ちさせた場合は、木が様臭のする特別なお酒に変化する。これは嗜好品の枠内で捉えた場合は、悪いとも良いともいえない


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我々素人にはこの手順は追えませんが(設備も時間もありませんから)、それはその行程が理解出来ていればそれで良いのです。(keniti3545)

◎.この難しさを乗り越えた 火入れの終わっている「一般製品瓶詰めものを購入して自分で古酒を造れるのです」「低温・通風良好な・暗室で・静かにお酒を眠らせる」だけ、「好きなだけ時を掛ける」だけです。 必要な、難しいステップは先人達の知恵を借りればよい、秘密は要らないでしょうこれからも「美味しいお酒をみんなで頂くために」「そして過去の歴史の中へこんな大切な(食)文化を置き忘れないために」も「お酒の味わい方の行程に自分も応分の関わりを持った上でその味 賞味してみたいものとは思いませんか?! もちろんこれまで通りフルコースをプロにお任せ(それなりの対価を支払って)も良いでしょう。(keniti3545)

◎.今日は、iireiさんに贈る一編と言いながら何時も美味しい手作りのご馳走を 「ごちそう」して下さる女性陣の皆さんにも是非見て欲しいなんて欲も出た一編になってしまいました。 我慢強く見て頂いた皆さんには感謝です! (keniti3545)

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「keniti3545」since75 小さな窓:2015.5月18日(月)晴れ15℃「東日本大震災」「311福島」1530日 今日の一題「どうする・《病んでる安倍さん と 汚れゆくこの国が心配だ!》」

*「東日本大震災」「311福島」1530日

 *今日は放射能線量測定日 5月18日(月)
(此処では、グループ1・2共 各定点の高値を次位まで提示しています )



データ 「グループ1」

 先ず前回「5月11日(月)」の測定値を示す           

東:0.14 0.12μSv/h 西:0.18 0.14μSv/h 南:0.41 0.41μSv/h 北:0.19 0.18μSv/h

M :0.50 0.43μSv/h


   全体のMaxは0.50μSv/h

   5点の総平均値=0.22μSv/h


・・・・・・

「注:データ「グループ 1」の東・西・南・北 とは」

東=自宅から200メートル堰堤上 西=自宅雨樋下水口上 南=自宅ベランダ雨だれ跡塀中 

   北=塀外空き地  M=自宅から200メートル自治会Mセンター雨だれ跡   


・・・・・・


 本日「5月18日(月)」の測定値を示す     

東:0.18 0.16μSv/h 西:0.39 0.18μSv/h 南:0.34 0.27μSv/h 北:0.16 0.18μSv/h

M :0.48 0.48μSv/h


   全体のMax=0.48μSv/h

   5点の総平均値=0.22μSv/h


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データ 「グループ2-0」 <児童公園の測定 「5点」:此処は各定点の平均値>     


 各定点 6回測定の平均 単位はμsv/h (5月18日 月曜日)  


東辺:公園内、外周東辺 楓根元 0.13 

南辺:公園内、外周西辺 楓根元 0.67 (maxは0.77μSv/h)

西辺:公園内、外周西辺 樹木根元 0.25

北辺:公園内、外周北辺 樹木根元 0.12

E  :児童公園(グランド中央部) 0.12



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 データ 「グループ 2」


本日 5月11日(月)の測定値を示す   

東:0.21 0.18μSv/h 西:0.37 0.27μsv/h 南:0.68 0.59μsv/h 北:0.14 0.12μsv/h

中央:0.13 0.10μsv/h


  全体のMaxは0.68μsv/h

  5点の総平均値=0.23μSv/h



・・・・・・・


本日 5月18日(月)の測定値を示す   

東:0.19 0.12 μSv/h 西:0.37 0.28μSv/h 南:0.77 0.70 μSv/h 北:0.12 0.12μSv/h

中央:0.14 0.13μSv/h

 
  全体のMaxは0.77μSv/h

  5点の総平均値=0.26μSv/h


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◎. 「311」から1530日が経った今日の線量も上記のごとくです。せめてもの救いは、max値に「1μsv/h」超えの値が出なくなった事・平均値も少しは下降線を辿っている事が見えてきたか?とおもわれる事?(しかしこれも希望的な観測に過ぎない・・・先週より平均値もmax値も高い)、平均値を下げているのはもっぱらホットスポットの値の下減に頼るところが大きく、低位箇所の数値は動きが鈍い。 幾つかの推論は立つだろうが、除染が叶わぬ場所は高線量が移染を広げて低線量汚染の心配が大きくなる事はさけられないと思われます。 先週からのアピール続行 (keniti3545)


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*今日の一題 「どうする・《病んでる安倍さん と 汚れゆくこの国が心配だ!》」


おはようございます。
生き生き箕面通信2331(150512)をお届けします。

(箕面通信さんのストック記事からです)

 ”安倍首相には、精神の看護が必要です”


 本日5月12日は看護の日195年前にフローレンス・ナイチンゲールが生まれた日です。彼女は、英国人の両親がイタリア旅行中にフィレンツェ(英語読みはフローレンス)で生まれたのだそうです

 恵まれた家庭で育ったフローレンスは、フランス語、ギリシャ語、イタリア語に通じ、ラテン語で哲学も学んだ。数学、天文学統計学、歴史、美術、音楽にも造詣が深く、いわばスーパーウーマン

 それが、恵まれない人の境遇に思いをいたすようになりクリミア戦争では負傷兵の看護にあたるようになる。さまざまな障害を乗り越えて、劣悪だった看護の実態を改善し、やがて「クリミアの天使」「看護の天使」と呼ばれるようになった。名実ともに、「近代看護教育の母」と呼ばれるにふさわしい実績を残しました

 ところで、わが安倍首相は戦争放棄を定めた憲法を忌み嫌い、なんとか新しい憲法に書き替えようと頭を絞っています。まず緊急事態条項などを入れる「お試し改憲」で、人々のアレルギーを取り除き、本命の9条骨抜き改憲をしようと動き出しました狂気の沙汰です

 9条改憲ができなくても、事実上の改憲を意味する「集団的自衛権の行使容認」を決めました。それを実際に可能にする法整備のため、今国会の会期を大幅に延長してでも、あるいは強行採決してでも、成立させるハラです

 そして、アメリカ軍について世界中どこへでも出かけて戦争をする。戦争は、大企業には儲かる事業です。最近は自慢だったアベノミクスを宣伝しなくなりましたが、経済活況のために戦争経済も辞さない考えです狂っているとしか言いようがありません

 日本国は、格差があまりにも酷くなり、結婚もできない若者が増えていますようやく結婚して子どもを授かっても、その子どもには貧困にあえぐ運命が待ちかまえています

 日本国はいま、明らかに病んでいます安倍首相には、自らが病ました日本国を看護して健全な姿に戻す責務があるはずです

 といったところで、彼は理解できないでしょう彼は精神を病んでいるように見えます彼自身が看護を要する状態です彼はナイチンゲールが残した言葉、「看護とは美しい花をまき散らす者ではなく、苦悩する者のために戦う者である」という言葉を理解できるでしょうか。「苦悩する者のために戦う者」という言葉を行動で示すことができるでしょうか

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◎.われも箕面通信さんが仰るように、「安倍さんは心を病んでいる」のではないかと思います幾つもの大きな問題に対して、聞き耳持たぬ暴走状態に陥っていますがこの国会・この立法府に於いてどこまで議論が尽くされ、どれだけの自浄作用が働くのか見届けるのは我々国民です。(keniti3545)


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(keniti3545)

原発問題はいかなる時に於いても取り残されてはならない!立ち止まってもならない!なのに、脱原発へのシナリオが書けない日本は嘗ての「原発大国にもどんどん置いてけぼりを食っています」! 一年遅れる毎に いや、一日遅れる毎にその膨大な国家損失多くの「国民が被る多大なる健康被害「国家財政への底なしの負担」)は、「計り知れない“負の遺産”として次世代の日本国民に覆い被さる」事でしょう!

 いえ、他人事ではないからこそ今、言葉にしているのですドイツ、原発から潔い撤退アメリカも、完全な撤退といえるのでしょう、現実に「0」となる日は読めなくても新規補充はなしを決定しているのですから此処でフランスが、原発関連の赤字縮小に向けて関連企業をも含む撤退宣言(?)と視てもおかしくない、この原発は割に合わない」発言。 この業界・「世界情勢に添った判断も出来ない国策を採る我らが安部さんの暴走」、(作る・売る・技術指導も、汚染廃棄物処理にさえも一役買うお約束まで?)これは正に「狂気の沙汰?!である!? と言う他ありません。 (keniti3545)


↓ 前置きが長くなりましたが、ここからが読んで頂きたい東京新聞さんのストック記事です。

・・・

東京新聞社説】2015年5月14日

 仏アレバ危機 原発は割に合わない

 世界最大の原子力企業体が苦境に立たされた。巨額の赤字を抱えた仏アレバ社の経営危機は深刻で、再建策として政府とのさらなる連携も模索する。もはや原発は一企業の手に負えるものではない


 アレバ社は、世界各地で原発の建設などを手掛けてきた。青森県六ケ所村の核燃料サイクル施設もアレバの技術に依存するなど、国際的にも強い影響力を持つ


 従業員四万五千人。株式のほとんどを仏政府が所有する国営企業といっていい


 アレバを窮地に追い込んだのは、フランスとフィンランドで建設中の新型原発


 欧州加圧水型(EPR)というその原子炉は、一九七九年の米スリーマイル島原発事故を教訓にした安全性が売り物だった。


 事故で炉心溶融メルトダウン)を起こしても、「コアキャッチャー」と呼ばれる巨大な皿が溶けた核燃料を受け止める。貯水タンクの水が自動的に流れ込み、冷やす仕組みになっている


 二〇〇一年、9・11米中枢同時テロが発生すると、大型旅客機の衝突に備えて、強化コンクリートの分厚い壁で原子炉を取り囲む必要に迫られた


 安全を追求すればするほど経費はかさみ、工期は延びる


 フィンランドで〇五年に着工したオルキルオト原発3号機は、〇九年に完成するはずだったところが、資材調達の遅れや設計の不具合といったトラブルが続いて工期延長が相次ぎ建設費の見積もりは当初の三倍に膨れ上がって、一兆円を突破した


 仏西部のフラマンビル原発3号機も同様で、建設費は当初の二倍になる見込みという


 そして福島の事故を経て、原発の安全に対する要求は一段と高まった欧州で建設中の原発は、オルキルオトとフラマンビルの二基だけだ


 シェールガスへの転換が進む米国でも、スリーマイルの事故以来、原発の新増設はない


 日本政府は、三〇年の原発比率を20〜22%にしたいという四十年寿命の決まりを守っていれば、建て替え、新増設なしには達成できない数字である


 そのために、どれだけ費用がかかるのか電力事業が自由化されても採算が取れるのか英国のように国費をつぎ込むのだろうか


 フクシマが時代を変えた


 原発は、もはや割に合わないと、斜陽のアレバが証明しつつあるではないか


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◎.最早、この記事は単なる「それ視よ!」の記事ではありません「警鐘をも通り越した次元」・「目の前にある現実」以外の何者でもないでしょう。(keniti3545)



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東京新聞社説 2015年5月16日のストック記事です


  復帰43年に考える 沖縄の自治は神話か


 沖縄県民の多くが反対しているにもかかわらず、政府は新しい米軍基地を造ろうとしている。沖縄の自治、自己決定権は「神話」にすぎないのか


 四月五日、那覇市のホテル・ANAクラウンプラザ沖縄ハーバービュー。翁長雄志県知事は記者団が見守る中、沖縄を訪れた菅義偉官房長官に、こう述べた


 官房長官の『粛々と』という言葉がしょっちゅう出ると、キャラウェイ高等弁務官の姿が思い出され、重なり合う感じがする。私たちの(戦後の)この七十年間は何だったのかなと率直に思う」


琉球政府の上に君臨


 宜野湾市の米軍普天間飛行場返還のため名護市辺野古に新しい米軍基地を造る「県内移設」に理解を求めようと沖縄を訪問した菅氏と、県内移設阻止を掲げて初当選した翁長氏。翁長氏がキャラウェイ氏の名前を引用したのは、強烈な反撃でもあった


 ポール・キャラウェイ。米陸軍軍人で、一九六一年から六四年まで琉球政府の上に君臨した高等弁務官


 高等弁務官は現地軍司令官の軍事権限に加え、行政、司法、立法の三権を有する琉球列島統治の最高責任者。中でも強権的として県民の記憶に残るのがキャラウェイ氏で、政治手法は「キャラウェイ旋風」とも呼ばれた


 それを象徴するのが六三年三月の演説だ。キャラウェイ氏は「現在の時点では自治は神話であり、存在しない」と、当時、高まりつつあった沖縄自身による自治権の拡大要求を拒絶したのだ


 翁長氏は、自身をはじめ、多くの沖縄県民の反対に耳を傾けようとせず、辺野古への「県内移設」に向けた作業を「粛々と」進める菅氏を、キャラウェイ氏の強権ぶりと重ね合わせたのだった

首脳には届かぬ思い


 この演説があったのが米将校クラブ「ハーバービュークラブ」翁長、菅両氏が会談したホテルはクラブの跡地に立つ


 翁長氏がこの地でキャラウェイ氏の名を挙げて日本政府の基地押し付けに抵抗したのも、こうした歴史と無縁ではあるまい


 菅氏に続いて、翁長氏との会談を拒んでいた安倍晋三首相も首相官邸で、会談に応じた


 翁長氏は「知事選、衆院選辺野古移設反対の圧倒的民意が示された」「私は絶対に辺野古に新基地は造らせない」と、沖縄の「島ぐるみ」の反対を、オバマ米大統領にも伝えるよう要請した


 首相は、翁長氏が反対している事実はオバマ氏に伝えたが同時に「辺野古移設が唯一の解決策」との立場は揺るがないとも強調両首脳は県内移設推進の方針に変わりないことを確認した


 翁長氏の思いは結局、日米両首脳に届かなかった。首相の言動は予想されていたとはいえ、翁長氏には裏切りにほかならない


 沖縄の施政権は四十三年前のきのう五月十五日、米国から日本に返還された。本土への復帰だ


 六十万県民の四分の一がなくなった苛烈な沖縄戦、日本の独立回復後も続いた米軍による過酷な統治米軍はこの間「銃剣とブルドーザー」で民有地を強制収用し、米軍基地を拡張していった


 本土への復帰は、人権無視の米軍統治から、基本的人権の尊重や戦争放棄をうたった日本国憲法への復帰のはずだった


 しかし、在日米軍基地の約74%は今も沖縄県に集中し、県民に過重な負担を強いる訓練に伴う事故や騒音、米兵の事故や犯罪、憲法よりも、米兵らの法的特権を認めた日米地位協定が優先される現実そして何より、米軍の戦争に加担する精神的重圧


 世界一危険な普天間飛行場閉鎖のためとはいえ、同じ県内での基地「たらい回し」では、抜本的な基地負担軽減にはならないだからこその国外・県外移設なのだ


 県内移設阻止を掲げる県知事が誕生し県内容認の自民党候補が県内四小選挙区のすべてで敗北しても日本政府は県民の選択を無視し、聞き入れようとしない


 沖縄に自分たちのことを決める自己決定権、憲法で認められた地方自治は存在しないのか

基金に県外から連帯


 沖縄では辺野古移設阻止を目的とする「辺野古基金」が十三日、発足した。アニメ映画監督の宮崎駿、ジャーナリストの鳥越俊太郎両氏も共同代表に就き、これまでに集まった寄付件数のうち七割が県外からだという


 過重な基地負担を強いられ、法の下の平等基本的人権の尊重など憲法の理念が実現されていない沖縄の状況に、県外に住む私たちが、同じ日本国民として関心を寄せつつある証しだろう


 沖縄の状況を改善することが、日本全体をよくする力になる。そう信じて、本土から連帯のメッセージを送り続けたい


↓ 元記事 全文
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015051602000176.html


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◎.琉球は過去に3回日本から独立を考え(させられ)た時期があったと言っている。今回はその4回目と考える決意まで胸に秘めているのではないか?! こんな県民感情に追い打ちを掛ける官房長官共々の面会忌避の時間は国民はなんと取ったのだろう? やっぱり安倍さんは心を病んでいるのではないだろうか? と思ってしまいます!? (keniti3545)



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◆.都構想敗戦と橋下氏の去就に思う


 選挙結果後の発言は分を弁えて居るものではあると思う。自身の「ショートリリーフ」的必要性(自画自賛ではあるけれど)・そして、問題提起に敗北を喫したならさっさと身を引くべきだ。自分のやろうとする事は今の社会には受け入れられなくてもし方がない(当たり前かも知れないという感想を自らも口にする)この結果が出たからには政界から引退すると。 側からの個人的感想は:投票率60%越え、大いなるインパクトを与えた結果として今後の大阪施政にはプラスに働くと思うが・・・?。

 偏りはあるにしても、60〜70才代前後の老人の身につまされる反応が反対票を伸ばした、(今でも頼りにならない、頼りない市政・行政ではあるけれど実生活の手足を奪われそうな変則的な財政改革には更なる大きな不安を抱いたのだろうか?)反面、情けないのが若者達の選挙に臨む姿勢(未だ年代別投票率を詳しくは見ていないのだが)は救いようがないのではないか選挙への意思表示が何もない・動きが何もない!?。も一つ言わせてもらえば「今、選挙限りの野党連合」も今後の姿勢にどう責任を担うのか 担えるのかも大きな疑問だ!

 少なくとも、今のわれの目からは現状維持に何ら手を加えずの「ホッ」とした希望より今後を「憂う気持ち」の方が大きいと思います有識者」と言われる皆さん方はこの結果を大きくは、「市民の良識がもたらしたもの」とでも思っているのでしょうか?
 大阪市の若い人、自分たちの進みたい方向にベクトルを合わせる事は出来ないの? 自信がない? そういう行動は悪しきことと思っているの? 「ホットしている老人パワー」も理解して取り込めば大きな力になると思うのですがね。!! (keniti3545)


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 ◆.<世間の目は、大方こんな見方だったんですかね?。>


(各新聞からの切り取り keniti3545)

↓ (日経記事から切り取り) 
ーー今回の住民投票は、賛成多数の場合、政令指定都市大阪市が1956年の制度創設以来初めて廃止される予定だったことから投票結果は、大都市制度のあり方を巡る他地域での議論に一石を投じる可能性があるとして注目されていた。


↓ (朝日新聞から切り取り
ーー 反対派の主張の根拠にもあいまいな点はあったそれでも、今の暮らしに影響するのは困るという漠然とした不安感が、期待にまさったように思う

 「橋下流」の強引なやり方が、投票行動に影響を与えたことも否定できない



東京新聞から切り取り)
ーー商都と呼ばれた大阪の地盤沈下は指摘されて久しい。沈滞する大都市に、持続可能な将来像をいかに描くのかその論点は地方自治の最重要課題であり、改革の具体的道筋を示した橋下氏の問題提起には大きな意味があろう


 しかし、議会では、異論に耳を傾けぬ市長と野党四党との間で議論が深まることはなく法定協議会では最終的に大阪維新の会だけで協定書を決定。住民投票実施が決まったのも、政党間の駆け引きの結果でしかない


 議会を軽視して強引に住民投票に持ち込み、「納税者をナメた役所や議会をつぶす」「既得権益を全部壊す」などとあおって主張を押し通そうとした手法は、あまりにも危うい


 議論尽くさぬ改革は認めずそれが、示された民意であろう



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「keniti3545」since75 小さな窓:2015.5月11日(金)曇り16℃「東日本大震災」「311福島」1523日 今日の一題「どうする・汚染 先ず事実をしっかり共有してもらいましょう!」

*「東日本大震災」「311福島」1523日

*今日は放射能線量測定日 5月11日(月)

(此処では、グループ1・2共 各定点の高値を次位まで提示しています )


データ 「グループ1」

 先ず前回「5月7日(金)」の測定値を示す           

東:0.11 0.11μSv/h 西:0.16 0.16μSv/h 南:0.45 0.32μSv/h 北:0.16 0.16μSv/h

M :0.61 0.56μSv/h


   全体のMaxは0.61μSv/h

   5点の総平均値=0.21μSv/h


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 本日「5月11日(月)」の測定値を示す     

東:0.14 0.12μSv/h 西:0.18 0.14μSv/h 南:0.41 0.41μSv/h 北:0.19 0.18μSv/h

M :0.50 0.43μSv/h


   全体のMaxは0.50μSv/h

   5点の総平均値=0.22μSv/h


注:データ「グループ 1」の東・西・南・北 とは

東=自宅から200メートル堰堤上 西=自宅雨樋下水口上 南=自宅ベランダ雨だれ跡塀中 

   北=塀外空き地  M=自宅から200メートル自治会Mセンター雨だれ跡   



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データ 「グループ2-0」 <児童公園の測定 「5点」:此処は各定点の平均値>    


 各定点 6回測定の平均 単位はμsv/h (5月11日 月曜日)  


東辺:公園内、外周東辺 楓根元 0.15  

南辺:公園内、外周西辺 楓根元 0.56(maxは0.68μSv/h)

西辺:公園内、外周西辺 樹木根元 0.24

北辺:公園内、外周北辺 樹木根元 0.10

E  :児童公園(グランド中央部) 0.10



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 データ 「グループ 2」

先ず前回5月7日の測定値を示す

東:0.21 0.14v/h 西:0.34 0.34μsv/h 南:0.79 0.66μsv/h 北:0.23 0.12μsv/h

中央:0.18 0.16μsv/h


  全体のMaxは0.79μsv/h


  5点の総平均値=0.26sv/h


・・・・・・・


本日 5月11日(月)の測定値を示す

東:0.21 0.18v/h 西:0.37 0.27μsv/h 南:0.68 0.59μsv/h 北:0.14 0.12μsv/h

中央:0.13 0.10μsv/h


  全体のMaxは0.68μsv/h


  5点の総平均値=0.23sv/h



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◎. 「311」から1523日が経った今日の線量も上記のごとくです。せめてもの救いは、max値に「1μsv/h」超えの値が出なくなった事・平均値も少しは下降線を辿っている事が見えてきたか?とおもわれる事?(しかしこれも希望的な観測に過ぎない)、最小値が0.08μsv/h未満の値は一度も目にしていない事の方がきになる。また、平均値を下げているのはもっぱらホットスポットの値の下減に頼るところが大きく、低位箇所の数値は動きが鈍い。 幾つかの推論は立つだろうが、除染が叶わぬ場所は高線量が移染を広げて低線量汚染の心配が大きくなる事はさけられないと思われます。(keniti3545)


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*今日の一題どうする汚染 先ず事実をしっかり共有してもらいましょう!



2015年5月11日月曜日 <ママ レボ 記事のご紹介です>


『ママレボ』は、高線量地域の状況や、「子どもたちを守ろう!」と全国で立ち上がったママたちの活動をお伝えする冊子です

ママレボ3つのミッション

(1)福島をはじめ、北関東や首都圏など、汚染されてしまった地域で「今、起こっていること」「抱えている問題」などをほかの地域に伝える

(2)「子どもたちを守りたい」「私たちの未来を守りたい」という思いで行動している全国の人たち(とくにママ)の様子をご紹介する

(3)「私にも何かできることはないかしら……」と思った方が、すみやかにアクションを起こせるよう、人と人を「つなぐ」役割を担う

ママレボ編集部
編集責任者:和田秀子/吉田千亜


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「福島の人たちは胸をはって戦って!」広島の被爆者たちも激励
<「南相馬の地点解除訴訟(20ミリ撤回訴訟)を応援する全国集会in東京」>


 20ミリシーベルト基準での避難解除は違法であるとして、南相馬の特定避難勧奨地域の住民たちが国(原子力災害現地対策本部)を起訴したことを応援しようと南相馬の地点解除訴訟(20ミリ基準撤回訴訟)を応援する全国集会in東京」(主催:南相馬の地点解除訴訟支援の会準備会)が5月9日、東京都文京区で開かれた。原告を含め全国から約150人が集まった


 ママレボ通信でも4月17日の提訴の様子を報じたが、「20ミリ撤回」に賛同する声は福島県内のみならず全国に広がりつつある




国に国民を守らせたい


 会に先立ち、あいさつに立ったのは原告代表であり、特定避難勧奨地域の行政区長である菅野秀一さん

チェルノブイリ原発事故の事例を見ると、事故から29年たっても子どもたちにさまざまな健康被害が報告されているもともと一般人の被ばく量は年間1ミリシーベルトという決まりがあるのに年間20ミリシーベルトなんて、とうてい受け入れられない地域にはまだまだ放射線量の高い場所がたくさんある。まずそれを払拭してほしい」と訴えた


 続いて、同じく行政区長の藤原保正さんも、「政府は住民の安全を無視して一方的に地点を解除した。原発労働者なみの年間20ミリシーベルトで解除するなんて、こんなバカげた話はない。我々が行動を起こすことで、国にきちんと国民を守らせたい。これは全国民の権利。いっしょに戦いましょう」と連帯を呼びかけた。



20ミリ解除のココが違法!


 続いて、弁護団の福田健治弁護士から、地点解除はなぜ違法であるのか、以下3つのポイントが示された


一般の年間被ばく線量は年間1ミリシーベルトと決められている。そういうルールで原発を動かしてきたのに、事故後急に年間20ミリシーベルトの被ばくを強いられるのは違法である


ICRP(国際放射線防護委員会)は、放射線防護についてルールを変えるのであれば、必ず利益のほうが大きくないといけないと勧告している。また、(放射線緊急事態後に長期間汚染地域に居住する場合)年間1ミリシーベルトから20ミリシーベルトの下方部分から基準を選択すべきと明示しているのに、上部の20ミリシーベルトを解除の基準にするのは違法である


原子力安全委員会は、避難指示を解除する際には、新たな放射線防護に関する施策を策定し、住民が参加できる枠組みを作って実施すべきという意見を出している。しかし政府は住民の意見を聞かず、一方的に解除したことは違法である



 また福田弁護士は、政府(原子力災害現地対策本部)が起訴状も見ないうちに、「20ミリシーベルトは十分下回っているので解除した」という反論コメントをマスコミに流したエピソードを披露

20ミリ基準がおかしいと訴えているのに反論になっていない。訴状も見ないでコメントするからこういうことになる。これまでたくさん行政訴訟を起こしてきたが、訴訟の日に、政府が具体的なコメントをするのは初めて。相当あわてふためいているようだ」と述べ、訴訟に勝つためには、多くの人の連帯が不可欠だと呼びかけた。

↓写真のみ
http://4.bp.blogspot.com/-l04tcLs9f_0/VVBJ1S7whKI/AAAAAAAABlQ/I1EW323u9ZU/s200/P1010623.jpg


福島県民は棄民か? 住民たちの訴え


 さらに訴えは続いた浪江町出身で放射線管理者の資格をもつ桑原豊さんは、みずから測定した南相馬特定避難勧奨地域の放射線量を示しながら、放射線管理区域なみの場所に住まわされている住民の過酷な現状を報告



「千葉県の流山市では、0.23マイクロシーベルト以上の場所に長時間滞留しないようにという看板が立てられている。南相馬の勧奨地域は、これ以上の放射線量なのに、なぜ住めと言われるのか。福島県民は棄民ではないのか?」と矛盾を訴えた。
↓写真のみ
http://1.bp.blogspot.com/-GMcCWBBWv6A/VVBJpc2KXKI/AAAAAAAABlI/d6PjRdliljU/s200/P1010657.jpg


 さらに、特定避難勧奨地点に指定されなかったものの、それと同等に高い放射線量の地域に自宅がある小澤洋一さんは、国や東電の職員が自宅にやってきて測定したときの様子を動画で紹介しながら、「測定するのは今日が初めてです、というような知識のない職員が、測定のマニュアルも読まないで、ずさんな測定をしている。これで我々の人生が決められてしまっている」と憤りをあらわにした。




登壇して訴える南相馬特定避難勧奨地域のみなさん

 さらに、自宅が特定避難勧奨地点に指定されていた3人の子どもをもつ母親は、「解除されても仮設で暮らしている。自宅周辺には、まだまだ放射線量が高いところがたくさんあるので安心できない。子どもは外に出たがるし、近づくなと言ってもホットスポットに近づいてしまう。ずっと見張っているわけにはいかない」と話し、政府が勝手に決めた20ミリシーベルト基準では、安心して子育てができない苦しい胸のうちを吐露


 またこの日は、まもなく避難指示が解除される予定の楢葉町からいわき市に避難している女性もかけつけ、「年間20ミリシーベルト以下はだいじょうぶなどと情報操作されている。国に洗脳されている。子どもや孫たちのことまで思いをはせたら、あきらめるわけにいかない」訴え、連帯と支援の和をつなげていこうと呼びかけた。



 ◆広島の被爆者が「胸をはって戦おう」と鼓舞

↓写真のみ
http://1.bp.blogspot.com/-GMcCWBBWv6A/VVBJpc2KXKI/AAAAAAAABlI/d6PjRdliljU/s200/P1010657.jpg

6歳の時、広島で被爆した
黒田レオンさん(左)と、
小野瑛子さん(右)

 サプライズだったのは、広島の被爆者が登壇したことだった

 ともに6歳のときに原爆を受けたという黒田レオンさんと、小野瑛子さんがそれぞれ原爆者健康手帳を手にしながら、こう語った


広島や長崎では、戦後70年たっても年間300件以上、被爆手帳の申請がある。つまり、70年たってもなお、核の被害は続いているということ。この被爆者健康手帳は、天が被爆者のために、ひらひらと舞い降りさせたものではない。私たちが長い期間かけて戦いとったものだみなさんも一緒に戦って、勝ち取りましょう。このような裁判が、広島・長崎に始まって、福島で終わりになるように」(黒田レオンさん)



「私自身、65歳のときに甲状腺機能障害になり、甲状腺の摘出手術をした。まわりの被爆者たちも、いろんな病気を抱えている。これらはお金で解決できることではないが最低限、お金でしか補償できないこともある。自分だけでなく、孫や子の代にまで及ぶかもしれない健康被害。せめて、医療補償だけは勝ち取ってほしい。そのために、広島と福島はつながっていきましょう。福島の人たちには胸をはって戦ってほしい」(小野瑛子さん)



 裁判の行方は、私たちひとりひとりが、どれだけこの裁判の重要性に気付き、関心をもてるかにかかっている


 通常の20倍もの「年間20ミリシーベルト」というバカげた基準を押しつけられているのは、決して福島県民だけではない。近隣の原発で事故が起きれば、間違いなく同じ基準が自分や子や孫にまで適応される。このことを念頭に置いて応援していきたい。  


(ママレボ出版局 和田秀子)



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先日の小出氏外国人記者クラブでの訴え、そしてこの被災者の訴え もっともっと線の太いものにしていかなければならないと思います。日本の中には「311」が「無関係などという人は居ない事」・今この「現実を知らないという人が「0」になるまで」私たちは声を上げ続けなければなりませんね。(keniti3545)


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「keniti3545」since75 小さな窓:2015.5月7日(木)曇り雨16℃「東日本大震災」「311福島」1519日 今日の一題「官も民も福島の現状を認め合おう!」

*「東日本大震災」「311福島」1519日

*(予定の線量測定日は4日でしたがGウィークで、市貸し出しの線量計が使えず、本日7日木曜日に延期しました)

*今日は放射能線量測定日

(此処では、グループ1・2共 各定点の高値を次位まで提示しています )


データ 「グループ1」

 先ず前回「4月27日」の測定値を示す     

東:0.12 0.12μSv/h 西:0.14 0.10μSv/h 南:0.36 0.25μSv/h 北:0.26 0.16μSv/h

M :0.63 0.56μSv/h


全体のMaxは0.63μSv/h

   5点の総平均値=0.21μSv/h


・・・・・・


 本日「5月7日」の測定値を示す     

東:0.11 0.11μSv/h 西:0.16 0.16μSv/h 南:0.45 0.32μSv/h 北:0.16 0.16μSv/h

M :0.61 0.56μSv/h


全体のMaxは0.61μSv/h


   5点の総平均値=0.21μSv/h


注:データ「グループ 1」の東・西・南・北 とは

東=自宅から200メートル堰堤上 西=自宅雨樋下水口上 南=自宅ベランダ雨だれ跡塀中 

   北=塀外空き地  M=自宅から200メートル自治会Mセンター雨だれ跡   



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データ 「グループ2-0」 <児童公園の測定 「5点」:此処は各定点の平均値>    


 各定点 6回測定の平均 単位はμsv/h (5月7日 金曜日)  


東辺:公園内、外周東辺 楓根元 0.13  

南辺:公園内、外周西辺 楓根元 0.64(maxは0.79μSv/h)

西辺:公園内、外周西辺 樹木根元 0.26

北辺:公園内、外周北辺 樹木根元 0.12

E  :児童公園(グランド中央部) 0.13



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 データ 「グループ 2」


先ず前回 4月27日の測定値を示す

東:0.25 0.23v/h 西:0.28 0.23μsv/h 南:0.74 0.72μsv/h 北:0.16 0.13μsv/h

中央:0.11 0.13μsv/h


全体のMaxは0.74μsv/h

  5点の総平均値=0.25sv/h


・・・・・・・


本日 5月7日の測定値を示す

東:0.21 0.14v/h 西:0.34 0.34μsv/h 南:0.79 0.66μsv/h 北:0.23 0.12μsv/h

中央:0.18 0.16μsv/h


全体のMaxは0.79μsv/h


  5点の総平均値=0.26μsv/h



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*今日の一題 「どうする・この事実!官も民も福島の現実を認め合おう!」 (keniti3545)


小出裕章氏4/25日本外国特派員協会で記者会見」


外国も巻き込まねば! というより、真実の拡散は良識ある科学者と国民そしてメディアの後押しを得てどんどん進めないと世界の安全を日本が脅かす事にもなりかねない! 「ストップ・ザ原発」! ストップザ「安倍の狂(強)権」! (keniti3545) 



ブログ「みんな楽しくHappy♡がいい♪」さんのブログです。 (myブログの「第一号永久保存記事」として登録
  「2011年3月11日。その後私は変わりました」。

 

福島原発事故>今も緊急事態宣言は解除されていない〜「もし、私が安倍さんであれば、まず真っ先にやることは子供たちを汚染地帯から避難させるということです」小出裕章氏4/25日本外国特派員協会(全部文字起こし)


↓全体書き起こしと小出さんの動画(音声)も見られます

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-4220.html


 日本外国特派員協会 2015年4月25日

福島第一原子力発電所の事故からすでに4年が経ってしまいました。
日本政府、あるいは東京電力の発表される報道というものは、非常に限られたものだし、
誤りに満ちたものだと私は思ってきました

今日は、福島の現状がどうなっているか?ということをかいつまんで聞いていただこうと思います
。ーー後略


(事故発生時の状態・チェルノブイリとの比較・今もつづく危険性と恐怖・ロボットも壊れてしまう現場の放射能高、劣悪条件等の解説有り)

今現在福島第一原子力発電所の敷地全体が、放射能の沼のような状態になってしまっています


ーー 前略 東京電力は福島第一発電所の中の敷地の中にある井戸水を分析していましたが
去年の10月に撮った井戸水の分析結果を東京電力が公表しました。
その結果、「セシウム134が1リットル当たり6万1000ベクレル入っていた」と公表しました。
セシウム137が1リットル当たり19万ベクレル
全ベータと私たちが呼んでいる放射性物質は、1リットル当たり780万ベクレルあったということです

日本の法律で環境に放出が許されているような、これらの放射性物質の濃度は、
セシウム134の場合は、1リットル当たり60ベクレル

6万1000ベクレルに比べれば1000倍というような、そういう濃度のものが井戸水にありました

セシウム137の場合の環境に放出してもいい濃度は1リットル当たり90ベクレルですから
この場合には2000倍以上というようなものが、もう井戸水の中にあふれてきてしまっているというような状態です

さらにこの全ベータと呼んでいるものの正体は私はストロンチウム90だと思っていますが、
ストロンチウム90の環境に放出していい濃度は1リットル当たり30ベクレルでしかありません
ですから、何十万倍というような猛烈な放射能を含んだ汚染水が敷地の中にあって、それが井戸としてくみ上げられているという状態です

こういう危機がこれからずーーっと続いていくし、
その危機を少しでもなんとか乗り切るために労働者が被曝を続けるということになるわけです


その上もっと困難な課題が残っています。
それは、溶け落ちてしまった炉心をこれから一体どうするか?ということです
。ーーー


ーーー結局、溶け落ちた燃料を取り出すことはできないと私は思いますし、
チェルノブイリ原子力発電所でやったように

「石棺」というもので封じ込めるしかないと思います

しかし、1号機、2号機、3号機にも4号機と同じように使用済み燃料プールがあって、
そのプールの中に、未だに使用済みの燃料が沈んだままです

それをなんとかして掴み出さない限りは、石棺を作ることすらができません

1号機2号機3号機の使用済み燃料プールの底から、燃料を少しでも危険の少ない場所に移すまでに、
何年かかるのか?私にもわかりませんし、東京電力も国も、ほとんど分かっていないだろうと思います

その石棺を作る作業に作手するわけで、一体石棺というものが何年後にできるのか、それすらがわかりませんし、たぶん私は死んでしまっているのではないかと私は思います

仮に石棺ができたとしても、皆さんがご存知の通り
チェルノブイリ原子力発電所では、29年経った今、はじめ作った石棺がボロボロになって、第二石棺というものを作ろうという作業が進んでいます

チェルノブイリで壊れた原子炉はたった1基ですけれども
福島第一原子力発電所では少なくても1号機2号機3号機という3つの原子炉が溶け落ちてしまっているわけで、
これから何十年、あるいは何百年という期間に渡って、放射能を閉じ込めるという作業をしなければいけません。
ーーー


これがこれから戦いを続けなければいけない課題ですけれども
「すでに放出されてしまった放射性物質にどうやって向き合うか」という課題も現に存在しています。ーーー


ーーー日本国政府IAEA国際原子力機関に報告書を出していますので、その数字を今から見ていただこうと思います

ーー私が見ていただくのは、
先ほど聞いていただいたセシウム137という放射性物質がどれだけ放出されたかというデータです。ーー

ーー福島第一原子力発電所の場合には
「1号機だけで広島原爆の6発分から7発分のセシウム137を大気中に放出した」
日本国政府が言っています

一番大量に放射性物質吹き出したのは2号機だと国と東京電力が言っています。
3号機もやはり吹き出させて、
当日運転中だった1号機2号機3号機を合わせると

「広島原爆が放出したセシウム137の168発分を環境にばらまいた」と、日本国政府が言っているのです。ーー

そしてこれは待機中にばらまいたセシウムだけであって
先ほど聞いていただいたように、今現在も放射能汚染水としてどんどん海へ流しているという、事故が進行しているわけです。


つまり、福島第一原子力発電所の事故というのは、
広島原爆の「何100発分」というような放射性物質を環境にまき散らし
今現在も撒き散らし続けている事故だということです


大気中に吹き出してきた放射性物質はどうなるか?といえば風に乗って流れるだけです。ーーー

ーーもちろん日本の東北地方関東地方は猛烈に汚れているわけですけれども
日本というこの国は北半球温帯という地域に属していて、上空では偏西風という強ーい西風が吹いています

そのため福島から吹き出してきた放射性物質は偏西風に乗って太平洋の方向に流れていって、
北アメリカ大陸の西海岸を強く汚染しています
。ーーー

ーーともあれ日本国内は強い汚染を受けました
上空では偏西風が吹いていたとしても
地上では南風の日もある、北風の日もある、東風の日もあるわけですから、
東北地方を中心として、このような汚染が生じたと日本国政府が地図を公表しています
。ーー

ーー赤、黄、緑と色分けしたこの地域が猛烈な汚染を受けた地域で、
今現在も10万人を越える人達が故郷を追われて流浪化してしまっています。ーー

ーーあるいはくすんだ緑で塗ったところというのがあちこちにありますが、こういうところは一番汚染が少ないところでも1平方メートルあたり3万ベクレルを超える放射能で汚れています。ーー

ーー放射線管理区域から何か物を持ち出す時には、1平方メートルあたり4万ベクレルを超えているようなものはどんなものでも持ち出してはいけないというのが日本の法律でした。ーー

放射線管理区域の外側には、1平方メートルあたり4万ベクレルを超えて汚れているようなものはどんなものでも存在してはいけないというのがこれまでの法律だったのですが、 この青いところは1平方メートルあたり6万ベクレルをすでに超えてしまっていますし、
くすんだ緑のところも3万ベクレルから6万ベクレルという汚染を受けているのです。ーー

ーー日本が法律を守るというのなら、およそ1万4000平方キロメートルに及ぶ場所を放射線管理区域にしなければいけないほどに汚れていると、日本国政府自身が地図に示しているのです

しかし日本国政府原子力緊急事態宣言を出して、「今は緊急事態だから法律を守らなくてもいい」ということにして、人々をこの汚染地に捨ててしまったのです。ーー


今、「放射性セシウムが大気中に放出されたのは広島原爆の168発分ぐらいだと日本国政府が言っている」
と私が言いました

その量が1万5000テラベクレルという放射能の単位です。ーー


ーーその大部分が偏西風に乗って太平洋の方へ流れていきました。
そして一部分が、日本の東北地方関東地方に降り注いだわけですが、
その量は約2400テラベクレルです

ーーこのセシウム137を重量にする、重さで測ったらどのくらいになると思われるでしょうか

福島第一原子力発電所が撒き散らしたセシウム137は、全量でも、4.7kgしかありません

日本の東北地方関東地方を中心に、広大な地域を放射線管理区域にしなければいけないほど汚染したセシウム137の重量は、わずか750gです


ーー放射能は人間の五感で感じられないとよく言われますけれども、当たり前です。
感じられるほどの放射能があれば人間なんて簡単に死んでしまうという、そういう生き物なのです
。ーー


ーーそういう汚染の中で今、福島を中心にして、人々が被曝をし続けているわけですが
なんとか被曝を少しでも少なくしたいと言って、
自分の家の周り、学校の校庭、とかいうところから、土を剥いで集めています

もちろん田畑の土を全部剥ぎ取るということもできませんし、
山の線を剥ぎ取ることもできないのです

ごくごく一部の汚染を剥ぎ取って、こういう袋に詰めて積み上げてきています。
何千万袋というような袋が、汚染地帯にこんな形で積み上げられて、
どんどんどんどん、今現在も増えてきてしまっています
。ーー

実際にはこのように一度は詰めたつもりでも、中から植物が袋を突き破って外に出てくるということになっていて、この袋をこれから一体どうやって管理をしていくのか、ということは今の課題になっていますし、これから何十年も何百年もこういう放射能に向き合わなければいけないという状態になっています。ーー

福島の事故は未だに進行中だということを皆さんにもわかっていただきたいと思います。


・・・・・・・・・・


質疑応答

バレーンの大使:もし先生が安倍首相だったらどういう対策を取りますか?この問題に対して

小出:
対策はたくさんやらなければいけないことがありますが
まずは汚染水というものの増加を防がなければいけないし、その環境への漏れというものを防がなければいけません
そのためにやるべきことは、私は二つだと思っています
まずは、これまではひたすら水を注入することで、溶け落ちた炉心をこれ以上溶かさないということをやっていたのですが、水での冷却ということを諦める
私の場合は金属というのを候補としてあげていますし、場合によっては空冷も可能だと思っていますので、それをまずやるべきだと思っています

次には、すでに敷地の中が放射能の沼のようになってしまっていると私は先ほど聞いていただきましたが
その沼のような水が環境に出ていくことを防がなければいけませんので
原子炉建屋周辺に、地下にダムを張り巡らせるということをやらなければいけないと私は思って
2011年5月からその主張を続けています

そのことは国も東京電力も最近になってようやく気がついてきて地下にダムを作る
ただし、そのダムは凍土壁という土を凍らせて作るんだということを公表しています

しかしその凍土壁というのは深さが30m、長さは1.4kmというような凍った壁を作らなければいけないわけで、そんなものは決してできないと私は思います

やはりコンクリートと鋼鉄の遮水壁、ダムを作らなければいけないと思いますし、早急にそういうような形で対策を講じていくべきだと思います

ご質問に対して今はあまりにもテクニカルなお答えになったかもしれませんので、もう少し基本的なことをこれからお答えしたいと思います。

事故は残念ながら起きてしまいました
そしてその日に原子力緊急事態宣言というのが出されて、
4年以上経った今も緊急事態宣言は解除されていないのです

だからこそ、日本の法律では許されないような場所に「人々を捨てる」というようなことも今現在行われているのです。

日本の国家にとって一番大切なことは、自分が出した原子力緊急事態宣言というものを撤回できるように最大限の努力をするということだと私は思いますし
オリンピックなどと浮かれている場合では今はないのだと思います

ご質問では「私が安倍さんだったら」という過程でご質問をいただきましたが、
もし、私が安倍さんであれば、まず真っ先にやることは「子供たちを汚染地帯から避難させる」ということです

やらなければならないことは山ほどあって、全てお答えすることはできないと思いますので、
まずこれでよければ次のご質問に移りたいと思います。


・・・・・・・・


フリー藤田
フリーのジャーナリストの藤田裕行と申します。
サリーという科学者の団体がありまして
例えばオックスフォード大学のウェード・アリソン先生、「放射能と理性」という本を出されていますけれども、そういった科学者の知見を聞きますと
年100mSv程度の低線量放射線は健康に害を及ぼすどころか、むしろガンが減るとか健康にいいとか、
そういうことを言われているんですね

その観点に立つとですねもちろん除染も必要ないし、
子供達は学校の校庭で外で元気よく遊んだらいいし、汚染水も全然ためる必要がないと。
「どんどん、すぐ全部海に流したらいい」と
放射線が、今すごい放射線量が空気中に出たといってもですね、「放射線は低線量で全然健康に問題はない」と。
「癌にもならない」というようなことになるんですが
そういう、ま、結構そういう人が増えているんですよ
、今

その辺はどう思ってらっしゃるんですか?


小出
あまりにも愚かな主張だと思います
人類が放射線を発見したのは1895年で、それ以降たくさんの放射線被曝と健康への影響が積み重ねられてきました。
その結果、現在の学問の到達点としては

「被曝というものはどんなに低いものであっても必ず健康に影響がある」
というのが現在の学問の定説なのです

だからこそ、この地球上でほとんどすべての国に「放射線の被曝に関する法律の規制がある」という、そういうことになっているわけです
日本の場合も、「被曝には危険が伴うから、一般の方々は1年間位1mSvしか被曝をしてはいけない」という法律があるわけだし、私のような放射線業務従事者という労働者であっても、「1年間位20mSv以上の被曝はしてはいけない」ということを法律で定めているわけです

それが全く間違いで「被曝は健康にいいんだ」というのであれば、法律でそういう制限を撤廃するというのがまずはじめにやるべきことだと私は思いますし世界中の国々がそういう法律を決めている以上は、法律の定めによって国をきちんと運営するというのが、国の責任だと私は思います


・・・・・・・・・

:(keniti3545)上掲の小出裕章氏インタビュー書き起こしは、「みんな楽しくHappy♡がいい♪」さんの記事紹介から抜粋させて頂いた内容になっておりますが引用元の写真、文章の一部省略等があります。但し全文 写真・動画(音声)等、詳細は、「文頭にURLを掲載」させてもらいましたのでお時間ある方はご利用下さい。尚、引用もと「みんな楽しくHappy♡がいい♪」さんは拡散ご希望です!


おわり



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「keniti3545」since74 小さな窓:2015.5月4日曇り14℃「東日本大震災」「311福島」1516日 今日の一題「どうする:原発問題 & 安保法制」

*「東日本大震災」「311福島」1516日


*.月曜日、線量測定日でしたが 6日まで市貸し出しの線量計が使えませんので、本日は中止です。



*今日の一題「どうする:原発問題 & 安保法制」


◆.原発

【社説】東京新聞 2015年5月4日


15年後の電源 まだ原発に頼るのか

 経済産業省が二〇三〇年に目指す電源の種類別の発電比率案を公表した再生可能エネルギーは抑え、原発利用を最大限に見込んだ原発再稼働に頼るのでは、日本の未来は見えない


 公表された目標は、液化天然ガス(LNG)が27%、石炭が26%、再生可能エネルギーが22〜24%、原子力が20〜22%などとなっている省エネと再生可能エネルギーで、二酸化炭素(CO2)の排出を減らすのが狙いだこの案を基に、先月三十日、温室ガス削減目標が三〇年までに一三年比で26%と決まった


 発電比率案はその二日前の有識者会合で了承された。再生可能エネルギーの割合が低いとの意見もあったが、事務方が「現実的な数字」と説明しただけで、議論されることはなかった。分厚いパブリックコメントの資料は無視され坂根正弘委員長の「時間になりました」という言葉で終了。原案は一字一句変わることはなかった


 原発は稼働から四十年で廃炉」の原則を守れば、三〇年には発電比率が14〜15%まで下がるある委員は「時間がたてば新増設の話もできる」と言った実際には、原発は建設を計画してから運転開始まで長い年月がかかる。新増設は「現実的な話」ではない20%超の目標は、老朽原発を四十年を超えて稼働させる余地を残すための感が否めない


 再生可能エネルギーを導入すると電力料金が高くなるので、原発を使うという方針だが、これも疑問だ計算には実際の原発ではなく、モデルプラントを使った発電コストは三〇年で「一〇・一円以上」。各電源の中でもっとも安いが、「以上」と付くのは原発だけだ「青天井ではないのか」と疑問を呈した委員もいたが、上限が示されることはなかった


 再稼働に際しては、個々の原発の発電コストの公開を求めたい。リスクがゼロではなく、被害は電力会社だけでは負いきれないのだから、当然の要求だと考える


 福島第一原発事故調査委員会(国会事故調)の黒川清委員長は「事故は『変われなかったこと』で起きた」と指摘した有識者会合を見ていると、3・11後も政府は変わっていない


 ただ、希望もある。同案は需要を過大に見込んでいるといわれる。原発の20%超は、需要の下振れと、家庭と職場での省エネで大幅に減らせるかもしれないのだ。国に頼ってもダメ、というのも3・11の教訓だ


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*.歯止めが欲しい : 発電比率案はその二日前の有識者会合で了承されたものだというしもし、発電コストは三〇年で「一〇・一円以上」と 各電源の中でもっとも安いが、「以上」と付くのは原発だけだ。(いくらになるかすでに逃げ腰ではないのか) 
 この毎日さんの解説 結びには、希望もある。同案は需要を過大に見込んでいるといわれる原発の20%超は、需要の下振れと、家庭と職場での省エネで大幅に減らせるかもしれないのだ>”国に頼ってもダメ、というのも3・11の教訓だ”とあるが、これは二酸化炭素削減 '13年比26%と言う目標達成へ向けての努力と相まってかなり読み込みやすい希望の一つではあろう
 但し、その場合も総電力費削減可能なシミュレーションに於いては「国民の過半は一番リスクが大きいと判断を下している電源である“原発比率を下げる約束ぐらい取り付けねば意義半減というところだ。 (keniti3545)


*.歯止めという事で言えば「再稼働をさせるにはあまりにも大きなリスクを負う事になると考えられる原発」もある。しかし、国がお目付役として設置した「安全委員会」なるものは「311」以後は存立の続行が不可今は「規制委員会」と名打って責務を負えないお目付役 どんなに厳重な審査をしようと「再稼働の許可」も下せない・「安全というお墨付き」も出せない側から御注進に及んでも私たち(規制委員会)は「安全という言葉は使いません」? これって 丸っ切り、「ムラ社会残党の弁」でしかありませんよね。 (keniti3545)


*.歯止めという事で言えば「推進 対 不稼働」=「稼働数の確保 対 停止数の贈数」 <将来に向けてもベース電源として「20%」の確保 対 「0目標」の到達期限 >  こんな綱引き何時までもやっている段階ではないでしょう?! <核ゴミ処理+核燃料の処置(管理)> もう、「白か、黒か、灰色か」の議論の段階ではないんですよ! そう、歯止めと言う言葉も通用しないのかも知れません・・・・。 ドイツの判断が万に一つ間違っていたとしてもやり直しは出来ます・「0からの再スタートは身軽です」からね! アメリカだって踏み足をしっかり移動済みですものね! 一億2,000万の国民が両肩に背負いきれない負の遺産、これ以上どうしようと言うのでしょうか安倍首相殿?! (keniti3545)



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◆.安全保障法制 ストック記事から検証 G・ウイーク開けを注目する

NHK」-1

2014年05月16日 (金) 午前0:00〜

時論公論 集団的自衛権 懇談会報告書の意味」

安倍総理大臣が設けた私的な懇談会が「国際情勢の変化に伴い集団的自衛権の行使を可能にする必要がある」として、政府の憲法解釈の変更を求める報告書を提出しました
これを受けて安倍総理は、報告書の内容を尊重して検討を進める考えを示しました。
今回の懇談会報告書の意味と、その内容を考えます

↓解説と図解
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/188015.html


・・・・・


NHK」-2

2015年04月24日 (金) 

ここに注目! 「与党・安全保障法制大筋合意、歯止めは?」

 安全保障法制の整備をめぐる与党協議は大筋で決着し、政府は来月半ばにも、関連法案を国会に提出する方針です。安達宜正解説委員です。

↓解説と図解
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/215210.html



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【社説】東京新聞(17日〜 21日) 「シリーズ 安全保障法制 を考える」


安保法制考(1) 武力行使緩める新要件


 何が分からないのかさえ、分からない−。安倍晋三政権が進める集団的自衛権の行使容認を含む安全保障法制のすべてを理解するのは困難を極める自民党公明党の与党協議は、公明党が問題点を指摘しても解決せず、生煮えで次に移ってしまうからだ


 それでも法案は、ゴールデンウイーク明けの国会に提出される。首相官邸自民党の考え通りの案となる公算が大きい。どこに問題があるのか考える。


 まず集団的自衛権の行使から


 安倍首相は、中東のペルシャ湾にあるホルムズ海峡の機雷除去の例を好んで取り上げる想定しているのは、核開発を進めるイランがオマーン領海にあるタンカーの航路を機雷封鎖する事態だ


 自衛隊が掃海すれば、オマーンに対する集団的自衛権の行使になるが、ここに違和感はないだろうか。オマーンは友好国とはいえ、日本が防衛する義務はない


 安倍首相は、輸入原油の八割が通る海峡の封鎖は、武力行使を認める新三要件の「日本の存立が脅かされ国民が危機にさらされる明白な危険」に合致するという。


 新三要件は、過去の国会論議とは無関係に昨年七月、閣議決定により制定された憲法解釈を変更して自分に都合のよい要件をつくり、これに従えば問題ないとする「自作自演」である。


 集団安全保障措置、すなわち国連の多国籍軍による機雷除去であっても新三要件に合えば、参加できるとも主張する。時の政権が「資源の枯渇は新三要件に合致する」と判断すれば、自衛隊の出動が認められ、海外における武力行使がとめどなく広がることになる。もはや集団的自衛権の議論をはるかに飛び越えている


 国会の事前承認は「原則」なので、政権の都合による事後承認もあり得る。特定秘密保護法が施行されている現在、国会の判断に必要な情報が開示される保証はない歯止めはないも同然といえる


 ホルムズ海峡の機雷除去は、二〇一二年八月、米国の知日派グループがまとめた「アーミテージ・リポート」に登場、「日本は単独でも掃海艇を派遣すべきだ」と求めた。現在、イランは主要六カ国との間で核放棄へ向けた協議が進み、当時とは状況が違う


 現実離れした想定のもと、武力行使へのハードルは限りなく下がり始めた。 (半田滋)

↓引用元記事
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015041702000165.html


◎.総理の私設懇談会、有識者会議、与党の看板にしがみつく公明党と遣り取り、〆はお得意閣議決定! なんちゅう事はない、何でも通せる自作自演の舞台が何時でも用意されている。 誰がどう切り込めると言うんだろう? 野党は何もやる気無し?! G開け目を覚ましてくれ〜!! (keniti3545)


・・・・・・・・・・



安保法制考(2) 理念先行する集団自衛


集団的自衛権の行使解禁を目指す安倍晋三首相。その理由は、首相の二冊の本に書かれている


 集団的自衛権の行使とは、米国に従属することではなく、対等となることです。それにより、日米同盟をより強固なものとし、結果として抑止力が強化され、自衛隊も米軍も一発の弾を撃つ必要もなくなります」(『新しい国へ』文春新書、二〇一三年)


 米国と日本がしっかり結びつけば、抑止力が高まるというのだ。現状を見てみよう。尖閣諸島を国有化して以降、日本は何度も米国に「尖閣日米安全保障条約の範囲内」との確認を求めている


 米国は「アジア回帰」とはいうものの、中国の台頭によって相対的な影響力は低下している。それでも最強の米国に対し、日本は集団的自衛権行使を解禁するから、中国との間で紛争が起きた場合、積極的に関わってほしい、としがみつく姿勢が一連の法制からうかがえる。別の見方をすれば、外交による問題解決を棚上げした自衛隊の「人身御供化」である


 もう一冊の本には、こうある


 「われわれには新たな責任があります。この日米安保条約を堂々たる双務性にしていくということです。(略)いうまでもなく軍事同盟というのは“血の同盟”です。日本がもし外敵から攻撃を受ければ、アメリカの若者が血を流します。しかし、今の憲法解釈のもとでは、日本の自衛隊は、少なくともアメリカが攻撃されたときに血を流すことはないわけです。(略)双務性を高めるということは、具体的には集団的自衛権の行使だと思います」(『この国を守る決意』扶桑社、二〇〇四年)


 米国による日本防衛義務を定めた第五条、米軍へ基地を提供する義務を定めた第六条により、日米安保条約は双務性を帯びている。片務的だったのは基地提供義務だけあった旧安保条約だが、首相は集団的自衛権行使に踏み切らなければ双務性ではないと主張する。行使解禁は、安倍首相の政治理念であることが分かる


 昨年、来日したオバマ米大統領尖閣日米安保条約が適用されると言明する一方で問題のエスカレートは大きな過ちであると強調した。中国とのもめごとに巻き込まないでほしいというメッセージだ


 集団的自衛権の行使解禁が東アジアの安定につながる保証はどこにもない。 (半田滋)

↓引用元記事
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015041802000149.html


◎.今でもアメリカのポチ役は変わらぬ日本すり寄ってこれも出来ますあれもやりましょうかの「正に人身御供」鳩山さんとは経験値が多少は違う安部さんだろうから日米合同会議の国会より強い(権限?)それこそ「半世紀、いや「70年前からの約束事が未だ息づく会議、官僚にしか分からない密約まで未だある」事ぐらいご存じないとは言えないでしょうこんな状態でいくらすり寄っても大事な事はけっちん食らうのは火を見るよりも明らか 覚悟が要るはずだ。アメリカのポチがアメリカの傘を宛にして先走り(独自性を持たぬまま)しかも双務性が鍵なんて自惚れるのは100年早いかもよ! (keniti3545)



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安保法制考(3) 後方支援、机上の安全

 安全保障法制で集団的自衛権の行使に並ぶ危険な活動は、他国の軍隊への後方支援だ。周辺事態法の改正と新法(恒久法)の二本立てで、自衛隊が他国軍のために弾薬や食料、燃料などを提供したり、輸送したりできるようにする


 周辺事態法は、朝鮮半島有事など日本周辺で戦う米軍を憲法の枠内で支援する法律だが改正により「日本の平和と安全に重要な影響を与える事態」ならば、自衛隊は世界中どこへでも行くことができて、支援対象も米軍から他国の軍隊へと拡大される。新法は「国連決議または関連する国連決議」があれば、日本の平和に無関係でも、やはり自衛隊が他国軍を後方支援できるようになる


 二つの法律は派遣根拠が異なるだけで、自衛隊の活動内容に変わりがあるわけではない安倍政権が目指す「切れ目のない対応」をするため、いかなる理由でも派遣できるようにする狙いがみえる


 例えばイラク派遣の根拠となった国連決議は、米国によるイラク戦争を認めたものではなかった新法は「関連する国連決議」にまで根拠を広げるため、国際法上の正当性が疑われる戦争であっても自衛隊を差し出せるようになる


 どちらの法律も国会の事前承認は原則とされ、事後承認もあり得る。しかも恒久法なので目的、期限を定めた特別措置法で対応したインド洋の洋上補給、イラク派遣のような議論はなく、国会の歯止めはないに等しい


 さらに「現に戦闘行為が行われている現場」以外なら自衛隊は後方支援できるようになる戦闘している部隊よりも燃料、食料を輸送する後方支援部隊が狙われるのは軍事常識だろう武力行使との一体化が疑われ、周辺事態法で「行わない」と明記された弾薬の提供、発進準備中の航空機への給油まで認める方針なので、憲法の歯止めさえ怪しくなってきた


 正規軍に対して、武装勢力自爆テロや仕掛け爆弾で対抗する非対称戦の最中に「現に戦闘が行われていない現場」がどこなのか判断できるだろうか国防総省イラク戦争における米兵の死者のうち、大規模戦闘での犠牲者は百九人だったのに対し、その後のイラク駐留で三千人以上が死亡したと発表している


 戦争を知らず、戦場へ行くことのない政治家や官僚が机上で勇ましい夢をみている。 (半田滋)

↓引用元記事
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015042002000170.html


◎.正に机上の夢(安全)、何寝ぼけてんだろう? 戦闘が長期化、過酷かすればするほど食糧補給、燃料補給部隊等後方の支援部隊が狙われ安いのは当たり前の事だろう弾薬などの輸送さえ疑われるのも当然、もはやその時点では武力行使も当然と敵さんが判断してもこれも当然か、憲法の歯止めも用はなさなくなる事態も目に見えるごとく明らかだろう。 (keniti3545)


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安保法制考(4) 治安維持で撃ち合いも


道路の補修から、治安維持へ自衛隊海外派遣の最初の恒久法となった一九九二年制定の国連平和維持活動(PKO)協力法も改正され、自衛隊の活動は拡大する


 PKOは、紛争当事者の停戦合意が成立した後、国連が各国から派遣を募り、停戦や兵力引き離しを監視する自衛隊のPKO参加は道路・橋の補修、建物の建設など後方支援に徹してきた


 武器使用は「国家に準じる組織」と撃ち合った場合、憲法で禁止された武力行使となるため、武器使用は正当防衛・緊急避難に限定された安倍政権は昨年七月の閣議決定で派遣先に「国家に準じる組織」は登場しないことにして、武器使用基準を「任務遂行のための武器使用」に拡大した


 九二年のカンボジアPKOでは前政権のポル・ポト派PKOと同じ武器使用基準だった二〇〇四年のイラク派遣ではフセイン政権残党が登場したが、今後はそのような勢力は現れないことになったまさに牽強付会(けんきょうふかい)である


 武器使用の拡大は、近年のPKOが住民保護を目的とした武力行使容認型に変化したことに合わせ自衛隊の任務を治安維持へ広げる狙いがあるPKOに兵士を多く派遣しているのは、国連から支払われる日当が外貨獲得の手段になっている発展途上国が目だつ主な任務は治安維持だ。日本はこの列に割り込むのだろうか


 現在、日本は南スーダンPKOに道路補修をする施設科(工兵)部隊を派遣しているこれは潘基文国連事務総長が来日して、ピンポイントで「施設科の派遣」を求めたことによる技術力があり、他国の工兵まで指導している自衛隊ならではの任務といえる


 安倍政権は「PKO以外の国際的な平和協力活動」として、国連以外の国際機関の要請による治安維持などの活動にも参加する


 PKO協力法は憲法との整合性が問われ、成立までに二百時間近い国会審議を要した今回、PKO法改正案を含む十四本もの安全保障法制を一気に成立させようというのだから、拙速は免れない


 法制が整えば、自衛隊の海外活動は動き始める。撃ち合いもありの治安維持に押し出される以上、隊員の安全確保は困難を極める政治家にその覚悟はあるだろうかそして自衛官は外国の治安維持のために自衛隊に入ったのだろうか。 (半田滋)

↓引用元記事
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015042102000133.html


◎.「治安維持で打ち合いも」当然と思わざるを得まい道路作って橋を直しているのとは違う姿を見せざるを得ない治安維持とは維持するは守る破壊する襲うを阻止する動作は戦闘無しでは事は済むまい相手が武器を使えば此方も武器無しでは応戦出来ないそういう場所、場面に遭遇する活動を促す派遣なのではないのか? (keniti3545)


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安保法制考(5) 許されない自衛隊任せ


 一連の安全保障法制の制定により、武力行使のハードルは限りなく下がる今後は共同訓練中の米軍や他国の軍隊であっても自衛隊が防護するというのだ


 防護できる法的根拠について政府は「自衛官自衛隊の武器を守るため武器使用できる」という自衛隊法第九五条を当てはめる


 この条文は「日本の防衛力を構成する自衛隊の武器を防護する行為」(政府見解)とされる米軍や他国の軍隊の武器は「米国や他国の防衛力」であって「日本の防衛力」であるはずがないこの時点で相当な無理がある


 さらに九五条は武器使用を自衛官の判断に委ねる規定でもある例えば、海上自衛隊の現場指揮官は護衛艦を守るための反撃が認められる今後、この規定を自衛隊との共同訓練や警戒監視の任務につく米軍や他国軍の艦艇防護に当てはめることになる


 自衛隊が他国の艦艇を防護すれば、集団的自衛権の行使とみなされる可能性が高い攻撃した相手からみれば、自衛隊は敵となり、自衛隊ばかりか日本が攻撃対象になりかねない現場判断で踏み切る「他国軍の防護」重大な結果を招くおそれがある


 立場を変えて考える米軍は自衛隊を守るだろうか。米陸軍発行の「運用法ハンドブック2014」によれば「唯一大統領または国防長官だけが集団的自衛権の行使を認めることができる」とあり米軍であっても現場の判断で自衛隊を守ることはできない


 政治が軍事を統制するシビリアンコントロールを採用する国において政治判断を抜きにした武力行使は許されない


 そもそも「米艦艇の防護」は昨年の与党協議では集団的自衛権に分類されていただが、専門家から日本有事であれば個別的自衛権で対処できると反論されたこれをかわすためか艦艇防護を平時の武器使用に移し、現場で判断できる程度の軽い事案にすり替えている自衛隊への責任転嫁と批判されても仕方ない


 安全保障法制の制定により、自衛隊はどこへでも派遣され、他国軍の防護はもちろん、海外における武力行使まで可能になる憲法改正を抜きにした「国防軍」の誕生であるその結果、改憲の動きは加速されるだろうそれこそが安倍晋三政権の真の狙いかもしれない。 (半田滋)=おわり

↓引用元記事
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015042202000159.html


◎.そうだよ、そうですよ、全てそれこそが安倍晋三政権の狙いなのですよ艦艇防護を平時の武器使用に移し、現場で判断できる程度の軽い事案にすり替えている安全保障法制の制定により、自衛隊はどこへでも派遣され、他国軍の防護はもちろん、海外における武力行使まで可能になるこうなってはどこで誰が何をしたから、或いはしなかったからそれは集団自衛権の行使には当たらないまたはだから行使した事になると言う違いは、最早証明出来るものではないだろう。 自衛隊任せなんてとんでもない自分の責任はどこで果たすというのか。 (keniti3545)



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「keniti3545」since75 小さな窓:2015.4月27日晴れ10℃「東日本大震災」「311フクシマ」1509日 今日の一題「どうする・“沖縄” ”福島” そして、”安保法制”」

*「東日本大震災」「311フクシマ」1509日


*今日は放射能線量測定日

(此処では、グループ1・2共 各定点の高値を次位まで提示しています )


データ 「グループ1」

 先ず前回「4月20日」の測定値を示す     

東:0.12 0.11μSv/h 西:0.12 0.12μSv/h 南:0.42 0.34μSv/h 北:0.12 0.10μSv/h

M :0.45 0.45μSv/h


全体のMaxは0.45μSv/h


   5点の総平均値=0.18μSv/h


・・・・・・


 本日「4月27日」の測定値を示す     

東:0.12 0.12μSv/h 西:0.14 0.10μSv/h 南:0.36 0.25μSv/h 北:0.26 0.16μSv/h

M :0.63 0.56μSv/h


全体のMaxは0.63μSv/h


   5点の総平均値=0.21μSv/h



注:データ「グループ 1」の東・西・南・北 とは

東=自宅から200メートル堰堤上 西=自宅雨樋下水口上 南=自宅ベランダ雨だれ跡塀中 

   北=塀外空き地  M=自宅から200メートル自治会Mセンター雨だれ跡   



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データ 「グループ2-0」 <児童公園の測定 「5点」:此処は各定点の平均値>    


 各定点 6回測定の平均 単位はμsv/h (4月27日 月曜日)  


東辺:公園内、外周東辺 楓根元 0.16  

南辺:公園内、外周西辺 楓根元 0.65(maxは0.74μSv/h)

西辺:公園内、外周西辺 樹木根元 0.20

北辺:公園内、外周北辺 樹木根元 0.12

E  :児童公園(グランド中央部) 0.10



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 データ 「グループ 2」

 先ず前回4月20日の測定値 を示す (各定点の高値次位までを提示)   

東:0.17 0.14v/h 西:0.37 0.25μsv/h 南:0.65 0.63μsv/h 北:0.21 0.21μsv/h

中央:0.21 0.19μsv/h


全体のMaxは0.65μsv/h

  5点の総平均値=0.25sv/h


・・・・・・・


本日 4月27日の測定値

東:0.25 0.23v/h 西:0.28 0.23μsv/h 南:0.74 0.72μsv/h 北:0.16 0.13μsv/h

中央:0.11 0.13μsv/h


全体のMaxは0.74μsv/h

  5点の総平均値=0.25sv/h




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*今日の一題「どうする・“沖縄” ”福島” そして、”安保法制”」



東京新聞【社説】2015年4月21日

 辺野古基金 傍観者でいていいのか


 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設をめぐり「辺野古基金」が設立された。沖縄の窮状を国内外に発信する。沖縄の声に耳を傾け、日本の安全保障を身近な問題として考えたい。


 「基地か、経済か」という二つの選択の間で長年分断されてきた沖縄が一つになって闘う。新しい基金にはすでに四千六百万円が寄せられている。

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(24日現在では既に 8978万円だそうです keniti3545調べ)
<新基地反対「辺野古基金」の振込先↓ お金持ちもそうでないひとも宜しくお願いしま〜す>!

 「辺野古基金」の振込先は次の通りです。
 ◆沖縄銀行県庁出張所 店番号012 口座番号1292772
 ◆琉球銀行県庁出張所 店番号251 口座番号185920
 ◆沖縄海邦銀行県庁内出張所 店番号102 口座番号0082175
 ◆沖縄県労働金庫県庁出張所 店番号953 口座番号3406481

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 基金基地問題を訴える翁長雄志県知事や有識者の活動を支える。共同代表には、地元経済界の重鎮のほか、母親が沖縄出身の元外務省主任分析官佐藤優さんや、俳優の故菅原文太氏の妻・文子さんも名を連ねる。


 主な活動は、米政府や米議会にロビー活動を通して県民の思いを直接訴えることだ。国内では新聞に意見広告を掲載したり、地方議会で政府に対応を求める決議を働きかける。沖縄や日米安保の実情を知れば、沖縄に関心を持たなかった人にも新たな基地はいらないという沖縄の願いを分かってもらえるという思いがある。


 翁長知事は保守派政治家として「日米安保の重要性は理解する」と、菅義偉官房長官との会談でも語ったその翁長氏がなぜ、普天間飛行場の早期閉鎖と、辺野古への新基地建設中止に立ち向かうのかそれは、日本の安全保障を国民全体で負担しようとする思いや気概が感じられず、一方的に沖縄にのみ過重な負担を押しつけられていると映るからだ。

 沖縄では、昨年の名護市長選、知事選、衆院選の四つの小選挙区すべてで新基地反対派が勝っただが、基地反対の意思は一顧だにされず、辺野古での建設が強行される


 翁長知事は今月やっと、就任以来拒まれていた安倍晋三首相との会談を果たし、沖縄の思いを強調しただが、首相は「建設計画は変えない」と述べ、話し合いは平行線に終わった


 日本政府は米側に県民の思いを伝えてきたのかといういら立ち。民主主義を重んじる米国には自分たちの思いは通じるのではないかと、翁長知事は五月に訪米を予定する


 沖縄を支える動きが広がっている。「ふるさと納税」制度を活用し、沖縄県や名護市に寄付する人が増えている。新たな基金では少額でも協力の意思を示せる


 日本の安全保障は、基地の問題は、国民全体で考えなければならない。沖縄からの切実な問い掛けに、共に考えていきたい



◎.この記事は 全くの<私たち目線だと思います=これが主権者たる国民の目線なのです>。 いえ、何も付け加える事は御座いません!総理大臣殿!

      安倍総理大臣殿・菅官房長官殿 主権者の一人としてのお願いではありますが、ご覚悟のほど宜しくお願い申し上げます国民はみんな翁長さんと同じくらい怒っています!。( keniti3545)




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此方の新聞からも御注進ですよ!総理大臣殿!


 言論の府で―異論への異常な圧力


朝日新聞社説 2015年4月21日(火)付

 言論をめぐる、昨今の自民党の行状が目にあまる



 1日の参院予算委員会での社民党福島瑞穂氏の発言について、自民党は「不適切と認められるような言辞があった」として修正を求めている

 福島氏は質問の中で安倍内閣が、14本から18本以上の戦争法案を出すと言われている。集団的自衛権の行使や後方支援という名のもとに、戦場の隣で武器弾薬を提供することを認めようとしている」と述べた。

 安倍首相はその場で「レッテルを貼って議論を矮小(わいしょう)化していくことは断じて甘受できない」と反論した

 その後、自民党の堀井巌・予算委理事が福島氏に会い「戦争法案」との表現を修正するように要求。福島氏は拒否し、「国会議員の質問権をこういう形で抑え込もうというのは極めておかしい。表現の自由に関わる」と反発している

 国会議員の国会内での発言は、国会の外で責任は問われないと憲法は定めている。すべての国民を代表する議員が自由に議論するためだ。それほど尊重されるべきものだ

 これまでも議員発言が議事録から削除・修正されたことはあるが、国会の権威や人権を傷つけたような場合が通例だ


 福島氏の発言は、集団的自衛権についての強引な解釈改憲に基づく法整備への、国民の根強い懸念を代弁している。多数意見であろうとなかろうと、国会で尊重されるべき主張である

 政権側に異論があるなら、議場で反論し、やりとりをそのまま記録に残せばいいその是非を判断するのは、現在と後世の国民だ

 多数派の意に沿わない発言だからといって、「一方的だ」という理由で修正させようというのは、数の力を背景にした言論の封殺である

 権力と憲法の関係について、改めて考えたい

 憲法によって権力の暴走を防ぐ「立憲主義」について、首相はかつて国会で「王権が絶対権力を持っていた時代の主流的な考え方だ」と語った。まるで権力を縛るなど時代錯誤だと言わんばかりだった

 しかし、最近の安倍首相ら政権側の言動はどうだろうか沖縄県知事らの意向などお構いなしの普天間飛行場移設の強硬姿勢。個別の報道番組への口出し。そして今回の議員発言への修正要求である

 自らと異なる立場に対する敬意や尊重などかけらもない「絶対権力」の振る舞いと見まごうばかりである

◎.この国の民主主義は、言論の自由はどこへ行ってしまうのでしょうかね? そして集団的自衛権の行使とは? と言われても、まともに議論の糸口も掴めないよ! 見えないよ! (keniti3545)  


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cangaelさんブログから教えて頂きました。拡散させて頂きます!http://d.hatena.ne.jp/cangael/20150420/1429493621


ETV 特集(25日再放送) を見たい ←24日00:00→ ドジって、前日スルーしてしまいましたので、番組内容をコピーさせてもらいました。(結局FC2で見せて頂けました、内容には感ずるところ山盛りで感謝!です!

(用意したストック記事も載せますが、先ずは此方を優先に、拡散と問題提起もさせてもらいました!


終わりなき戦い
〜ある福島支援プロジェクトの記録〜


福島原発事故から5年目の春。いまも毎月3日間、決まって福島を訪ねてくる人たちがいる。放射線防護学者の安斎育郎さん(75)をリーダーとする「福島プロジェクト」のメンバー5人、いずれも経験豊富な科学者、エンジニアなどの専門家だ。原発事故が起きてから、福島の人たちが少しでも安全に、安心して暮らせるように、ボランティアとしての活動を続けてきた


メンバーの平均年齢は66.6歳。活動は極めて実践的で、フットワークが軽いのが特徴だ。放射線の不安のなかで生活する住民の要望に応じて、さまざまな手助けをする。例えば、保育園の子どもたちのために安全な散歩道を選定すること。GPSと連動させた放射線測定器を手に歩き回り、子どもたちが福島の豊かな自然と触れあうことができ、しかも被ばくのおそれの少ない道を選び出す。単に放射線を測定するのではなく、そこにいた場合の推定被ばく量を計算し、自然放射線の量なども参考にしながら健康に与える影響についてのアドバイスを行う。局地的に高い放射線を計測するホットスポットを解消するため、メンバーがみずから「除染」に汗を流すことも珍しくない

「福島プロジェクト」のモットーは「事態を侮らず、過度に恐れず、理性的に怖がる」。決して住民に「安全」を押しつけないが、かといって、ことさらに「危険」をあおることもない。決めるのはあくまで住民自身。専門家として客観的な情報を提供したうえで住民の判断を尊重、支え役に徹する

原発事故で放出されたセシウム137の半減期は30年、10分の1まで減るには100年かかる。今後も気が遠くなるほどの期間、放射線と向き合って生活せざるを得ない福島の人たち。起きてはならないことが起きてしまった現実のなかで彼らをどう支えていくことができるのか・・・住民に寄り添い、支え続ける専門家たちの終わりなき試行錯誤を追う

語り:三宅民夫アナウンサー
(内容59分)

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◎.凄く難しい問題だとおもいます、 当たり前ですけど。(keniti3545)

人道的にも、自身のみならず次世代までへも影響が心配されるしかも、低線量被爆による健康被害の実例も存在する。この、健康被害との向き合い方。実生活をこの場で続けたい現地の人たちの不安と、願い(可能性を感じられるボーダーライン上に位置する人《しかも自身で判断を下そうとする人》達に限定された問題ではあると思いますが)対して、責任の所在・責任の取り方についても、そしてその結果を見届ける事は当事者達が出来ない事実も包含されているのですから。 いかに当事者、特に決断をする側の「主たる当事者」であってもその責任は大きい一方、その決断に添ってこれからの被爆被害を少しでも小さくして行こうとする科学者、技術者集団の支援者にとっても自身の存在がこの世から消えた未来へ残す結果責任の大きさは相当重大であると思います


 これまでにも、多くの心ある科学者・技術者においては自身の知識、経験と能力等を元に、多くの大切な警鐘は鳴らされていますわれの個人的な「隣県に於ける、体験データ収集」の場合も。ネットの中の解説、体験談等から学ばせて頂いた貴重な知識の小片をつなぎ合わせた状態からの実践による「線量値測定」などには大筋を外れぬデータが取れているであろう実感は持っています。 後述しますが特に、「行政の広報線量値と視線を変えた角度から収集するデータの比較は有効且つ必要な事である」と思い当たる事実が多く合致する場面をこの番組から見聞することができました


 被災地の方達が持っている、そして今もとり続けているデータは貴重なものであると思います。そして「安斎支援Gのデータ収集の業」は「専門知識と技術を駆使して事に当たる」訳ですから効率良く正確なデータが集められると思います。繰り返しになりますが、その様子も存分に取材画面から見る事ができました「われ、自身で体験している場面もいくつも」目に入りました。 例えば、「線量の高い杉林の伐採をしてもいっこうに線量が下がらない」放射性物質は時間経過に伴って幾様にも移動します」その多くは、雨水に混じった粉塵(放射性物質も)であり、相当量は地面に吸い込まれる(或いは吸着される)


 その証には、「伐採した山肌の土砂を採取分析すると驚くほどの高い線量が検出」される切り倒した木の「薪材からは表皮部分に高い線量値が検出される」。→この現象、われ住居周辺の測定箇所中のホットスポットの一つは、台風で倒れた木の根っこの小さなほこら」であり、「大きな楓の木の根元」にも一カ所ホットスポットがある。また、今回放送の画面では「屋根(雨樋)から落ちる雨垂れ箇所に線量値高を確認」していましたが、「われのホットスポット3と4」は雨垂れ後の地面である事は今も週一の日記(このブログ記事)で確認出来ます


 このチームの活動が、これまでの科学者チームとの違いは単に事実を確認・警鐘を鳴らすに止まらず 同時に「高線量値を下げる方策まで実践と指導を行う」ところにあると思います。そしてこの「福島プロジェクトのモットー」が示されていますが、実はここが一つ大きな問題点であり、われの危惧はここにあります安斎先生達の活動は、専門家にして始めて可能な業とは言えると思いますが、心配はないのでしょうか、葛藤はないのでしょうか? と思わざるをえないのですが? ごく素朴な疑問ですが放射能被爆の危険性に関して」は「しきい値がない」というのが定説というか通説になっているのではないのでしょうか?

 此処も繰り返しになって恐縮ですが、「安斎先生は、現地でも除染活動を自らも行い、幾分でも被爆(線量値)を押さえる方法も」御指導なさっていますが、確かにその環境にあっては「その行動を取らなければならない方法と知恵が必要」であるとは思います。しかし、基準値越えの放射性物質に幾分の遮蔽措置を執ってもその後の低線量被爆の恐れ、外的条件からも移染の恐れ大の箇所の措置などは当事者自身の判断に任せるということですが「目的が、放射戦性物質からの避難が叶わず:除染を行う」と言う事であれば放射性(汚染)物質を扱う三要件「捕獲・隔離・管理(監視)」を守れなければならないと思います。が、かなり難易度の高い要件だと思います


 けれども、「福島プロジェクト」さんも本来は「政府の示した基準値としての空間線量の0.23μSv/h 」は守りたい立場」ではないのでしょうか。また、「年間の1ミリシーベルト以下は守れなくても大事には至らないとの認識も垣間見られる様なご指導」にも見受けられるのですがその点の御見解はどうなのでしょうか? 守ろうとした基準値はと言うより、元々ムリな設定値なのでしょうか? 被爆を少しでも少なくの願いが、モットーにも掲げてありますが「事態を侮らず、過度に恐れず、理性的に怖がる」線引きというのはあれば嫌がられますが「事態を侮らず」の判断が低線量被爆防止には大きな結果に結びつくのではないでしょうか


政府筋は判断出来なくても原子力関係者・医科学関係者 に於いては各々「本音の一線は持ち合わせているものなのではないのでしょか? われは、京大助教であった「小出さん」の「一貫した危険性の定義」「ぶれない一線の画仕方」「一貫した遵守事項」のセッティング は、”必要にして欠くべからざる条件”であったと信じていますが現状の救済と共に、将来的な次世代以降への「負の遺産の最少化」特に健康・命に関する問題は過小評価するべきではないと思います。 


どの範囲なら除染すべし、此処は不可能という判断もしてもらえなければ本当の支援にはならないのではないかとさえ言える気もしました。そのボーダーライン上での判断を被災地の当事者に任せると言うのも結果に対して、一つの逃とも取られかねませんとも思います。ただ、どんなに少しずつでもどんなに鈍足でも除染(捕獲・隔離・管理(監視)をできれば)は有効であり、必要であるとは、我も思います。 (keniti3545)


この件は、特に専門知識を持たないボランティアの関わりかたに於いては、今後、大切な周知要件となるのではないでしょうか? (keniti3545)



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(此方は東京新聞の同行取材記事という事で少々客観性は強い? でもないな、少し遠慮がち?)


【井上能行のふくしま便り】東京新聞2015年3月17日


原発批判の旗手 安斎育郎さん 「学者の責任」福島通う

放射線量の高い地面に座り込んで原因を探る安斎育郎さん=福島県南相馬市


写真

 安斎育郎さん(74)は東日本大震災直後から毎月、京都から福島に来ている。安斎さんは東大原子力工学科の一期生。今は立命館大名誉教授で、国際平和ミュージアム名誉館長だ。若いときから原発政策を批判し続けてきた。先月末、福島県南相馬市での活動に同行した


 時折、冷たい小雨が降る寒い日だったが、安斎さんは赤いおしゃれな服を着て、笑顔で迎えてくれた仲間は桂川秀嗣・東邦大名誉教授、佐藤理(おさむ)・福島学院大教授ら。昨年末、特定避難勧奨地点から解除された同市深野地区を調査したまだ放射線量の高い場所があり、帰還していない人が多い。


 民家に着くと、安斎さんは先頭に立って、線量計を片手に歩いて行く。線量計からは「ピピピーッ」と電子音が鳴り続ける


 「五マイクロ」と安斎さんが言う。毎時五マイクロシーベルト。年間一ミリシーベルト以内の被ばくの目安となる〇・二三マイクロシーベルトの二十倍以上だ


 場所は雨どいの下の地面「こういう所が高いんだ」と言いながら辺りを見回して「そこのコンクリートの板を(地面の上に)載せて」と住民にアドバイスする。厚さ三センチほどの板を置くと一・七マイクロシーベルトまで下がった


 地元で「いぐね」と呼ばれる屋敷林は、無残に伐採されていた。安斎さんは跡地に入って、素手で土や枯れ葉を触る。まるで放射性物質の有無を確かめているようだ


 その時、「フキノトウだ」と安斎さん。「食べたいね」と住民に問い掛ける。「南相馬フキノトウから基準を超える、一キロあたり一一〇ベクレルのセシウムが出た、と新聞に出たばかりです。誰も食べないから、どうぞ」と答えが返ってきた。安斎さんは数個採ると、ビニール袋に入れた


 調査後、仮設住宅の一角にある集会所で説明会を開いた。安斎さんは「力及ばず、こういう事態になり、無念の思い。できる限り福島に来て、より安全な生活のために努力したい」とあいさつした


 出席者の一人が「マツタケセシウムが一キロあたり三〇〇〇ベクレル以上だが、十グラムなら三〇ベクレルだ。食べても大丈夫か」と質問した。マツタケ採りの名人という。安斎さんは「私なら食べます」と答えた


 その話を聞いていた男性が「フキノトウの天ぷらを四年ぶりに食べた。おいしかった」と小さい声で言う。妻だろうか、隣の女性が「本当においしかったね」と笑顔で応えた


 復興とは、こういう笑顔が増えることだと思った。 (福島駐在編集委員


大きく曲がったスプーンを右手に持って「だまされてはいけない」と話す安斎さん=福島市


写真


安斎さん講演要旨 


 安斎育郎さんは先月七日、福島市で開かれた「はなネット友の会」総会で講演した。得意のマジックを演じながら「人はなぜ、だまされるのか」を語った。講演の要旨を紹介する


  ◇ 


 私は東京・亀戸生まれだが、父は(福島県二本松市)杉田、母は三春町の生まれです。戦争中、二本松市に縁故疎開し、四歳から九歳まで過ごした。


 二〇一一年四月十六日、福島に来た。立ち入り禁止の一週間前だった。頼まれて、浪江町にある牛小屋で放射線量を測ったら、毎時一〇〇マイクロシーベルトだった。これをどうすればいいのかを考えるのが、放射線を専門としている者の責任だと思った。


 今、保育園や個人のお宅にうかがって、どうしたら被ばくを減らせるか、測定をし、提言をしている。依頼があれば、誠実に応えるので、遠慮なく言ってください


 学生時代、放射線を当ててマウスの死に方を観察する実験があった。死ぬと、解剖した。放射線は目に見えなくて生命を奪うもの、と感じた。それで放射線健康管理学を専門にした


 政府の原発政策はきわめてずさんだと、一九六七年ごろから感じ、原発批判をするようになった。原発は今、五十四基もあるが、三重県・芦浜、和歌山県の複数の計画、高知県窪川などは地元の人と一緒に建設計画をつぶした。国家に比べれば微力だが、無力ではない


 人はなぜ、こりもせずにだまされるのか。(スプーン曲げを実演した後)超能力ではなく、なぜと考えてほしい。これは、てこの原理を使っただけ。金属は堅いという思い込みがあるのでだまされる。知識不足、欲得ずく、思い込みが、だましの道に誘われる三つの入り口だ


 テレビの時代劇、暴れん坊将軍水戸黄門大岡越前に共通点がある。わかりますか。「お上に任せておけば大丈夫」という物語で、主人公が権力と武力で悪人を制圧する。町衆が一致団結して問題を解決するというドラマはない。


 では、どうすればいいのか。科学的認識を土台とし、問題解決の方法は、人道主義でやる。人任せではなく、具体的に自分がかかわろうと考えることだ

・・・・・・・・・

◎.安斎チームには、心からの敬意を表すると共に前述のコメントをそっくり付けさせてもらいたいと思います。(keniti3545)


注:この記事だけでは、教えていただきたいことや疑問を発する事は出来ませんね。しかし、専門家 科学者、エンジニア、お医者さんが真実を正しいデータを発信してくれる事は一番の薬です。


◎.一つ思い出した事があります。東京のお医者さんでした、休日毎に福島に通い測定後の結果で自分で除染してその土砂を自宅に持ち帰りドラム缶に一次保管を続けたお医者さんの話拙ブログの記事にした覚えがあります。



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東京新聞のシリーズ 安保法政考1〜5」 われ覚えの備忘録として5月連休明けの国会の遣り取りに備えてお来ます。チェック必要なときにはどうぞご覧下さい


【社説】東京新聞17日〜

安保法制考(1) 武力行使緩める新要件


 何が分からないのかさえ、分からない−。安倍晋三政権が進める集団的自衛権の行使容認を含む安全保障法制のすべてを理解するのは困難を極める。自民党公明党の与党協議は、公明党が問題点を指摘しても解決せず、生煮えで次に移ってしまうからだ。


 それでも法案は、ゴールデンウイーク明けの国会に提出される。首相官邸自民党の考え通りの案となる公算が大きい。どこに問題があるのか考える。


 まず集団的自衛権の行使から。


 安倍首相は、中東のペルシャ湾にあるホルムズ海峡の機雷除去の例を好んで取り上げる。想定しているのは、核開発を進めるイランがオマーン領海にあるタンカーの航路を機雷封鎖する事態だ。


 自衛隊が掃海すれば、オマーンに対する集団的自衛権の行使になるが、ここに違和感はないだろうか。オマーンは友好国とはいえ、日本が防衛する義務はない。


 安倍首相は、輸入原油の八割が通る海峡の封鎖は、武力行使を認める新三要件の「日本の存立が脅かされ、国民が危機にさらされる明白な危険」に合致するという。


 新三要件は、過去の国会論議とは無関係に昨年七月、閣議決定により制定された。憲法解釈を変更して自分に都合のよい要件をつくり、これに従えば問題ないとする「自作自演」である。


 集団安全保障措置、すなわち国連の多国籍軍による機雷除去であっても新三要件に合えば、参加できるとも主張する。時の政権が「資源の枯渇は新三要件に合致する」と判断すれば、自衛隊の出動が認められ、海外における武力行使がとめどなく広がることになる。もはや集団的自衛権の議論をはるかに飛び越えている。


 国会の事前承認は「原則」なので、政権の都合による事後承認もあり得る。特定秘密保護法が施行されている現在、国会の判断に必要な情報が開示される保証はない。歯止めはないも同然といえる。


 ホルムズ海峡の機雷除去は、二〇一二年八月、米国の知日派グループがまとめた「アーミテージ・リポート」に登場、「日本は単独でも掃海艇を派遣すべきだ」と求めた。現在、イランは主要六カ国との間で核放棄へ向けた協議が進み、当時とは状況が違う。


 現実離れした想定のもと、武力行使へのハードルは限りなく下がり始めた。 (半田滋)


http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015041702000165.html


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安保法制考(2) 理念先行する集団自衛


集団的自衛権の行使解禁を目指す安倍晋三首相。その理由は、首相の二冊の本に書かれている。


 「集団的自衛権の行使とは、米国に従属することではなく、対等となることです。それにより、日米同盟をより強固なものとし、結果として抑止力が強化され、自衛隊も米軍も一発の弾を撃つ必要もなくなります」(『新しい国へ』文春新書、二〇一三年)


 米国と日本がしっかり結びつけば、抑止力が高まるというのだ。現状を見てみよう。尖閣諸島を国有化して以降、日本は何度も米国に「尖閣日米安全保障条約の範囲内」との確認を求めている。


 米国は「アジア回帰」とはいうものの、中国の台頭によって相対的な影響力は低下している。それでも最強の米国に対し、日本は集団的自衛権行使を解禁するから、中国との間で紛争が起きた場合、積極的に関わってほしい、としがみつく姿勢が一連の法制からうかがえる。別の見方をすれば、外交による問題解決を棚上げした自衛隊の「人身御供化」である。


 もう一冊の本には、こうある。


 「われわれには新たな責任があります。この日米安保条約を堂々たる双務性にしていくということです。(略)いうまでもなく軍事同盟というのは“血の同盟”です。日本がもし外敵から攻撃を受ければ、アメリカの若者が血を流します。しかし、今の憲法解釈のもとでは、日本の自衛隊は、少なくともアメリカが攻撃されたときに血を流すことはないわけです。(略)双務性を高めるということは、具体的には集団的自衛権の行使だと思います」(『この国を守る決意』扶桑社、二〇〇四年)


 米国による日本防衛義務を定めた第五条、米軍へ基地を提供する義務を定めた第六条により、日米安保条約は双務性を帯びている。片務的だったのは基地提供義務だけあった旧安保条約だが、首相は集団的自衛権行使に踏み切らなければ双務性ではないと主張する。行使解禁は、安倍首相の政治理念であることが分かる。


 昨年、来日したオバマ米大統領尖閣日米安保条約が適用されると言明する一方で、問題のエスカレートは大きな過ちであると強調した。中国とのもめごとに巻き込まないでほしいというメッセージだ。


 集団的自衛権の行使解禁が東アジアの安定につながる保証はどこにもない。 (半田滋)


http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015041802000149.html


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安保法制考(3) 後方支援、机上の安全


 安全保障法制で集団的自衛権の行使に並ぶ危険な活動は、他国の軍隊への後方支援だ。周辺事態法の改正と新法(恒久法)の二本立てで、自衛隊が他国軍のために弾薬や食料、燃料などを提供したり、輸送したりできるようにする。


 周辺事態法は、朝鮮半島有事など日本周辺で戦う米軍を憲法の枠内で支援する法律だが、改正により「日本の平和と安全に重要な影響を与える事態」ならば、自衛隊は世界中どこへでも行くことができて、支援対象も米軍から他国の軍隊へと拡大される。新法は「国連決議または関連する国連決議」があれば、日本の平和に無関係でも、やはり自衛隊が他国軍を後方支援できるようになる。


 二つの法律は派遣根拠が異なるだけで、自衛隊の活動内容に変わりがあるわけではない。安倍政権が目指す「切れ目のない対応」をするため、いかなる理由でも派遣できるようにする狙いがみえる。ーーーー後略 下記URLへ・・・


↓全文
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015042002000170.html


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安保法制考(4) 治安維持で撃ち合いも


 道路の補修から、治安維持へ。自衛隊海外派遣の最初の恒久法となった一九九二年制定の国連平和維持活動(PKO)協力法も改正され、自衛隊の活動は拡大する。


 PKOは、紛争当事者の停戦合意が成立した後、国連が各国から派遣を募り、停戦や兵力引き離しを監視する。自衛隊のPKO参加は道路・橋の補修、建物の建設など後方支援に徹してきた。


 武器使用は「国家に準じる組織」と撃ち合った場合、憲法で禁止された武力行使となるため、武器使用は正当防衛・緊急避難に限定された。安倍政権は昨年七月の閣議決定で派遣先に「国家に準じる組織」は登場しないことにして、武器使用基準を「任務遂行のための武器使用」に拡大した。


 九二年のカンボジアPKOでは前政権のポル・ポト派、PKOと同じ武器使用基準だった二〇〇四年のイラク派遣ではフセイン政権残党が登場したが、今後はそのような勢力は現れないことになった。まさに牽強付会(けんきょうふかい)である。ーー後略


↓全文
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015042102000133.html


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安保法制考(5) 許されない自衛隊任せ


 一連の安全保障法制の制定により、武力行使のハードルは限りなく下がる。今後は共同訓練中の米軍や他国の軍隊であっても自衛隊が防護するというのだ。


 防護できる法的根拠について、政府は「自衛官自衛隊の武器を守るため武器使用できる」という自衛隊法第九五条を当てはめる。


 この条文は「日本の防衛力を構成する自衛隊の武器を防護する行為」(政府見解)とされる。米軍や他国の軍隊の武器は「米国や他国の防衛力」であって「日本の防衛力」であるはずがない。この時点で相当な無理がある。


 さらに九五条は武器使用を自衛官の判断に委ねる規定でもある。例えば、海上自衛隊の現場指揮官は護衛艦を守るための反撃が認められる。今後、この規定を自衛隊との共同訓練や警戒監視の任務につく米軍や他国軍の艦艇防護に当てはめることになる。


 自衛隊が他国の艦艇を防護すれば、集団的自衛権の行使とみなされる可能性が高い。攻撃した相手からみれば、自衛隊は敵となり、自衛隊ばかりか日本が攻撃対象になりかねない。現場判断で踏み切る「他国軍の防護」が重大な結果を招くおそれがある。ーー後略



↓全文
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015042202000159.html


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◎.安倍晋三さん 5月の国会でどこが痛くなるんだろうか? な〜?! 期待 不謹慎 概ね想定ない?!


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「keniti3545」since75 小さな窓:2015.4月20日曇り9℃「東日本大震災」「311フクシマ」1502日 今日の一題「どうする・解けない紐また、粛々と解く積もりか政府は?」

*.とうとう、「since75」の扉が開いてしまいました。4月17日「日光の弥生祭」(今年は徳川家康400回忌 400年大祭、とも言われているそうですが)、これからも我が独房の小さな窓から見える景色が変わらぬ事を願ってのらりくらりと生き続けるしか能がないわれです。

*「東日本大震災」「311フクシマ」1502日



*本日は線量測定日


(此処では、グループ1・2共 各定点の高値を次位まで提示しています )


データ 「グループ1」

先ず前回「4月13日」の測定値を示す  

東:0.27 0.24μSv/h 西:0.14 0.13μSv/h 南:0.34 0.27μSv/h 北:0.16 0.14μSv/h

M :0.56 0.52μSv/h


全体のMaxは0.56μSv/h


   5点の総平均値=0.20μSv/h



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 本日「4月20日」の測定値を示す     

東:0.12 0.11μSv/h 西:0.12 0.12μSv/h 南:0.42 0.34μSv/h 北:0.12 0.10μSv/h

M :0.45 0.45μSv/h


全体のMaxは0.45μSv/h

   5点の総平均値=0.18μSv/h



注:データ「グループ 1」の東・西・南・北 とは

東=自宅から200メートル堰堤上 西=自宅雨樋下水口上 南=自宅ベランダ雨だれ跡塀中 

   北=塀外空き地  M=自宅から200メートル自治会Mセンター雨だれ跡   



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データ 「グループ2-0」 <児童公園の測定 「5点」:此処は各定点の平均値>    


 各定点 6回測定の平均 単位はμsv/h (4月20日 月曜日)  


東辺:公園内、外周東辺 楓根元 0.12  

南辺:公園内、外周西辺 楓根元 0.61(maxは0.65μSv/h)

西辺:公園内、外周西辺 樹木根元 0.23

北辺:公園内、外周北辺 樹木根元 0.14

E  :児童公園(グランド中央部) 0.14



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 データ 「グループ 2」

 先ず前回4月13日の測定値 を示す (各定点の高値次位までを提示)   

東:0.27 0.19v/h 西:0.43 0.41μsv/h 南:0.76 0.56μsv/h 北:0.14 0.12μsv/h

中央:0.16 0.14μsv/h


全体のMaxは0.76μsv/h

  5点の総平均値=0.25sv/h


・・・・・・


 本日 4月20日の測定値

東:0.17 0.14v/h 西:0.37 0.25μsv/h 南:0.65 0.63μsv/h 北:0.21 0.21μsv/h

中央:0.21 0.19μsv/h


全体のMaxは0.65μsv/h

  5点の総平均値=0.25sv/h



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*今日の一題「どうする・解けない紐 また、粛々と解く積もりか政府は?」


琉球新報(沖縄の新聞) この記事:= <「知事の主張には正当性がある」=「沖縄県民・多くの国民の意思」=「心あるマスコミ大半の思想」> =:

この「トライアングル」には どの頂点にも政府は存在していない? (三角形の)中心にいるつもりの政府であるなら尚始末が悪い? それは、三つの頂点の一つが開くとき一つの直線上に三つの事象が立つ事になり方向性と力関係は変化して行くのだろう。が中心に居るつもりの政府は一直線になったエネルギー(方向性を持った或いは模索する、パワー)の流れの上には立ち位置のない自分に気づく事になる。のではないだろうか?! この記事からでも1ヶ月になろうとしているが、翁長知事と会って、後にも何をしたんだろう?「粛々を止め」て、何をやろうとしているのか? (keniti3545)
*「県民+国民の意思と、知事の主張する正当性と、マスコミの援護」←此処には政府の姿は写ってない:このトライアングルの模式図が作れなくて残念です


*.では、粛々という言葉を使った受け答えは今後止めます。 ← 何ですかこれ?!総理と官房長官が、がん首並べての説明責任と協力要請の中身?!が、これ? (keniti3545)


<社説>知事意見書 正当性を真摯に受け止めよ
琉球新聞2015年3月29日)

 民主主義の正当性を安倍政権が真摯(しんし)に受け止めるかどうかが問われている
 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画に関し、海底作業の停止を求めた翁長雄志知事の指示について沖縄防衛局が農林水産省に執行停止を申し立てた問題で、県は申し立ては不適法とする意見書を提出した

 防衛局の申し立ては行政不服審査法に基づく。知事は記者会見で「この申立制度は国民に広く行政庁に対する不服申し立ての道を開くことを目的としている。国自体が不服申し立てを行うことが予定されていない」と指摘した
 知事は「政府の一方的論理によって辺野古移設を『唯一の解決策』であると決めつけて、普天間飛行場の負担の大きさを執行停止の理由として述べることは、悲しい」と訴えた

 辺野古沖での大型ブロックによるサンゴ損傷問題について「アンカーと称すればいかなる巨大なものでも申請が必要ないとの説明を受けたかのようにすり替え、さらに(県が)申請書からも削除させたかのように主張している」と、国の不誠実な態度を批判した

 名護市長選、県知事選を通じて辺野古移設反対の意思は明確に示された。沖縄の民意に向き合わず、知事の作業停止指示にも従わず「粛々と」辺野古の海を破壊し続けている。安倍政権は、戦後日本のどの政権より独善的ではないか
 地方分権改革は、国と地方の対等な関係を目指していた。しかし、安倍政権は沖縄県を対等な関係ではなく、国に従属させる対象としてしか見ていないようだ

 1945年、普天間飛行場は米軍の沖縄本島上陸後、住民を収容所に隔離した上で土地を奪って建設された。「基地は住民を排除して建設できる」というのが、米軍が沖縄戦から得た教訓のようだ。50年代にも住民を強制排除しながら土地を奪い基地を建設した

 そして戦後70年の今、辺野古で教訓通りの事態が進行している。今回は教訓を上書きして日本政府が加わり、日米両国が手を組んで沖縄だけに基地を押し付けようとしている

 日米関係悪化を持ち出し、国内法に基づく必要な許可を得ないままに作業を続行させる行為は「主権を持つ一つの独立国家の行動ではないと断じざるを得ない」。知事の主張には正当性がある



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粛々と言う「言葉使いの総括」が終わらぬ間にトライアングルの一極が解き放たれるマグマの噴出になりそうだ沖縄県民・多くの国民の意思」でもなく・「心あるマスコミ大半の思想」でもなく と言うより、「知事の主張には正当性がある」という「言葉が独り立ち」して、「ベクトルも転換しがたい強固な方向生を保ち」その「パワーも政治の力でも阻止しがたい」までに膨れあがりそうです。(keniti3545) 


◆.今日の琉球新報さんも、自信に満ちた解説をしています! 「翁長知事のいかなる手段を講じても・・・」という言葉も既に命を吹き込まれたごとくの認知された独り立ちをしているようにもうかがえます。 (keniti3545)


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琉球新報(沖縄の新聞)

<社説>不承認で工事停止 国は辺野古移設諦めよ
2015年4月20日

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、沖縄防衛局が工事の設計変更を申請し、県が不承認とした場合、工事を停止しなければならないとの見解を国土交通省が示した

 防衛省は今後、設計変更を申請する可能性を示しているが、翁長雄志知事は辺野古移設を「あらゆる手法を駆使して」阻止すると表明している。県が承認する可能性は低いとみるのが自然だ。この際、国は辺野古移設を断念し、県外・国外移設を真剣に考えたらどうか

 菅義偉官房長官はことし3月に海底ボーリング調査を再開した時に「埋め立て承認を得ている。法治国家として粛々と行っていくのは当然だ」と述べた。その「承認」が設計変更を出した時点で「不承認」となる可能性がある。その時、国は法治国家として工事を中止するのが筋だ

 ただし当初の設計を変えなければ工事は継続できる。しかし防衛省は米軍岩国基地の滑走路沖合移設事業でも8回の変更申請を出しており、埋め立て工事で設計変更は不可避のようだ。実際に防衛省は国会の場で辺野古移設について「工法への変更、環境保全の観点などから変更を申請することはあり得る」と説明している

 設計変更を申請し、不承認となれば工事を停止するほかない。不完全な設計のまま工事を継続するような愚行を国がするはずもない

 しかし「不承認ならば工事停止」の見解を示した国交省の池内幸司水管理・国土保全局長はこんな見解も述べている。

 「埋立法のさまざまな承認や許可があるが、そういうことが行政不服審査請求の対象になることはあり得る」。つまり知事が不承認としたら、防衛省行政不服審査請求を出す可能性を示しているのだ

 知事の作業停止指示に対抗して防衛省が不服審査請求と執行停止申立書を提出し、農水省が知事の指示の効力停止を決めた。国は不承認でも再び同じことを繰り返すのか
 「国民の権利利益の救済」を目的とした行政不服審査法を使い、国が県の権限を奪うことは法治国家の姿とはいえない翁長知事は安倍晋三首相に圧倒的な民意を背景に「私は絶対に辺野古への新基地を造らせない」と宣言した。日本が民主主義国家なら、辺野古移設は諦めるべきだ


・・・・・


◆.この記事が沖縄県民の心情を代弁していることが良く表れていると思います。 <“粛々”と、言う言葉を借りて、民の意思を蔑ろにし、意見交換さえも拒み続けた政府への「民の意思:強固で確固たる意思表示」となったのでしょう。(keniti3545)



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