「keniti3545」since72:4月06日雨7℃「東日本大震災」「311フクシマ」758日 今日の一題「メディアの死に体を正常体に復活させないと日本が危ない」

*朝トレ: 雨で中止。 昨日の「屋根の上の居候」姿勢の悪さで体は痛い、「花粉の症状未だ引きも遣らず」今日の雨で楽になるだろう事を期待しま〜す。


*「東日本大震災」「311フクシマ」758日


*今日の一題 「メディアの死に体、正常体に復活させないと日本が危ない」


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 先日は、Cangaelさんの紹介で、「孫崎享」さんのインタビューからNHK言論統制の実態」を見聞させてもらいましたが今日はそのNHK内部でも「真実を口にすれば首になる実態」 堀潤さん退職の訳」を我れの備忘録として取り上げさせてもらいました。

 これはもう「民主主義への弾圧」以外のなにものでもありません。 すでに、多くの皆さんがとりあげ、沢山のコメントも胸に刻まれていますが、 「今のマスメディアへ真実の報道を要求するには」この記事の内容のように「腐った報道の内幕を我々読者・視聴者が知っている」
という事実を「メディアに向けて逆発信を続けなけれならない」のだと改めて思いました。 何時も自身に言って聞かせている事ですが「”個” としてなにが出来るのか」を考えることが大切になっている時期だと思います。(keniti3545)


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2013年04月05日20:33 こちら特報部東京・中日新聞
堀潤さんがNHKを辞めたワケ 原発」で局内に波紋 ツイッターなど問題視 NHKのニュース番組のリポーターで人気だったアナウンサーの堀潤(ほりじゅん)さん(35)が四月一日付で退職した福島原発事故後、ツイッターで「脱原発」への思いやNHK報道の問題点を発信し、十カ月の米国留学を終えて、料理番組の担当で復帰する予定だった。


堀さんは「インターネットで情報発信を目指す」というが、辞めた本当のワケは−。 (上田千秋、出田阿生)


 「NHKに残るよりは、自分が信じるやり方で情報を発信していこうと思った」。三日午後、堀さんは東京都心のレストランで退職の理由をこう語りだした。退職後、メディアの取材に追われて忙しい日々を過ごす。


 昨年六月に米ロサンゼルスの大学に留学。客員研究員としてデジタルメディアの勉強を続け、福島第一や米スリーマイル島などの原発事故をテーマにしたドキュメンタリー映画「変身」を製作するなどした。

 四月からきょうの料理」などを担当する予定で、三月中旬に帰国してから三日後に退職届を出した何があったのか

 伏線は二年前から始まっていた。メディアと市民が互いに情報をやりとりすることが大切だと考え、福島事故後、番組で放送しきれなかった取材内容や、原発報道をめぐるNHKへの批判に対する自らの考えなどをツイッターで伝えてきた。それが上層部の怒りを買い、ツイッターを一時、やめさせられた


 昨年四月に原発事故の報道を問うシンポジウムにパネリストとして出席し、NHKの報道姿勢について公の場で話したことが問題視された


 今年二月には「変身」を大学内で上映。学外での上映会も複数回予定していたがNHKの意向で中止に追い込まれた。組織の枠を超えて独自に情報を流そうとする堀さんの姿勢を快く思っていなかったのだという。

 「留学の成果を大学外部で上映することは留学の目的から逸脱しており、認められない」(NHK)という理由だったが、堀さんは「反原発映画ととらえられた帰国後は討論番組の司会に戻るはずが急に別の番組の担当になり今後もそういうことがあるのなら、退職した方がいいだろうと考えた」と明かす。


 福島の取材に打ち込みたいという意欲もあった。原発事故以前から頻繁に福島を訪れていた。当時はTPP(環太平洋連携協定)への参加が取り沙汰されていた時期で、農産物をブランド化して危機を乗り越えようとしていた農家を丹念に取材番組を放送した二週間後事故が起きた。

 「取材した農家の中には、廃業に追い込まれたところもあった。一瞬にして営みが奪われるこの不条理を、継続して追っていかないと。福島の状況は刻々と変わっていく我慢して二、三年も待っていられなかった


 堀さんが今、強く思うのは市民の力をいかにメディアに生かすかということだ。 「市民と一言でいっても、科学者や弁護士、医師など、記者より高い専門性や分析力を持った人たちもたくさんいるこれまでメディアは一次情報を持った人を探して取材していたがすでに自力で発信している。発信しようとしている人の情報をどう伝えるかが問われている


 市民がテレビを利用して情報を伝える権利は「パブリックアクセス」と呼ばれ、欧米などではすでに一般的だ。日本の放送法に当たる法律で明文化されており堀さんは英国のBBC放送では、機材を貸し出して撮影クルーも用意し、スタッフが一緒に編集する体制になっている日本でもこれを広めるべきだと考えるようになり、米国でその現場を見て確信に変わった」と唱える


 昨年六月に映像ニュースサイト「8bitNews」を創設した市民から動画を募り、インターネットに流すという仕組みで、登録している市民記者は約七十人、投稿数は千本を超えている

「テレビでは、局内の基準を満たしたものを決められた枠でしか流せないが、ネットであれば物理的な制限がない」メリットを強調する

 資金面が今後の課題だ。事前に取材テーマを提示し、考え方に共感した人に資金を出してもらう手法も考えている。堀さんは「情報発信したい市民の手助けをして、新たなメディアの形を探っていきたい」と話した


 堀さんの退職を専門家はどう受け止めているのか。「本来アナウンサーは内心を出しにくい立場なので、放送史上珍しいケース。ただ、同じような考えを持つ職員は多いはずだ」と話すのは、元NHKプロデューサーの永田浩三武蔵大教授だ


 NHKは原発事故当初、影響を「過小評価」する専門家を登場させ続けた。「民放では原発に批判的な立場をとる専門家も出演させていたNHKは科学を重んじるのではなく、専門家の『権威』に依存した視聴者の信頼が高いだけに罪は深い」と永田氏は指摘する


 背景にあるのは政治との距離の近さというNHK経営委員会の委員や予算・事業計画も国会で承認され、「時の政権と密接な関係になり、政権批判がしにくくなる」。


 永田氏が十二年前に担当した慰安婦問題の番組では、NHK幹部が政治家の意向を忖度(そんたく)し、番組内容の改変を迫った放送倫理・番組向上機構BPO)がNHKに真相究明と検証番組の必要性を求める意見書を出したものの、今も実現していない


 「戦時中の大本営発表への反省をふまえNHKの使命として日本国憲法の精神や民主主義の実現が掲げられたところが、堀さんのケースをみても、NHK職員には憲法が保障する言論の自由が認められない皮肉な事態と永田氏は言う


 「既存のメディア離れが進んでいるのは、市民の声を聞いていないためだメディアには多様性と多元性が求められていると語るのは、非営利のインターネット放送局OurPlanet−TVの白石草(はじめ)代表だ


 白石氏らは、脱原発の官邸前デモなどをネットで生中継した。「NHKは公共放送の役割として、受信料の一部をパブリックアクセスにあて、市民に電波を開放してはどうか」と提案する。


 ジャーナリストの小田桐誠氏は堀さんは個人的にツイッターでつぶやき、映画を製作しただけ。NHKには、弱い立場の人に思いを寄せる堀さんのような人材を現場に置き続ける度量をぜひ見せてほしかった」。


 一方、NHKは事故後に専門家と福島に入り、特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」などで高い評価を受けた。三氏は口を揃(そろ)える。「人材、時間や資金の余裕を生かした良質な番組をつくれるのはNHKならでは。だからこそ内部からの変革を期待したい


<デスクメモ> 渡米前、フリー記者や出版人、学者が堀さんを囲んだ。縁あって私も参加した。発信内容は視聴者目線からも至極当然で中立報道に触れるものではなかった。「戻っても辞めるなよ」と激励を受けていたが、行動派で鳴らした身には自然な流れなのか。「発信は誰にも止められない」に思いは尽きる。 (呂)

東京新聞こちら特報部4月4日

「日々担々」資料ブログ


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◎.先ずは脅威の行動力に脱帽ですが、留学中に報道体制の先端を学び映画を撮り帰国して圧力に遭いながらも、ネットにチャンネルを立ち上げる(映像ニュースサイト「8bitNews」の創設)。この堀さんが、「311」以前のフクシマの人達の農業に掛ける思いと取り組みを取材していた矢先の事故!
その後の継続取材も許さないNHK、 「何のためのメディアか」?  「知れば知るほどその理不尽さに腹が立つ! 堀潤さんの取り組みの一つであるネットに立ち上げたチャンネル(映像ニュースサイト「8bitNews」)我れも経緯など知らずしてすでにこの番組のニュースを紹介させてもらっていた。(keniti3545)


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