「keniti3545」since72:1月19 日(土)晴れ−7℃「東日本大震災」「311フクシマ」681日 今日の一題「楢葉町、飯舘村を訪ねる4・5」
*朝トレ:8時ー6℃7時30から1℃だけ上がった。すんなり、お勝手も風呂場入り口も通過独房で脱出準備ぬかりなし。 「どうですかこの機敏さは」ドア開けておりゃあ〜、ん女房殿だ!でもこっち向かない、だから文句も言わない(聞こえない?)、やっぱり寒いな〜更に45度立ち位置の角度を変えた 「行ってらっしゃい」?む、む、む。でした。コースは言わずと知れた大木戸橋経由涵養林迂回の細尾ドームリンク駐車場です。昨夕また雪が降りましたが「散歩」は可能でした。今日は、ランクも判定もなしのお散歩。でした。
*「東日本大震災」「311フクシマ」681日
*今日の一題 「原発被害の町、楢葉町、飯舘村を訪ねる」4・5
復興日本 仲原正治の「まちある記」
原発被害の町、楢葉町、飯舘村を訪ねる sinceー(4) sinceー(5)
(明日6・7で完とする)
仮面ライダーの町「石巻」再生への道でも取り上げたが、原発を立地する市町村は財政的に非常に優遇されている。財源が豊かなので病院やスポーツ施設などの公共施設が整備され、介護施設や温泉ができ、それにより住民生活が豊かになったことは事実だ。また、原発のある地域の周辺の市町村の住民には、現金で「原子力立地給付金」が支給されている。筆者はいわき市に住民票を移していないが、東北電力の供給を受けているため、東北電力を経由して毎年4000円程度の「原子力立地給付金」が振り込まれてくる。
最近、気になるのが政府やマスコミが原発の是非を問う際に、活断層のありなしで議論していることだ。今回の福島第一原発施設の崩壊が津波だけが原因だったのか、震度6強の地震による被害がどの程度あったのかについては検証されていない。現在も福島第一原発には相当量の地下水が入ってきて汚染水の処理が間に合っていないという報道もあった。多量の地下水が溢れてくる原因は地震によるものではないのかという疑問がわき上がる。
日本は地震大国で、日本中どこでも震度7程度の地震が起きる可能性がある。まだ大きな余震が予想され、地震のたびにテレビでは原発の状況を報道している。私たちは、これからも原発は大丈夫だろうかと心配する生活を続けていくのか、あるいは少し不自由な生活でも、安心で安全な生活を選んでいくのか、大きな岐路に立っているのではないだろうか。
筆者は地震のたびに原発は大丈夫だろうかとビクビクして暮らすことはいやだ。電力が不足し、少しくらい景気が悪くても、安心に暮らせる社会で生きていたい。そのためにできる限り電力を使わない生活をしているつもりだ。横浜の自宅では12月まで暖房を入れていないし、夏も冷房を控えている。いわきでは、冬は薪ストーブを焚き、寝るときは湯たんぽで暮らしている。空調機は設置していないので夏は暑い中で暮らしている。こうした暮らしをしても生活にはまったく問題を感じていない。
毎年1回、通帳に東北電力経由で振り込まれてくる原子力立地給付金
いわきの家では、暖炉で薪を焚いている。しかし、軒下に積み上げてあった薪なので、薪自体の放射能値は低いが、燃やすと灰には相当量の放射能が凝縮される(写真:仲原正治、撮影:2012年2月14日)
日常的にスクリーニングを行っている地区 (5)
30日には楢葉町から先に行くことができなかったので、12月31日、もう一度チャレンジした。今度は中通り地方を経由して南相馬方面に向かう。いわきを出発して、国道399号線で川俣町へ向かう。
川俣町には、山木屋・みちのくグリーン牧場があり、とても美味しいチーズを作っていた。何回か、チーズを目当てに来たことがあり、道は知っているので、風光明媚な青戸峨廊(せとがろう)、小野小町伝説のある小野新町を経由して自動車を走らせる。途中、交差点では右折は浪江方向という表示が何回かあるが、どの道をとっても検問があり立ち入ることができない。浪江町は全域が警戒区域及び計画的避難区域に指定されていて、現在は二本松市に仮設庁舎を置き、二本松市、福島市、本宮市など中通り地方に仮設住宅を配置している。
「道の駅川俣」で一休み。大晦日なので銘品館シルクピアは休み。隣の農産物売店で格安のラ・フランスを買い、従業員の方に南相馬への道を聞く。ダメだと思っていた飯舘村を通る道は開通しているとのことで急いで向かう。川俣から約10km進むと飯舘村という表示があり、その下には、「除染をしています」の表示がある。
(2)ここから飯館村に入る。 「除染をしています」の表示がいろいろな場所に掲示されている(写真:仲原正治、撮影2012年12月31日)
(3)除染工事のゼネコンJV看板。看板の奥の建物が「もりの駅まごころ」(写真:仲原正治、撮影2012年12月31日)
南相馬市へ向かう県道12号線の交通量は多いが、飯舘村に入ると人影はほとんど見えない。小高い山を縫って、いくつかの畑や田圃があるが、何も作っている気配はない。道路沿いに「もりの駅まごころ」があるので、立ち寄ろうとしたが、そこは「飯舘村除染等工事現場事務所・大成・熊谷・東急JV」になっている。全国チェーン店の「コメリ」なども営業しておらず、道路沿いでは営業している店舗は一軒も見当たらない。
(4)県道沿いの「コメリ」の駐車場には雑草が繁っている(写真:仲原正治、撮影2012年12月31日)
(5)地域ブランドの飯館牛を販売していた「旬のひろば いいたて」も震災以来、閉じられたままになっている(写真:仲原正治、撮影2012年12月31日)
県道から右に折れ、飯舘村役場に向かう。村役場は年末で開いておらず、敷地内の敷石が剥がされて、一箇所にまとめられている。除染をしているのだろうか。役場の向かいに「いいたて活性化センターいちばん館」があり、多くの車両が止まっている。ここは、「スクリーニング(汚染検査)」の場所になっている。
文部科学省のホームページでは「スクリーニングは、衣服や身体表面が汚染する外部汚染の有無の判定と、放射性ヨウ素等の吸入による内部汚染(内部被ばく)の評価のために行うもので、表面汚染測定器を用いて全身くまなく検査をする」と記載されている。表面汚染があった場合は服を脱ぐことで放射性物質を取り除くが、身体表面が汚染されていた場合には、除染を行うこととで放射性物質を取り除くことになる。
福島県の実施している緊急被ばくスクリーニングの活動状況では、2011年3月13日から2012年12月19日までの期間、延べ26万1891人を検査。102人が10万cpm以上の値を示した。cpmは、放射線測定機に1分間に入ってきた放射線数を計測した値。福島県では、全身除染を行う場合のスクリーニングレベルを10万cpmとし、1万3000cpm以上10万cpm未満の数値が検出された場合は部分的なふき取り除染を行うことにしている。なお、これは一般人に対する検査であり、原発作業員などについては別途行われている。
(6)飯館村役場の敷地内の敷石は、はがされていて、自動車は入れない状況だった(写真:仲原正治、撮影2012年12月31日)
(7)飯館村いちばん館の入口には「スクリーニング会場」の表示板が掲載されている(写真:仲原正治、撮影2012年12月31日)
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◎. 「帰りたい、帰りたい」、しかし「いざ帰ろうと何時思えば良いんですか」? 仮設の住宅暮らしと、一向に改善されない汚染状況これでは帰る気力も萎えてしまいます。そして地方行政(地元市町村)の長も本当に、「安心安全」に責任を持って帰ってきてくれと言えるんでしょうか? (keniti3545)
◎.2年経過の時を迎えようとしている福島の現状は、こうなんです。これは外からかいま見ただけだと言ってます。
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