「keniti3545」since72:10月28日(日)9℃「東日本大震災」「311フクシマ」598日 今日の一題「シミュレーション本気度不足の評価」

*朝トレ:全国的な大雨です。残念ながら朝トレも中止でした。



*「東日本大震災」「311フクシマ」598日



今日の一題 規制委の「シミュレーション」は、役立たず!


河北新報社

放射能拡散予測/もっと精密に試算すべきだ


 原発事故によって大量に放出された放射性物質は一体、どこまで飛んで重大な被ばくをもたらすのか。国の原子力規制委員会が初めて、全国の16原発を対象にした試算結果を公表した。

 「1週間の積算で100ミリシーベルトの被ばく線量」になる地点を調べたところ、東京電力柏崎刈羽新潟県)では原発から約40キロの魚沼市で100ミリシーベルトに達するという結果になった。東電福島第2(福島県富岡、楢葉町)と関西電力大飯(福井県)でも方角によって30キロを超えた。

 東北電力の女川(宮城県女川町、石巻市)と東通青森県東通村)では、いずれも十数キロ程度だった。

 試算は周辺自治体を対象にした原子力防災計画策定の際の参考資料となるが、今回のデータだけで効果的な防災計画を作ることは無理だろう。

 拡散予測をするなら、地形や風向きを最大限考慮した内容にすべきだ。その上で、確実な避難などが果たして可能かどうか、しっかり検証しなければならない。それが福島第1原発事故の教訓を踏まえた対応になる。
 規制委は、福島と同程度の事故が各原発の全原子炉で起きたという想定で試算した。当然、多くの原子炉を抱える原発は放出量も増え、100ミリシーベルト圏が広がることになる。

 だが、これでは大まかすぎる。放出量はむしろ何段階かに分けた方が分かりやすい。原子炉3基の女川原発なら同時多発と単独の両方の事故について想定すればいい。

 さらに地形情報を加味していないのは、今回の試算の致命的な欠陥だ。福島では原発からの直線距離より風向きと地形、天候が放射性物質の拡散と汚染に決定的な影響を及ぼした。

 SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)のように地形のデータを入れ、風向きは仮定した方が現実的だ。つまり女川の場合、 「北東の風なら石巻市で○ミリシーベルト。降雨があれば△ミリシーベルト。南西なら…」 といった内容だ。

 また、一般の人の年間線量限度が1ミリシーベルトなのに、たった1週間でその100倍になるという線引きの基準は高すぎる。 「100ミリシーベルト圏外だから避難計画を作らなくともいい」と誤解する自治体が出てきたら、それこそおかしな話になる。 もっと低い何種類かの線量も示すべきだ。

 福島の事故後、規制委はこれまで原発から10キロ圏内だった防災の重点地域30キロに拡大する考えだが、それでも到底十分とは言えない

 女川原発から約50キロの仙台市が地域防災計画に原子力災害対策を盛り込むことを決めるなど、自治体側の危機感は強い。ただ、福島の教訓をくみ取って住民の避難にまで備えるのは、とりわけ都市部にとって負担の多い大変な作業だろう

 自治体も規制委もこれから、本当に住民を守る防災対策を実行できるのかどうか、見極めなければならない。それが不可能に近いのなら、 原発の存廃そのものを議論するのが筋だ

2012年10月27日土曜日



===============



「プラス!」 この想い規制委にも届くのか


「下記、記事のような子供達を二度と生み出さない為にも」、

「事故0」 を確約するためには 「0原発の達成」 が急がれるのだが、 「暫定的な措置の中で大金使って」 実施した 「シミュレーション」 性根据えて取り組まれなくては国民も黙っては居ないマスコミも地元東北の新聞論調は真剣そのものだ具体的な要望項目も住民を代表する意見も確り織り込まれている規制委は今後の扱い、活用の道筋を示す前に先ずは謙虚に住民・(熱心な)マスコミ、の意見を採り入れた手直しも必要だろう。期待というか、心からの願いだ! (keniti3545)

 ↓ ・・・・・・・・


「この子等のこの想い!」 規制委にも・総理にも届くのだろうか?!


原発避難の子ら 私をぎゅっと抱きしめて
東京新聞 2012年10月27日

 精神科医と学校が連携し、大震災で各地に避難した子どもの心のケアを試みて一年になる。 避難者数はなお三十万人余。 今、求められるのは、切れそうな心をつなぐ周りの支え合いではないか。 

 昨年暮れ、一人の小学一年の女の子がこんな手紙を書いた。

 「『がんばれ日本・がんばれとうほく・がんばれふくしま』ってきくけど、わたしはがんばってます。いっぱいがんばってるのに、もっともっとがんばらなければならないのかなぁ。 くにのえらいひとたちももっとがんばってください」 (抜き書き)


 震災直後、福島県いわき市から愛知県・三河にお母さんらと難を逃れて来た。避難者を支援する窓口が便りを募っていた。

 「とても帰れそうにないね」。愛知に落ち着いてから原発事故の放射能汚染の怖さがわかった。

 愛知の児童精神科医らが先頭に立ち、各地に散った震災避難の子どもの心のケアで、学校に連携を呼びかけたのが昨年秋。全国組織の日本精神神経科診療所協会(会員約千五百人)は個人開業医が多く、被災地に行くのが難しい。そこで考え出した支援策だった。

 いつも子どもと接し、その微妙な変化に気づくことができるのは教育現場だ。医師側の期待は大きく、うなずける試みだった。だが教育界の閉鎖性は想像を超え、理解ない校長のもとではパンフレットさえ配られないことも。連携の成否の判断は少し先になろう。

 ただ、その中で、子どもや地域をよく知る各校の養護教諭の熱心な協力は心強いという。

 震災から一年半以上たち、避難や移転、転校などで友達や地域と引き離された環境の変化が心の崩れを引き起こす。それが不登校や校内暴力といったかたちで現れている。心の痛みの症状は複雑だ。

 被災地かつ避難地という“二つの顔”を持つ宮城県でも事情は同じだ。石巻などで活動する「こころのケア・ネットワークみやぎ」は「漁業などの復旧が遅く、雇用のあるなしなどで心の問題に格差が生まれてくる。取り組みは最低十五年はかかる」。社会的弱者の子ほど、翻弄(ほんろう)される理不尽さがやりきれない。

 手紙を送った女の子はこの夏、小学校の七夕祭りの短冊に 「ふくしまのおともだちにあいたい」 と願いを書いた。 たまらず担任は、彼女をぎゅっと抱きしめた。

 前もって女性校長が母子宅を訪ね、ねぎらっていた。そんな支え合いで周りが包み込んでほしい。

================

◎.感情論で物事が動くとは思わないが、悲しそうな表情の子・無表情に悲しみをこらえる子供の姿は全ての原因が大人の作り出す物だと思っている我れそれでも今からでも避けられる事はある>。「原発は使わない」「事故の後始末はきちんとやる」

原発の危険性を訴え続ける小出裕章」さん事故後「国会招致」での「意見陳述」では、40年以上も訴え続けた「脱原発」が受け容れられずに「311フクシマ」の事故を迎えてしまった悔しさに詰まる場面がありました。

 思えば事故以前から今日の「女性教師のような悲しみ」にしか「寄り添えない人達」が被災者の数の幾百倍と生まれてしまう状況も予測していたのでしょう。「未来予測の悲しい場面」、想いを一にされた仲間もいたでしょうに大きな壁に阻まれて数十年経って現実となってしまった「事故」、自分の非力さと子供達への申し訳なさで意見陳述中に涙ぐんでしまったのでしょう。

 これから何十年も我々大人は教育現場で悲しみを受けるこの日の「女性教師のように」 我が子・我が孫以外の全ての子供達にも「自分の出来る形で寄り添い続けなければ」なりません正常な世にあって尚しかるべき人の道であればこそ一層の覚悟が必要です。 (keniti3545)

=================