「keniti3545」since72:9月28日(金)雨14℃「東日本大震災」569日 今日の一題「どうするの核のゴミ」

*朝トレ:雨で中止、昼時散歩に移行も×終日の雨だった。




*「東日本大震災」「311フクシマ」569日


今日の一題 「どうするの核のゴミ」

 核のゴミ処理施設何処へ:あっちこっちへ例え大臣が小出しに持って回っても「OK」を出す自治体なんかないだろう知恵がなさ過ぎる。騙しも・金も今じゃ「落とし」の道具には成らないぐらい解ってないの? ここから先を考えるのが政府の仕事でしょう! 事故直後住民に、帰っても大丈夫と言った『「50μSv/h」の値のある土砂でも机の上に置いて』 考えてみて下さい国会議員の皆さん! (keniti3545)

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 多くの識者も、賢人も指摘してます。現場の人達も解っています。「原発村の住人が一番解っているのでしょう」利権を手放す恐さが成せるいまのすがたですから! しかし国民の意思も固いのです「0原発」の願い! 先ず原発は止めて、「核のゴミを処置することが最優先」。 「廃炉の計画・技術開発」も進めないと・・・。
 まだ全廃は難しい、電力不足と使用済み燃料を含む核のゴミが処理出来ない!何て言う人が未だ居る。しかし「0」にせず核燃料サイクルを確立するべきと言うが、どれだけの解決に繋がるかの数値も示さない、示せないはずです核燃料サイクルのめども立たず、成功の暁に核廃棄物が「0」になることもないのだから。日本はこれまでの核の技術と苦い経験も含めて脱原発に向かうしか世界に向けても「立つ瀬」がなくなるのではないか。 (keniti3545)

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【社説東京新聞】 2012年9月28日


「どうする核のごみ」 だから原発は動かせない


 核燃料サイクルが行き詰まり、核のごみはたまる一方だ。ごみ処理ができない以上、原発は動かせない。だが、出してしまったものは、どうするか。

 「二〇三〇年代原発ゼロ」の閣議決定が、米国からの横やりで見送られた。その理由は、再処理施設を稼働させ続けたまま原発ゼロにすると、核兵器に転用可能なプルトニウムが国内にたまること、ひいては日本の核武装、核拡散を恐れるからでもあるという。 だが、現実は違っている。


◆ もんじゅ」は廃炉

 再処理とは、発電所で使用済みの核燃料からプルトニウムやウランを取り出すことをいう。それらを新型炉で再利用するのが、核燃料サイクルの基本である。それが長年頓挫したままなのだ。

 核燃料サイクルの中心にあるのが、福井県敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」である。ところが二十一年前に試運転を始めて以来、事故や事故隠しが相次ぎ、発電できた期間は延べ約四カ月間しかない。

 青森県六ケ所村の再処理工場も、たび重なるトラブルのため、開業が十九回も延期されてきた。十兆円ともされる事業費をつぎ込みながら、リサイクルの輪が閉じる見込みは立っていない。

 現実的に考えるなら「もんじゅ」は速やかに廃炉にし、核燃料サイクル計画は直ちに中止すべきである。欧米諸国はとうに手を引いている。

 そうなると、プルトニウムはもう増えない。だがごみの行き場がない。原発内に併設された貯蔵プールが満杯になる日は遠くない。原発ゼロだから核のごみ処理に困るのではなく、核のごみ問題が解決できないから、これ以上原発を動かすことが不可能なのだ。問題は、すでに出してしまったごみをどうするか。

 青森県と六ケ所村は、リサイクルを前提に、原発から再処理工場へすでに運び込まれた使用済み核燃料の返還を訴えている。

 当の米国自身がこの八月、使用済み核燃料の処分にめどがつくまでは、原発の新設許可を凍結する方針を打ち出したばかりではないか。米国は、ネバダ州のユッカマウンテンを処分場として選定したが、住民の強い反対もあり、オバマ政権は、この問題を白紙に戻している。

 日本でも、地下四百メートルの安全な地層内に埋設するという処分方法だけは決まっているが、処分場の候補地すら挙がっていない。


◆ 世界が頭を悩ませる

 地中での最終処分は当面考えず、将来的に取り出して適切に処理し直せるような状態で、暫定保管してはどうかという声も上がり始めている。だが、直接処分とか、乾式貯蔵とか、どのような処分方式を取るにせよ、危険な核のごみの受け入れ先が、簡単に決まるはずもない。

 世界中が使用済み核燃料の処分用地を探しあぐねる中、フィンランドだけが十二年前、オルキルオトというまちに処分用地を決定し、八年後の操業開始に向けて着々と準備を進めている。

 使用済み核燃料を再処理せずに金属製の容器に収め、四百メートルの地下に埋設、管理する。直接処分である。容器の寿命は十万年とされている。

 事業主体は、原発を持つ電力二社が共同で設立したポシヴァ社だ。立地による交付金などは一切ない。住民との徹底した対話と共存の姿勢でここまでこぎ着けた。

 日本では、やはり電力事業者でつくる原子力発電環境整備機構(NUMO)がこの十年、自治体からの応募を待ち続けている。しかし、フィンランドでは地層の古さを調査して候補地を四カ所に絞り込み、安全性や環境への影響評価などを経て、原子力施設が集まる南西部のオルキルオト地域を選定した。

 ポシヴァ社は先を急がず、大小の対話集会を根気よく開催し続けた。共同研究を進めるスウェーデンなど内外の研究機関から客観的な助言を受け、中立的な政府の規制機関の監視にさらされながら、住民との信頼関係を築いていった。その結果「自国のごみは自国で」という空気が醸成された。

 ポシヴァ本社は、現地の古い特別養護老人ホームを借り受けたものである。クリーム色の瀟洒(しょうしゃ)な外観を持つ歴史的な建物を保存する意味もあり、移転した。一階の社員食堂は市民に開放されている。


◆ ゼロから信頼回復を

 英国やカナダ、スイスなどでも、政府や自治体が積極的に住民と事業者との間を取り持つ姿勢を強め、比較的スムーズに事が運んでいる。

 信頼と協調。3・11以降、原発や電気に関して、私たちが失ったものである。もう一度、ゼロから築き直すため、まずは公正な政府の積極的な関与が必要だ。


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「プラス1」  ”ウソ”


2012年9月28日(金)付 朝日新聞 天声人語
 「昭和二十二年の井伏さん」という短い一文が井上ひさしさんにある。作家の井伏鱒二がその年に井上さんの本家筋の造り酒屋にやってきた。のぞき見ると「丸顔の人がにこにこしながら盃(さかずき)を口に運んでいた」そうだ

お酒を傍らに、土地の文学青年らが持ち込んだ原稿にすこぶる的確な評を与えて、宵の口に別の町へ発ったという。だが、その井伏さんは真っ赤な偽者(にせもの)だった。白いご飯とお酒を目当てに「偉い先生」になりすまし、田舎に出没する者が当時は珍しくなかったらしい
どこか憎めない「にせ文士」と違い、警視庁などが逮捕したニセ医師(43)は深刻だ。東京や長野、神奈川の医療機関で1万人以上がこの人物の健康診断を受けたと見られる。命にかかわる見落としがなかったか心配になる
同姓の医師になりすました男は、独学で知識をかじったそうだ。長野では企業に出向く形で健診をこなし、問診や触診もした。明るくて好評だったというから皮肉である
なりすましといえば、イラストレーターの南伸坊さんは有名人に顔を似せるのを得意技(わざ)にする。その写真を集めた『本人伝説』(文芸春秋)の宣伝文句は言う。「自分ひとりが本人と思い込んでいる虚をついて、著者が本人になりすます」

伸坊さんなら光栄だが、どこでもう一人の自分が大手を振っているか、悪事を働いているか分からない。オウム逃亡犯もそうだった。その危うさをネットが増幅する。有名無名を問わず、虚をつかれやすい時代になった。


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◎.原発に関する問題は、国民の信頼を著しく損なっている今の政府だ。今後も少しでも政府側に騙し・ウソの臭いがするだけで事は前に進まないと覚悟するべきだ。「ウソ」をつかない、後は自分達が考えて見て下さい。 (keniti3545)

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