「keniti3545」since72:7月1日(日)小雨17 ℃「東日本大震災」479日 今日の一題「脱原発国民の願いV.S ムラ 正念場だ」 

*朝トレ:雨だ、自身で制御「ダメ」だしができた。 女房殿が居ないと自制心が働く?洗濯と風呂掃除が早く上がった。予定外のデートにでも行こうか!お袋との・・・・。



*「東日本大震災」479日



今日の一題 「再稼働反対」!  火が入っても反対のデモは止められないだろう! 7月16日の規模は何処まで!!
「再稼働反対」叫ぶ20万人の洪水 機動隊車両が官邸突入防ぐ 2012年6月30日 00:16

紫陽花革命にちなんでアジサイの花を髪に刺し「再稼働反対」の声をあげる女性。=28日夕、首相官邸前。写真:田中撮影=

 予兆は集会開始前からすでに表れていた。金曜恒例となった原発の再稼働に抗議する集会(主催:首都圏反原発連合)。日が陰り始めた午後5時半過ぎ、首相官邸前に集まった市民の列は内閣府のある一角をぐるりと取り囲もうとしていた。溢れた人たちが、議事堂に隣接する歩道を埋めた。開始前の時点で前回の4万5千人(主催者発表)と同じ人出だ。

 バスを仕立てて長野県から訪れた一行もいる。大飯原発の地元福井県から足を運んだ老夫婦の姿も。現場で落ち合う約束をしていた長野の代表者と携帯電話で連絡を取り合った。「東京メトロ霞が関駅から10mほど下がった所」と言われ、その地点に行ったが探し出せない。

 官邸前で取材を続けているジャーナリストの友人からも居場所を教えてもらったが、こちらも会えなかった。見渡す限り人だ。

 6時を少し過ぎた頃から官邸前交差点の歩道上でいつものように参加者のスピーチが始まった。学生、サラリーマン、主婦…あらゆる階層がマイクを握った。


 国会議員も入れ替わり立ち替わり官邸に向かって演説した。消費税率引上げ法案に反対票を投じた議員ばかりである。「最後の最後まで諦めてはなりません。(大飯原発が再起動する)7月1日まではまだ時間があります」。こう呼びかけたのは三宅雪子衆院議員(民主党)だ。

 5〜6人目のスピーチに耳を傾けていると、60年安保闘争の隊列に加わっていた知人が走り込んできた。「車道を人が埋めた。解放区だ」往年の闘士は興奮しながら告げた


官邸正門前に横付けされた機動隊車両。子供を肩車した父親の姿も。=写真:田中撮影=


 筆者は車道に向かって駆け出した。知人が言う通り、市民が全車線を埋めており、車両は通行できない状態になっている。警察官が「歩道に上がって下さい」と連呼するが、人々を制御できない。

 白髪頭の参加者が「こんなこと60年安保以来だ」と叫んだ。

 20万人(主催者発表)が洪水となってジリジリと官邸の方に進んでいる。警察隊のバリケードは数分と持たず次々と決壊し後退した。指揮官とおぼしき警察官が「官邸を守れ」と叫んだ。それが合図だったのか。機動隊のバス(通称カマボコ)数台が官邸とデモ隊の間にスーッと割り込んできた。

 警察は指揮車の上から「皆さん、冷静になって下さい」と拡声器で呼びかけるが制止できない。現役の警察官たちにとって、これほどの大規模デモは経験したことがないはずだ。

 代わって主催者が呼びかけた。「また来週があります。ゆっくりゆっくり下がりましょう」「20万人では原発は止まらないんです」・・・終了時間を待たずして、デモは一人の逮捕者も出さず平和裡に散会となった。

 原発を再稼働させた野田官邸は、警察によって守られたのである。機動隊の車両が官邸正門を塞がなかったら、市民がなだれ込んでいただろう。
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「プラス1」 この規模になってはマスコミも知らぬふりは出来まい!!

 「それでもムラは着々と巻き返しを図ってくる」!!

2012年06月30日17:51こちら特報部東京新聞 

原子力ムラが巻き返しに「フル稼働」 


首相官邸周辺は二十九日も「再稼働反対」を訴える人びとに埋め尽くされた。しかし、原子力ムラも巻き返しを「フル稼働」している。


核燃料サイクルを扱う原子力委員会は「秘密会合」が暴露されたにもかかわらず、“成果”を報告した。その数日前には、青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場がガラス固化試験を再開。電力各社も再稼働を明言した。脱原発の攻防は、天王山の様相を見せている。 (上田千秋・小倉貞俊記者)


「大臣一同から頼まれた仕事を期限に間に合うよう終わらせただけだ」

霞が関・中央合同庁舎4号館七階の角部屋にある原子力政策担当室。内閣府原子力委員会近藤駿介委員長)の事務局を担当する中村雅人参事官は「核燃料サイクル政策の選択肢」を原子力委が二十一日に決定したことが拙速過ぎないか、という質問にこう答えた。

「拙速過ぎる」という見方には理由がある。政策担当室と同階の会議室で開かれた原発推進派だけの「秘密会合」の存在が先月下旬、毎日新聞の報道で明るみに出た。


◆ 「内輪」で調査始めたばかり

核燃サイクルの存続を検討する原子力委の部会「原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会」の報告書が、電力会社などの要望を受け、書き換えられたのではという疑惑が浮上。政府は内閣府副大臣と職員六人という”内輪”の検証チームを設け、調査を始めたばかりだった。


ところが、小委の報告書は原子力委員会で検討され、その原子力委の報告書は閣僚でつくるエネルギー・環境会議に提出されてしまった。この夏に決定される新しいエネルギー基本政策を策定するための基本資料だ。


報告書に記された選択肢は、二〇三〇年時点の原発依存度を「0%」「15%」「20〜25%」の三パターンに分け、使用済み核燃料をどう処理するか、六ヶ所村の再処理工場、高速増殖原型炉「もんじゅ」の扱いをどうするかを提示している。


中村氏は「エネルギー・環境会議から『六月中に方針を決めるので、それまでに出すように』との指示を受けていた。五人の原子力委員が選択肢を決定した。委員の意向がすべて」と話した。


◆ 3つの選択肢 問題視する声 「やらせ検証で幕引きか」

ただ、この「選択肢」を問題視する声は強い。小委のメンバーである原子力資料情報室の伴英幸共同代表は「小委の報告書の段階では、三つに分けた依存度それぞれに再処理、直接処分、二つの併存を想定し、そのメリット、デメリットを記していた。だが、原子力委の報告書では『依存度が15%なら併存』と決めつけている。これは書き換えに等しい」と憤る。


さらに「依存度15%」の場合、もんじゅは「五年程度運転し、実用化を見極める」と記されているが、伴氏は「そもそも小委では、もんじゅについて議論したことすらなかった」と批判した。


ちなみに疑惑の調査は「関係者からの聞き取りや資料の請求段階」(中村氏)で、第三者委員会などを設ける予定はないという。伴氏は「やらせ検証で幕を引かれる恐れがある」と懸念する。


◆ 後処理費用に年668億円計上

核燃サイクル費用は東京電力の電気料金値上げ案にも「原子力バックエンド(後処理)費用」として年間六百六十八億円分が計上されている。


◆ シナリオ通り?着々

そもそも政府の「脱原発依存」方針に従えば、核燃サイクルはいらないはずだ。しかしここに来て、申し合わせたかのように、核燃サイクル維持や再稼働に向けた動きが激しくなっている。


政府は十六日、大飯原発再稼働を正式に決定。それに呼応したかのように日本原燃は十八日、六ヶ所村再処理工場で、高レベル放射性廃液のガラス固化試験を再開。試験はトラブルで二〇〇八年十二月から中断していた。


さらに政府の行政刷新会議で政策仕分けの対象にもなった「もんじゅ」も動き出した。経済産業省原子力安全・保安院は二十一日、二〇一〇年八月の事故の復旧作業を受け、新しい機器の正常な作動を確認したと発表した。運営主体の日本原子力研究開発機構は三月、試験計画の作成契約を東芝三菱重工業に計約一億円で発注している。


加えて原子力基本法の附則に「わが国の安全保障に資する」との文言が入れられた。「核燃サイクルをなくしたくないという意図が働いている」と、ある民主党国会議員の秘書は打ち明ける。


改正原子炉等規制法には、原子力規制委発足後に運転制限の妥当性を見直す規定が盛り込まれた。運転期間を四十年に制限する方針は危うい。


電力各社が株主総会を開いた二十七日も、これまでの議論がなかったかのように、各社の最高幹部から再稼働を当然とする発言が相次いだ。


総会終了後に、就任後初の会見に臨んだ東電の下河辺和彦会長は、柏崎刈羽原発新潟県)について「新生東電を経営するうえで根幹は一つだ」と発言。北海道や東北、九州など各電力会社の総会でも同趣旨の発言が続いた。極め付きは大飯原発の再稼働が決まったばかりの関西電力八木誠社長は会見で「原発は重要な電源と考えている。脱原発は全く(考えに)ない」と言い放った。


既成事実を積み上げるべく世論を無視し、再稼働と核燃サイクルの維持に突き進む原子力ムラ。日本弁護士連合会の山岸憲司会長は二十八日、秘密会合問題で原子力委に対して、「中立性、公平性、公開性を欠いている」と批判、「エネルギー政策全体を聖域なしに討議していくべきだ」とする声明を発表した。


◆ 東電など出資の日本原燃破綻なら共倒れ

原子力委の新大綱策定会議委員を務める慶応大の金子勝教授(財政学)は「国民的議論がないまま物事が進んでいる。再処理をやめて日本原燃の経営が行き詰れば、多額の出資をしている東京電力関西電力に与えるマイナス影響は大きい。最初から原子力委のシナリオは決まっている」と語る。


核燃サイクルをめぐる三つの選択肢については「原子力委にとっては、核燃サイクルを残しさせできればよく、再処理と直接処分の併存で十分と考えているのだろう。あえて『全量再処理』という選択肢を残したのも、あたかも原子力委が世論に配慮した印象を与えるように考えているからだ」と分析する。そのうえで、こう展望した。


「無理に再稼働を進めようとすればするほど、小さなミスやトラブルが起き、かえって国民の反発を招いている。電力各社はこのまま、福島原発事故などなかったかのように押し切れると考えているのだろう。だが、すでにそうできない状況に事態は進展している」


デスクメモ  ノーベル賞を受賞した物理学者、故朝永振一郎氏のエッセーを読んだ。日本の原子力開発を「物理学や技術のことではなく、日本という国の精神年齢」「(少年が)原子力を振り回す危険」(『暗い日の感想』)から案じた。不幸にも半世紀後、その慧眼をムラの住人の所作で確認した。(牧デスク)

東京新聞 2012年06月30

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◎.ムラは生きている。どうして?? (keniti3545)

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