*「keniti3545」since72:6月18日(月)晴れ14℃「東日本大震災」467日今日の一題「福島を忘れるつもりか」!

*朝トレ:7時15分〜8時15分 玄関温度は14℃、でもコースへ出ると初夏の朝〜と言う感じだ。

如何に日光の山奥といえど、もう春先とは全く違う、我れの低体温症的体でも上着は直ぐとりたくなる。走10本入りの「B下」メニュー、「男体山」の無骨な体躯を往路に仰ぎ、復路は左手に「那須連山」を見て、走&歩の正味は30分「喘ぎきる」前後の準備運動・ストレッチの「30分」に現れればゆっくりコミュニケが取れる(これは勝手に此方が話しかけ、その素振りに解釈をこれも勝手に付けているだけ)カラスも居る。

 今日は一組のつがいだけ、電線上に寄り添って「人」の字と「入」りの字を交互に「人文字」?を書く。毛繕いも演じる、そうなんですよ見て下さいと言わんばかりの挙動なんですから。 上がった息も収まって「コースアウト」すれば野菊が見送ってくれるいつものパターン。 ここしばらく「行き会い人無し」の日が続いている。




*「東日本大震災」467日


今日の一題 「福島」を忘れ去るつもりか!  再稼働は首相が決めても許せない!!


 「人間は忘れることによって過ちを繰り返すのです」 昨日の拙ブログでも拡散させてもらいましたが 20年前チェルノブイリ被爆した当時6才の女の子が日本のアニメ「千と千尋」の「主題歌何時も何度でも」を歌っています。自然がはぐくんでくれた「自然の偉大さ」を「ウクライナの歌姫に成長した女の子が故郷に帰れない悲しみを」言葉の意味を日本人の我々よりよく理解して歌っています。今の「日本人は恥ずかしさを失った人間」に成り下がってしまったのでしょうか? (keniti3545)
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河北新報社の社説2012年06月17日13:26 カテゴリ
 
大飯原発再稼働/「福島」を忘れ去るつもりか これでは「喉元過ぎれば…」ではないか。

 関西電力大飯原発福井県)の再稼働が、きのう(6月16日)決まった。経過をたどると、まるで福島第1原発事故がなかったかのような錯覚にとらわれる。

 原発事故で故郷や仕事を失ったままの人たちや、放射性物質の危険にさらされて暮らす人たちの視点は、どこにもうかがえない。地元のおおい町から福井県、そして国へと何事もなかったかのように淡々と手続きが進められた。

 再稼働をめぐる一連の動きのポイントになったのは8日の野田佳彦首相の記者会見だった。だが、その内容は「福島のような事故は起きない」と意味もなく繰り返したにすぎない。

 事故への何の反省も示さないまま、この期に及んでなお「安全神話」を振りまく。原発事故の影響は生易しいものではないし、一体いつまで続くのかも分からない。一国のリーダーとして、その重大性をどこまで理解しているのか甚だ疑問だった。

 今、国民の前で原子力を語るのであれば、事故の原因と教訓、国策として取り組んだ原子力開発への評価、さらに将来の選択肢などについて丹念に説明すべきだった。その上で、再稼働の是非に言及すればいい。

 そうした理念が欠落しているばかりか、具体的な根拠も示さないまま「原発を止めてしまっては社会は立ち行かない」「東日本大震災のような地震津波が来ても事故は防止できる」などと言ったところで、まったく説得力がない。

 福島第1原発が立地している福島県双葉町の井戸川克隆町長は「何十年も安全と言われ続けてきた。今回も同じような判断でしかないのかと、非常に残念に思う」と話したが、まさしくその通りだ。

 多くの原発事故被災者も同様に感じたのではないだろうか。それほど、被災地の人たちの心情と懸け離れている。

 福井県の同意によって、原発事故後初めて再稼働に向けて動き始めることになるが、関西地方の夏場の電力需要に備えた緊急避難と位置付けるべきだ。

 夏さえ乗り切れば当面、電力は足りるはずであり、安全性の追求を犠牲にしてまで急ぐ理由は見当たらない。そして全国のほかの原発については、福島第1原発事故の検証と原子力政策全体の見直しを踏まえ、あらためて考えた方がいい。

 原発事故には依然、未解明の部分が多すぎる。どの原子炉がどんな損傷を受け、どれほどの量の放射性物質を放出したのかという、基本的なことすらよく分かっていない。

 大量の放射性物質が放出された原因と経過を究明し、住民を被ばくから守る避難対策に反映させなければ、あの事故から教訓をくみ取ったとは言えない。

 原発事故は決して福島県だけの問題ではない。事故で放射性物質がまき散らされたら、どこまで広がるか予想もつかない。その教訓を置き去りにした原子力政策はあり得ない。 (河北新報社 2012年06月17日)


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朝日新聞社(2012.6.17)


大飯再稼働―原発仕分けを忘れるな

 関西電力大飯原発3、4号機の再稼働が決まった。

 野田政権は脱原発依存への道筋を示さないまま、暫定的な安全基準で再稼働に踏み切った。多くの国民が納得しないのは当然である。こんな手法は二度と許されない。

 原発に絶対の安全はない。事故が起きたときの被害は甚大である。原発はできるだけ早くゼロにすべきだ。ただ、短期的には電力不足で日々の暮らしや経済活動に過大な負担がかかりかねない。どう取り組むか

 私たちが昨年来、求めてきたのは全原発の「仕分け」だ。

 福島事故の教訓をしっかり反映させた新たな安全基準と個々の立地に基づき、危険性の高い炉や避難が難しい原発から閉めていく。そのうえで第三者の目で必要性を精査し、当面動かさざるをえない最小限の原発を示し、国民の理解を得る。

 こうした作業の要となるべきなのが、8月にも発足する原子力規制委員会とその事務局となる原子力規制庁だ。

 これまでの原子力安全委員会原子力安全・保安院は、地震津波の専門家から活断層の存在や過去の津波被害などについて新たな知見が示されても、規制の強化に反映しないなど、原発推進機関と化していた。


 新しい組織が抜本的に生まれ変われるのか。規制委5人の人選は極めて重要だ。委員の中立性を保つため、原子力事業者からの寄付情報の公開も徹底しなければならない。

 規制庁は約1千人規模となるが、当初は大半が保安院や安全委、文部科学省など従来の原子力関連組織からの移籍組だ。

 統合される原子力安全基盤機構(JNES)を含めて、いずれも電力会社や原子炉メーカーに、人や情報の面で依存する部分が大きかった。

 器を変えても、なかで仕事をする職員の意識が変わらなければ、独立性が高まった分、「原子力ムラ」がかえって強化されかねない。

 規制庁は、5年後から全職員に出身官庁への復帰を認めないことにした。この間に職員の意識改革を徹底し、独自採用を含めて人材の確保・育成を進める必要がある。

 政権内には、新組織が発足すれば、残る原発も従来のストレステストの延長線上で再稼働が決まっていくとの期待がある。

 だが、規制委や規制庁がまず取り組むべきは厳格な安全基準の策定だ。それに基づいて、すべての原発を評価し直し、閉じる原発を決めていく。再稼働はそれからだ。


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日経は容認か?

日経社説(6月18日付)

透明で信頼される再稼働基準に見直せ

政府は関電大飯原発3・4号機の再稼働を正式に決めた。野田首相が枝野経産相ら3閣僚と協議市、最終判断をした。これを受け関電は再稼働の準備に着手し、7月下旬にもフル稼働する見通しという。

首相は原発の安全性と停止が長引くことによる経済への影響を考慮し、再稼働を私が決める賭してきた。電力不足が見込まれる関西では梅雨明けと共に需要が膨らむ。フル稼働がそれに間に合うかは微妙だが、首相自身が決断を下した事はひとまず評価したい。

一方で、再稼働の是非をめぐって世論が大きく割れたことを、首相は重く受けとめるべきだ。 「後略」


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読売新聞(6月17日付・読売社説)は大喜び

大飯再稼働決定 着実な発電開始に万全を期せ

 政府が、関西電力大飯原子力発電所3、4号機の再稼働を決めた。

 野田首相は16日の関係閣僚会合で、「再稼働することを政府の最終判断とする。原子力行政の信頼回復に向け、さらに取り組みを進めていく」と述べた。

 電力危機を回避するため、首相が責任を持って再稼働を決断したことを高く評価したい。 ??
 政府は、福島第一原発事故の教訓を反映した判断基準を1年以上かけてまとめ、その基準に沿って大飯原発の安全性を確認した。地元の福井県と、おおい町の同意も得られた上での決定だ。 !! ( ?、!マークは keniti3545) 

「後略」


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◎.「東日本大震災」で被災した人・家族を失った人でさえ、「被災時の記憶が薄れていく」ことに不安を感じているという。「原発事故だけは例外」だとは言えない。この先10年単位の時の流れの中で、後遺症に苦しむ同胞を見て悔いるのでは役に立たない経験であり、役に立たない反省ばかりとなる。
 今我々が「個」としての記憶をとどめる努力と共に、「この事故が原因」で後世に残さなければならなくなってしまった「負の遺産」をどうしたら少しでも減らせるのかを考え続ける覚悟をしなければならないのです。 「人間は忘れ去ることによって過ちを繰り返す」多くの先人達が身を持って体験したこのことを、今また、各人が我が身に置き換え「受戒の覚悟」を心に刻みましょう。 (keniti3545)