「71才の365日」11月23日(水)晴れ-0.5℃「東日本大震災」258日

*朝トレ:6時45分〜7時35分
玄関-0.5℃、寒さも対応出来てるし今朝はマスクも欲しいと思わなかった。チョット神経が鈍くなったりして? でもシャワーも使わないと気持ち悪いし、当たり前の習慣が春から夏、秋と冬へも続いているだけ。スケートはやはり朝練が多かったものね、大昔は天然の氷が張らなきゃ練習出来なかったんだから・・・。そう、もう半世紀は有に過ぎた年代の頃でした。

 それにしても、朝の氷上練習は余り好きじゃなかったはずですが(練習マッチ以外は)その時の反動が今?半世紀振りに潜在意識が目覚めた? 時にはメダルも磨いてやらなきゃ泣いてるかも、我れには「金」と「銀」しかないんだけど昂佑と友麻が幾つになったら「ジイチャン凄いね!」って言ってくれるかな〜。オイ、オイ本当に「やばい」んと違う? テロップが廻って「古河電工」のユニフォームも着てるよ!?

それでも、歩行7本・走13かな、14本かな 3.2km45分の短縮版 Bの下メニュー消化、雲切れず三日月見えず、帰路行き会い人も無し。「サク、サク」と霜踏む音は爽快だった。 




*「東日本大震災」258日

今日の一題 「スマートエネルギーのすすめ」 『 3・11後、どうして歩みが止まっているのか?!』  『今だからこそスピードを求められる時!』

「GENNAI 東京大学先端科学技術センター」

[1] スマートエネルギーのすすめ(その1) 2009.10.01

[サマリー]
○ 新産業革命の必然性:化石エネルギーの大量生産・大量消費からもっとスマートなエネルギーへの大転換が必然的に起きると想定し、それが経済を新たに牽引することを示唆する。 スマートエネルギーを「身近な再生可能エネルギー」と定義する。

○ 化石燃料の無駄遣いの歴史ではエネルギー需要の大きな産業分野である輸送(自動車エンジン)発電(ボイラー蒸気タービンサイクル)家庭(電気・ガス器具)を例にあげ、如何に効率の悪いエネルギーの使い方をしているかを数字で示した。原子力発電では蒸気タービンサイクルにおける温排水の問題が置き去りにされていないか喚起した。

○ 推奨するスマートエネルギーについては、太陽熱、太陽光、風力を主体に比較し、利用技術である電気自動車などとの関連づけや、発展できる形体としてのエネルギー貯蔵やスマートグリッドと関連付けて、産業構造転換を提言する。
  ↓内容全文 
http://gennai.rcast.u-tokyo.ac.jp/topics/release05.html


[2] スマートエネルギーのすすめ(その2) 2009.10.23

[サマリー]
1) 太陽熱利用(温水器は最も簡単で有効。これ以外に熱発電がある)
2) 太陽光発電太陽電池・・・半導体で光を直接電力として取り出せる)
3) 風力発電(広い意味で太陽エネルギーであり、大型なら発電コストは安い)
4) 小水力発電(ダム新設を必要とせず環境への影響が少ないのが特徴)
5) 潮力・波力発電(開発要素がまだあり、また「身近な」といえるかどうか?)

 前回の「新産業革命の必然性」および「化石燃料無駄使いの歴史」に引き続き、「スマートエネルギーの中身」と「政策への提言」について述べたい。

3.スマートエネルギーの中身
そんなわけで、「スマートエネルギーの勧め」ということになるわけだが、いうまでもなく、太陽エネルギーを主体とした身近な再生可能エネルギーへの変換を急ごう、ということだ。 大まかには次のようなものになる。

1) 太陽熱利用(温水器は最も簡単で有効。これ以外に熱発電がある)
2) 太陽光発電太陽電池・・・半導体で光を直接電力として取り出せる)
3) 風力発電(広い意味で太陽エネルギーであり、大型なら発電コストは安い)
4) 小水力発電(ダム新設を必要とせず環境への影響が少ないのが特徴)
5) 潮力・波力発電(開発要素がまだあり、また「身近な」といえるかどうか?)

長所は、言うまでもないが、太陽光がなくならない限り無尽蔵でコストがかからないクリーンなエネルギー源であること。 運転中に炭酸ガスを発生することが無いのはもちろん、余計な熱を発生させることもない。 中でも太陽光発電が最もグローバルに見て普遍性があり、広く分布しているので国際紛争の問題を生まない、あるいは減少させる、といった文明の面からの特性にも注目すべきであろう。

欠点がなければ放っておいても普及するはずだが、次のような短所があるのでそれを解決する必要がある。

1)  温水器では温水を利用する場面が、風呂・シャワー・病院・プールなど結構限られている。(温水器は東南アジアその他でローカル技術により既に実用されている)
2) 太陽熱発電は推進すべきであろうが、メンテナンスワークが結構発生していること、中小規模ではコストが高いこと。
3) 太陽光発電は初期コストが高いこと。出力変動が大きいこと。(にもかかわらず最大限の補助が出て、普及促進がされているだけのクリーンさがあること、コスト低減の余地をかなり残していることなどの希望がある)
4) 風力発電は、安定した出力が得られないこと。とくに日本では台風などの影響を受けやすく、普及が進まない。(世界的には風況が安定している場所から普及)


さて、蓄電池の技術進展とともに上記の欠点、とくに変動が大きい発電源である、太陽光、風力発電を安定させる方向が検討されている。 蓄電池に限らず、既存の揚水発電所などによるエネルギー貯蔵の方法もあり、また発電時に海水や灌水の淡水化をし、形を代えたエネルギー貯蔵をする方法もある。 さらに太陽光発電では全世界的な配電網を完成させることにより変動を平準化させる発想、つまりスマート化が考えられる。 スマートグリッドの発想は小規模な独立電源による直流配電網から、再生可能エネルギーを動員し最適な用途に最適な発電源から適宜供給するものまで、広い範囲を含んでいる。 ユーザー側からみてもユビキタスのように最適なエネルギー需給の選択ができることが求められている。 最近の需要側の技術革新として、自動車を例にとると、ハイブリッドカー・電気自動車・水素自動車・燃料電池車、などで賑やかであるが、ここへきて電気自動車が俄然注目されてきた。 リチウムイオン電池の進化によるところが大であるが、自動車の90%は駐車中であることを考えると、眠っているバッテリーを有効活用することを考えるべき時がきた。 つまり駐車中に充電余力のある電気自動車バッテリーは太陽光発電のピーク時に充電させることにより、上記変動が大きな部分のバッファーとなって安定化させることができる。 駐車場の屋根に並べた建材一体型の太陽光発電と電気自動車の充電はスマートグリッドの一翼を担うことができる。 さらに将来水素エンジン自動車が普及することになるなら、水素の供給源として、太陽光発電による水の電気分解が最適な解となることは容易に予想できる。

4.政策への提言
民主党への政権移行が決まる頃から、高速道路無料化の議論がかまびすしい。 あくまで短・中期的な経済対策としては良いのだろうが、自民党よりも強力な環境対策を推進していることと両立するのだろうか? 国交省の経済効果試算では一般道の混雑緩和が図れるのでプラスであり、さらに炭酸ガス削減効果もあると出ている。(朝日新聞9月6日)しかし、鉄道・バス・フェリーなどの公共交通の利用が減って駐車場にあった自家用車の利用が増えてしまうことによる炭酸ガス増加までは計算していないということなので片手落ちであろう。 環境対策と経済政策を両立させるには、高速道料金を割り引いた分はこの際ガソリン税を思い切って増税し、今後走り回る車は電気自動車やハイブリッドカーへシフトしていく動きを作らないといけないと思う。 そもそも日本のガソリン税EUに比較してかなり高いのだから、EU並みに上げることは問題ないはず。 増税分を一般財源として環境対策などに回せば、経済対策との両立が容易になる。
また、日本版フィードインタリフ(高値固定価格買い取り制度)が決まって、住宅用は48円/kWh、工場・事務所などは24円/kWhで10年間、電力会社が買い取ることになるわけだが、短期中期的な対策として最適な公共投資と考えられるので、大変結構なことだ。 初期コストの補助と合わせると住宅用は「儲かる」話になってくる。 ところでこれは「金持ち優遇」との批判があることも事実である。 確かに南向きの日当たりの良い屋根を30㎡以上持っている家が有利になり、48 円/kWhと通常の買電価格との差額はすべての国民の電気料金に上乗せされるとなると、この批判は的を得ている。 そこでここはもっときめの細かい対応を考えればよいわけで、
1)「小さな家、日当たりの悪い家や、マンションの住人」が一口50万円から太陽光発電の持ち主となり、学校、公共施設、集合住宅の屋上などを借りて、まとまった量の発電プラントを設置できるようにし、これも48円/kWhで買ってもらえるようにする。
2)差額負担は累進的に、電力消費の大きな家の料金が割高になるようにするか、あるいは一人当たりエネルギー消費の大きな家や事務所の料金が、割高に設定されるようにする。
といったことが必要になるのではないだろうか?

さて、太陽光発電がスマートエネルギー技術の中核として、最大の期待を背負っているわけだが、コストが高いこと、出力変動が大きいことが現在の普及を妨げていることは既に述べた。これらを解決していくには;
1)中期的な政策補助のさらなる拡充により高効率な太陽電池システムを優遇すること
2)超高効率な、ポストシリコン革新的太陽電池開発を促進すること
3)シリコン原料に関しては画期的な方法によりコスト低減を進めること
4)利用技術、発電システム技術として、蓄電やエネルギー貯蔵技術の推進をすること
5)スマートグリッド(次世代送電網)をグローバルレベルで考えれば、出力の変動を緩和することまで可能なのだから、思いきった政策と国際協調による電力網の推進をするbr> などが必要であり、これらはGENNAIのHPのトピックスやコラムでメンバーが強調していることでもある。


おわりに


化石燃料の「今だから言える」無駄遣いの歴史を踏まえて、新産業革命の必然性について述べた。これは持続可能エネルギー源とクリーンな用途の最適な組み合わせの実現を目指すことで、新たな経済発展が可能になることを目指すものである。当然、既存の基幹産業からの抵抗はあるが、
1)既に十分な省エネが進んでいる基幹産業では、その技術の他国へのシフトを促進し、国内ではさらなる技術革新を生む原動力になる工夫を自ら考える。
2)国はこれらの基幹産業のあるべき姿を示し、炭素税などの実施に際してはソフトランディングできるようなきめ細かい方策を講じる。
これらに知恵を絞り、産業革命を力強く推進していくのが、我々技術先進国の勤めであり、日米における新政権の政治指導力に期待するものでもある。 スマートエネルギーの代表選手といえる太陽光発電は、そのクリーンさとメンテナンスフリーに近い手軽さで、大きな期待を担っている。 普及促進策もかなり思い切ったものが実現することになり、推進している我々も気を引き締めて取り組んで参りたい。 今日約束されている普及促進策はグリーンニューディール政策とも言えるもので、最適な公共工事、という位置づけができるわけだが、グリッドパリティー(現在の電力コストに匹敵するまでのコスト低減)を早期に実現するべく、皆さんと大いに議論し、知恵を出し合っていきたいと考えている。


[3] スマートエネルギーのすすめ(その3) 2011.03.03

【サマリー】
● 前回(その2)でひと区切り付けたつもりであったが、一年が経過して地球温暖化対策は「待ったなし」で進めていかねばならないにも関わらず、国内、海外とも総合政策での遅れが目立つので、これまでの重要部分に新しい提言も加えて、今後のあるべき姿についてまとめてみた。
● 個別の再生可能エネルギーの研究開発も大変重要であるが、省エネルギーシステムとの組合せや、都市計画、国家計画レベルでの「低炭素社会の構築」を急がないと「温暖化は温暖化を加速する」ことから「間に合わない」事態が起きかねない。再生可能エネルギーはドイツ並みに飛躍的な導入を目指し、スマートグリッドとの結び付きを目指すべきである。
● 今後の電力需要増分については、原子力に頼らない低炭素社会を目指すべきであり、化石燃料による火力発電では膨大な省エネ(高効率化)が世界的には可能であるし、太陽熱発電、太陽光発電などの新エネとの組合せも有効である。
● 海外との排出量取引など不確かな人為策に走らずに、身近なところでは太陽光発電と電気自動車(EV)との組合せや、高効率太陽電池のコスト低減をすること、またより適当な畜エネルギーシステムを開発していくことなどが重要である。また大規模なところでは世界的に見て都市郊外の砂漠の利用、開発途上国での砂漠の多面的利用を、太陽光発電を軸として進めることで、様々な副次的効果を生むことにより「新産業革命」につなげることができる。

 ↓ 内容全文
http://gennai.rcast.u-tokyo.ac.jp/topics/release11.html


◎見ていただいたとおり、この記述も活動も「3・11」「東日本大震災以前」のものです。 化石燃料に頼らぬ「スマートエネルギーのすすめ」を提言していくならば、今、足踏みをしている理由が何かあるのか? 「GENNAI」 東京大学先端科学技術センターなる組織もよく知られて居るとは思わないが、これだけ重要な案件を国に提言していくのならば、奇しくも同月「東日本大震災」8日前に、3回目の提言をした後、当然完結に至った提言では無いと思うが。8ヶ月経過後にまだ何もないのは何としても解せない。{とは言いながら、(その3)に見るべき所は多々ある} (keniti3545)

本文抜粋→前回(その2)でひと区切り付けたつもりであったが、一年が経過して地球温暖化対策は「待ったなし」で進めていかねばならないにも関わらず、国内、海外とも総合政策での遅れが目立つので、これまでの重要部分に新しい提言も加えて、今後のあるべき姿についてまとめてみた。→ この提言の後に311が起きているのだ→(その3)提言の中には「原発不要」の可能性まで言及している。

本文抜粋→スマートエネルギーの具体的すすめ方
 低炭素社会実現のための解決策として、スマートエネルギーの具体的な利用方法を次のように提案していきたい。スマートエネルギーを「身近な再生可能エネルギー」と定義した割にはそこから少し外れてきたが、目指すところは大規模な温暖化対策なのであり、大規模な対策が見えた時、人類は今後の原子力発電も不要なくらいのインパクトを持つと言えるところを狙っていることをご理解頂きたい。
     

◎此処で言いたいことは、此処まで全て「3・11」前の提言であり、既に8ヶ月の時間が経過しておりこの現実を踏まえて更なる、「脱原発」(頼らない原発)を加味した提言を期待したいところです。 歩を進める提案、具体的な計画の提言などへはリンク出来る仕組みになっていないのでしょうか? 政府の担当部門は何処なのか?ホームページからだけでは計り知ることも出来ませんでした。 (keniti3545)