「71才の365日」11月17日(木)晴れ7℃「東日本大震災」252日

*朝トレ:6時30分〜7時30分

7℃強風、5時30分には無理かな〜と思っていたが6時30分何とか家出てみた。飛ばされれるほどでもないから、ゴー、堰堤の my フィールドに立つもかなりの風。「明けの月」も風で流された?! 「まさかね?」 

 それにしても5日前西空から見え始めた「白い月」、今日は首が痛くなるほど真上を見ないと目に入らない。「白い半月」が雲のない青空に浮いている。余り、真上見ていると時折強い風が吹いてよろけてしまう。 カラスも姿見せず、我れはマスク外せずにコースへ、コース直前で気がついた。 

 何じゃこれは!? 「ぶっ太い木」が倒れている!桜の木だ40cmはありそうな幹が「バリンと折れて」、4〜5mの道幅全面を塞いでいる。 やっぱり凄い風だったんだよなー! チョット立ち止まったが土手を斜めに降りて木の根を迂回してコースへ入った。 

 メニューはオール歩行覚悟したが、最終の8本のみ走が入った。少々汗ばんだのも当たり前か、7℃あるんだものな。一応1時間は確保、計4キロ弱のB級メニューにて完!

 帰路行き会い人なし、後ろからの風では一人で足が歩を進める「楽ちん」さ。 「明けの月」もまだ出ているが、何か余計物の感じだった。


・後刻役所に、連絡場所を確認して TERE しておこう。(桜の倒木の件)




*「東日本大震災」252日

今日の一題 「脱原発二題」

[1] 箕面通信 小林よしのり氏「脱原発論」

*我が意を強くした点 (keniti3545)

1、「国家国民の安寧のために、あまりに危険だとわかってしまった以上、『危険だから原発やめろ!』と言うのは当たり前の話で、むしろ愛国者ならば脱原発を唱えるべきだろう」

2、原発事故をもう一度起こしたら日本は、人の住めない国になる。生産現場に「事故0」はあり得ない。


[2] 日経ビジネス「ドイツが脱原発を決めた本当の理由」
*我が意を強くした点 (keniti3545)

1、脱原発論議には10年の蓄積がある。フクシマを機にリスクの大きい技術を切った。

2、費用の面でも、原発の費用は不透明な面が多く一番安価とは言い切れないだろう。

3、再生可能エネルギーに関しては、大きな将来性が見える。原発廃炉の段階から雇用は増え、再生可能エネルギー産業が活性化することは、産業界全体が活性化する事に繋がる。 日本は即・本気で取り組む必要があるだろう。



  [1] 本文 

生き生き箕面通信1074(111117)をお届けします。

ゴーマニズム宣言小林よしのり氏の「脱原発論」

 政治漫画家・小林よしのり氏が発売中のサピオSAPIO)12月7日号で「脱原発論」を展開しています。自称保守派であり、先の太平洋戦争や、憲法、皇室のあり方などについて、面目躍如の論を繰り広げ、「ごーまんかましてよかですか」とバトルを演じてきていますが、今回の脱原発論は18ページにわたり、ポイントを的確についた論と見えました。

 なかでも、出色なのは「国家国民の安寧のために、あまりに危険だとわかってしまった以上、『危険だから原発やめろ!』と言うのは当たり前の話で、むしろ愛国者ならば脱原発を唱えるべきだろう」としている点です。ぼくも「原発は危険だと分かってしまった」と思います。

 「軍事的安全保障から見ても、原発はあまりにも危険! テロに対して無防備すぎる!」「ごーまんかましてよかですか」「エネルギー安全保障から見ても、原発廃止に大した問題はない。国家のため公のために害なす者は、左翼ではなく、『既得権益を貪る原発ムラ』の住民の方だろう!」

 ゴーストタウン化した東京の銀座あたりの風景を描き、「菅首相は、事故当初の思いをこう語っている。『東京に人っ子一人いなくなる情景が浮かんで、本当に背筋が寒くなる思いだった』『まさに日本が国家として、成り立つかどうかの瀬戸際だった』。菅内閣の事故対応には責められるべき点も多いが、この危機感だけは全く正しかった」と書き込みました。

 のどもと過ぎれば、といいますが、まだのど元も過ぎてもいないのに、「原発再開」へ走り出す日本という国のありようは、異様です。いま、「もんじゅ」が事故を起こせば、日本が終わりどころか、世界に多大な迷惑を及ぼします。それが明確であるにもかかわらず、「多分、事故は起こらないだろう」と勝手に決めて、危険な火遊びにうつつを抜かす経産省中心の官僚群と、原子力ムラの利権に取りついて離れない、日本国民はそっちのけの政治家や御用学者たち。





 [2] 本文

 東京電力福島第1原子力発電所の事故は、世界の原発に多大な影響を及ぼした。な
かでもドイツの動きは世界に驚きを与えた。メルケル首相は事故発生からわずか3日
後、老朽化した原発7基を3カ月停止し、全原発の安全検査を徹底するように命じた。
さらにドイツ政府は、2020年の脱原発を決めたのだ。


「ドイツが脱原発を決めた本当の理由」

環境NGOグリーンピース」トーマス・ブリュアー気候変動エネルギー部門長に聞く
2011/11/11
山根小雪[日経ビジネス編集]
 東京電力福島第1原子力発電所の事故は、世界の原発に多大な影響を及ぼした。なかでも、ドイツの動きは世界に驚きを与えた。メルケル首相は事故発生からわずか3日後、老朽化した原発7基を3カ月停止し、全原発の安全検査を徹底するように命じた。さらにドイツ政府は、2020年の脱原発を決めたのだ。

 ただし、ドイツが事故を受けて脱原発を決めたのかといえば、そうではない。緑の党社会民主党との連立政権は2000年に脱原発を決め、2022〜23年を脱原発の期限に定めた。だが、2009年秋にキリスト教民主・社会同盟と自由民主党政権の連立政権が発足し、脱原発ムードが減退。2010年には、脱原発の期限を12年延長した経緯がある。

 こうしたなか、福島第1原発事故が発生。ドイツ政府は高まる世論をくみとって、再び脱原発の期限を早めたわけだ。ドイツの脱原発をめぐる国民議論の蓄積は、既に10年を超える。

 なぜ、ドイツ政府は脱原発を選択したのか。脱原発が産業界に、どのような影響を及ぼしているのか。ドイツ銀行で金融アナリストとしての経験を積んだ後、環境NGOグリーンピース」に移ったトーマス・ブリュアー気候変動エネルギー部門長に聞いた。

――結局のところ、なぜドイツは脱原発を決めたのですか。

ブリュアー 原発がリスクの高い技術だからです。ドイツ政府は原発をどうするべきか、倫理委員会に諮りました。そこで委員会が出した結論は、「原発の賛否は別にして、原発はリスクの高い技術。一方の再生可能エネルギーはリスクが低い。ならば原発は廃止すべきだ」と政府に勧告したのです。後述しますが、産業政策の側面も大きかった。

 ドイツの脱原発議論の特徴は、「原発に賛成か反対か」という話とは別なのです。


――欧州の電力網はつながっており、電力市場は自由化されています。国境をまたいだ電力の売買も当たり前です。ドイツが脱原発しても、不足した電力を原発大国のフランスから輸入することになり、結果的に原発による電力は減らないという指摘もあります。

ブリュアー それは間違った認識です。確かに、ドイツとフランスの間では電力の輸出入が行われています。原発は発電量を変動させずに運転するのが最も効率が良い。このため、原発比率が8割弱と非常に高いフランスは、電力需要の変動に対応するために、原発による電力を安価で他国に売っているのです。脱原発いかんにかかわらず、ドイツはフランスから電力を購入してきたわけです。

 ただ、フランスから購入している量は、ドイツ全体の需要のごく一部に過ぎません。むしろ10年以上前から、ドイツは電力輸出国なのです。原発停止後は他国へ輸出する余裕は減ってしまいます。ですが、原発以外の発電設備に余裕があるため、輸入が大幅に増えることはないでしょう。

 ちなみに、2010年のドイツの総発電量に占める原子力の割合は24%。福島第1原発事故後に7基停止してからは、14%まで落ち込みました。電力の輸出量は減少していますが、輸入量は変わっていません。

 ドイツ政府は再生可能エネルギーの導入量を増やすことによって、エネルギー自給率を高める目標を掲げています。2020年を目途に原発を全基停止してどうなるのかは不透明な部分も残りますが、大きく輸入が増えることはないと見ています。



――脱原発によって原子力産業の雇用が減少する懸念はないのですか。

ブリュワー 現在、原子力産業は約3万5000人を雇用しています。2020年に原発を止めても、この雇用が減るのはもっと先の話です。というのも、廃炉を完了させるには、膨大なプロセスを経る必要があります。長期間にわたり、相当の人員が必要です。

 一方で、再生可能エネルギーの導入促進は、原子力を上回る雇用を生みだします。ドイツ政府によると、2004年に16万人だった再生可能エネルギーによる雇用は、2010年に37万人へと急拡大しました。原発の雇用は発電所の立地地域などに集中しがち。ところが、分散電源である再生可能エネルギーは、ドイツ国内に分散して雇用を生み出す利点もあります。


 現在、ドイツ政府が掲げている再生可能エネルギーの導入目標は、2020年に35%というもの。その先も、2030年に50%、2040年に65%、2050年には80%まで高めるとしています。さらに、ドイツ議会の専門委員会は2010年、「2050年に100%再生可能エネルギーにすることも可能」だと表明しました。

 脱原発を実現して原子力産業での雇用が失われても、再生可能エネルギーの導入で大量の雇用が発生します。雇用面の心配はしていません。

再生可能エネルギーには経済的なメリットも
――再生可能エネルギーの発電コストは、火力発電などと比較して高いと言われます。また、日本では、原子力のコストが適正に評価されていないという指摘があります。

ブリュワー ドイツでは、再生可能エネルギーの導入は経済的なメリットが大きいという試算が広く知られています。単なる発電コストの比較ではありません。再生可能エネルギーの導入にまつわるコスト増よりも、石油や天然ガス、ウランなどの燃料を使わないで済んだことによるコスト削減や、酸性雨健康被害などの対策コストの削減、新規に生まれる雇用や、企業の競争力工場などのメリットの方が大きいというわけです。

 原子力のコストの不透明さはドイツも同様です。1950年から現在までに原子力産業に政府が投入した補助金などの総額は、24兆4200億円に上ります。核廃棄物の処理費用などは部分的にしか含まれていませんので、国費の投入はさらに増えるでしょう。

 問題は、原子力産業のコスト削減努力が不十分であることです。これだけの国費がなければ立ちゆかないのだから、原子力産業が自立しているとは言い難い。今後もさらに原子力産業にカネを投じ続けることには、疑問符が付きます。




ーー再生可能エネルギーが本当に経済的なメリットがあるなら、なぜ産業界は脱原発に反対するのですか。

ブリュワー ドイツ産業界にも、様々なポジションの企業が存在します。脱原発の声を発しているのは、電力や化学、重工業、自動車などの大企業。これが産業界の総意であるとは考えていません。

 というのも、再生可能エネルギーの導入を、ビジネスチャンスと捉える企業が増え始めているためです。象徴的なのが、アルミ精錬のトップ企業が政府の判断を歓迎していることです。

 アルミ精錬といえば、電力多消費産業の代表格。電力料金の高い地域ではビジネスが立ちゆかなくなることもある業種です。そのアルミ精錬企業の歓迎が意味していることは、「再生可能エネルギーは儲かる」ということに尽きます。

 これまで彼らの最大の顧客は自動車メーカーでした。ですが、自動車メーカーは値下げ圧力が強い。値下げばかり求めてくる自動車メーカーよりも、彼らにとっては、風車メーカーの方が優良顧客になったのです。


再生可能エネルギーは成長著しい産業

――再生可能エネルギーの導入が、新産業として確立しつつあるのですね。

ブリュワー その通りです。雇用創出効果は数値となって現れています。産業界の声の大きなプレイヤーの影で、ビジネスをシフトさせる動きが顕在化しています。

 再生可能エネルギー市場は、右肩上がりで目覚しい成長を続けています。これほどの成長力を持った産業は、ほかに見当たりません。

 だからこそ、日本に言いたいことがあります。原発に賛成か反対かという議論にとどまらず、将来の産業について議論すべきではないでしょうか。

 日本企業が再生可能エネルギー市場で存在感を発揮したいと考えるなら、日本政府は早急にエネルギー政策の方針転換をすべきです。一刻も早く、国内市場を立ち上げなければ、手遅れになる。もうギリギリのタイミングです。既に日本は相当、遅れを取っているのです。

 ドイツに参考になる例があります。かつてドイツの鉄道会社は、新幹線のような高速鉄道新興国に売り込もうとして失敗しました。その理由は、国内での導入実績がなかったためです。新興国からしてみれば、「そんなに良い技術ならば、なぜ自国でやらないの?」と信頼を得られませんでした。

 日本の再生可能エネルギーの導入量は、世界的に見ても少なすぎます。国内市場はあまりに脆弱です。日本には、技術開発に長けた企業が多く存在します。再生可能エネルギーに本気で取り組めば、世界で高い競争力を発揮できるはずです。

 政府が本気で国内市場を立ち上げることを決断するかどうか。ここに、日本企業の将来が委ねられています。