「71才の365日」11月16日(水)晴れ3℃「東日本大震災」251日

*朝トレ:6時30分〜7時30分

 玄関3℃は中途半端、霜も降りまい。階段上がってフィールドへ出たが、「さわさわの枯れ草」、思った通りで霜はない両脇の「ススキもふわふわと軽そうに泳いでる」 西空には5日連続に見る「明けの月」白い月がある。位置が南東方向へかなりの距離を移動してきてる、形も半円形・「但しまだ少しお腹の出た」半円だ。

 男体山は「二回目の雪景色」、此の雪もまだ根雪にはなれないかも? まだ氷には、届かないがかなりの冷え込みだ。我れの構えにも少々の変化。「呼吸器内と外気の吸排気が馴染むのに時間を要するため」、マスクを掛けている時間が長くなってきた。今朝は走の8本目、7時を廻って更に少々、上半身が汗ばむぐらいまで引っ張られた。

どんな条件下でも「この辺からが至福の時」、若い時に過激な運動をしたことのない方はこの感覚は「覚えが薄い」かも知れませんが、これがあるので「明日もまた来ます!」となります。

歩行14本+走16本=30本(×2×80m)=約5km 「おまけの」上級メニュー 完でした。帰路行き会い人無し。



*「東日本大震災」251日

今日は二題
[1] 原発の「ダメさ加減」「原子力村のいい加減さと懲りない面々」
 

[2] 頑張っている「被災地・被災者」


 [1]
「新幹線はセーフ、原発は爆発、この違いは?」  平成23年11月16日)武田邦彦

福島の原発事故の後ろに隠れていることで、とても大切なことが多くあります。たとえば、1)震度6で5つの発電所が全部、壊れ、回復の見込みがないこと、2)東海地震ではなく阪神淡路、東北に巨大地震が起きたこと、3)あれほどの地震だったのに東北新幹線の脱線が無かったこと、などです。

最初の原因は「原発の耐震設計はなかったこと」、2)の原因は東大のレベルが地に落ちたこと、3)は国鉄マンの高いレベルと電力会社の低いレベルを証明したこと、です。

ここでは3)について少し解説を加え、将来に備えたいと思います。JR東日本は2007年の中越沖地震上越新幹線脱線事故を起こしました。幸い、大事故には至らなかったのですが、JR東日本は深く反省し、「JRは絶対に事故を起こさない鉄道を目指す」ということで、時速300キロで走る新幹線を「どんな地震でも脱線させない」ということで研究し、対策をとりました。

JR東日本はかつての「国鉄マン」の精神が残っていますから、「安全に運行する」というプライドがあります。普段少しぐらい威張っていても、高いプライドを元に仕事をしてくれれば、それもそれで評価できると思います。

中越沖地震の時に、レールの脱線などの機械的な問題もありましたが、最も重要なことは「地震が来る」と判ったらすぐブレーキをかけて減速することです。そこで、JR東日本は「地震感知―非常ブレーキ」のシステムを導入したのです。

地震には二つの波があり、伝わる速度が違います。また地震が伝わるスピードより、電波の方が速いのでそれも利用できます。そこでどこかで地震が起こったことが判ると、小さな信号を受けて即座に非常ブレーキを自動的にかけます。新幹線は体が大きいので完全に止まるまでに4キロもかかるのですが、時速が100キロ程度に下がっていれば、脱線しないですむのです。

実際、3月11日に起こった東北大震災の時、27本の新幹線が高速で走っていたのですが、一本も脱線せずにセーフでした。今まで、私も新幹線に乗っていて「今、地震がきたらおだぶつだろうな」と思ったことが何回もありますが、どうやら大丈夫かも知れないのです。

・・・・・・・・・

これに対して東電はどうなっているのでしょうか? 同じように中越沖地震柏崎刈羽原発が震度6で破壊し、3億ベクレルの放射性物質が漏れ、黒煙もうもうの火事を起こしました。

でも、この教訓はほとんど活かされず、今回の東北大震災では、青森から茨城まで合計5つの発電所が破壊されたのです。その原因は柏崎刈羽の破壊のあとも「原子力は安全です。地震でも大丈夫です。火災は原子炉と関係ないところで起きたものです」と防御し、対策を怠ったのです。

今と同じですが、御用学者が登場して、「3億ベクレルぐらい漏れたからと言って大したことは無い」という「大丈夫おじさん」が登場し、それが結果的には大事故に結びついたのです。

もしJR東日本中越沖地震で反省していなかったら、膨大な数の犠牲者を出し、会社は危機に陥っていたでしょう.人間は起こったことに素直にならなければなりませんが、玄海原発泊原発の再開問題に見られるようにまだ「やらせメール」をやっているようでは原発はまた事故を起こすでしょう。

子供を被曝から守る上でも「大丈夫おじさん」の退場を求めますが、日本の電力会社は自ら「大丈夫おじさん」に「余計なことをして欲しくない」という意思を示して貰いたいものです。
平成23年11月16日)武田邦彦


 [2]
フラガールに学べ」 (雷鳴抄 下野新聞11月15日)

 映画「がんばっぺ フラガール!」を封切り直後に東京・丸の内の劇場で見て、感銘を受けた。5年前の娯楽作品「フラガール」と違って、本格的なドキュメンタリー作品である▼といって堅苦しい内容ではない。彼女たちが所属する福島県いわき市スパリゾートハワイアンズ東日本大震災で大きな打撃を受けながら、7カ月後に復興するまでをカメラが追いかけるが、フラガールの健康的な美しさがまぶしかった▼主役の1人は東京電力福島第1原発に近い双葉町の出身であることから、フラガールも被災者であることが分かってくる。にもかかわらず、彼女たちは笑顔で全国125カ所へ元気を与えるためのキャラバンを続けてきたのである▼千年に一度の災禍から8カ月。再生・復興への足取りは遅く感じる。この国の政治は被災地に何をしてきたのか。復興財源を作るため一時は歳費をカットした国会議員も「秘書を抱え、生活が苦しい」と元に戻すお手盛りぶり。再生と復興は違うと言って地元に予算を自由に使わせない霞が関の官僚たち。被災地に入り、ボランティアでもしてこの国の将来を考えてみてはどうか▼スパリゾートハワイアンズは来年1月に本格オープンするそうだ。フラガールに会いに行くのを今から楽しみにしている。