「71才の365日」11月9日(水)晴れ2.5℃「東日本大震災」243日

*朝トレ:6時30分〜7時30分

 玄関外の寒暖計2.5℃、まだまだ、1.5℃を2度経験してる今シーズンだ。階段上り、フィールドからコースin 迄、落ち葉の様相は変わらず。しっとりと水分を含み、強い陽光でも受ければ彩りをまだ見せるのだろう。up シューズでの踏み心地も良い、ふんわりとガサガサ音はない。

 コース内は一番の厚みで落ち葉が積もっている。が、我れの踏み後はup シューズが巻き上げ、蹴散らし、踏み締めて40cm 程の踏み後が付いた地表も覗いている。

 もう遠からずに、 「0」の上下を伺う寒暖計を毎朝見る様になるのだろう。今は風もなく、時々舞い落ちる木の葉も風情を感じたりしているが、北風、西風特に「男体山の吹き下ろし」が落ち葉を舞上げ寒さを必要以上に演出してくるのも覚悟だ! 只、今年は此の風が「放射性物質」を「木の葉」ごと校庭や、園庭に運ぶ悪さをしなければいいが。 

(*昨日測定時も落ち葉ある空き地・風吹き時には線量が高めに出ている。日光市は線量が高めの事実もあり市ホームページでも線量測定値の開示はある)

 嫌な、心配な、テロップが前頭葉に廻ってきたところで朝トレ終了。 本日の消化メニューは「歩行10本・走15本」4km 上級(おまけの上級だ、しかし今後5kmは難しいな〜)ま、良いか。 帰路行き会い人なし、ジャッキー神山さんとの行き会いもなし。 



*「東日本大震災」243日

今日の一題 「首相の器」

「首相の器」を考える日本のトップは、なぜすぐやめるようになったのか? (日経ビジネスON LINE)


 今回ご登場いただくのは、政治学者の御厨貴東京大学先端科学技術センター教授です。御厨教授といえば、オーラル・ヒストリーの第一人者。宮沢喜一氏や竹下登氏、後藤田正晴氏など強い影響力を持っていた政治家の生の声を聞き書く「オーラル・ヒストリー」の手法で、日本の近現代政治の深層を読み解いていらっしゃいます。

 2008年9月、福田康夫元首相が突然辞任した際にも「日経ビジネスオンライン」で、「首相の器」について語っていただきました。

 それから3年。日本の首相は、野田佳彦首相ですでに4人目になります。もはや、1年もたない首相まで現れています。

 未曾有の不景気、東日本大震災東京電力原子力発電所事故、国際経済の危機。日本の政治が直面する問題の数と規模は、間違いなく戦後最大と言っても過言ではないでしょう。まさに、政治家の手腕が試されるとき。そんな日本で、首相の器たる人間は、はたしているのか? そもそも首相とは、何か?

 池上彰さんがときに「生徒」となり、ときに「対話相手」となり、御厨教授と「首相の器」について論じます。



池上:今日はインタビューの達人である御厨先生にインタビューしなければなりません。すごいプレッシャーです(笑)。

 インタビューに先立って、福田元首相が政権を投げ出したときの御厨先生のインタビュー記事を読み返しました。福田さんの名前を差し替えるだけで、そのままその後のあらゆる首相の話として読めてしまいますね。御厨先生は「日本の首相というのはここまで軽くなったのか」と嘆いていらっしゃいましたが、当時よりもさらに「軽くなった」印象すらあります。

「お腹がいたい」で辞めてしまう

御厨:おっしゃる通りです。福田さんの前の安倍晋三元首相以来、どの首相も必ず1年前後で辞めていますからね。安倍さんの辞任以降は、なぜ辞めるのか、という理由すらちゃんと説明しなくなってしまいました。


『 御厨 貴(みくりや・たかし)
1951年東京都生まれ。1975年東京大学法学部卒。同助手、東京都立大学法学部教授、ハーバード大学客員研究員、政策研究大学院大学教授を経て現職。復興構想会議議長代理、TBS「時事放談」キャスターも務める。主な著作に、『政策の総合と権力』(1996年、東京大学出版会)。『馬場恒吾の面目』(中央公論新社)などがある。


その安倍さんにしても、おなかが痛くなって辞めてしまったのですから。

 この間、中学生・高校生に政治の話をする機会がありました。すると、質問の時間に女の子が手を挙げて、こう訊いてきました。

 「安倍さんはどうしておなかが痛いぐらいで首相を辞めたんですか?私は病気になっても学級委員を続けました」と。私も思わず答えました。「あなたが首相になった方が良かったね」。

池上:思わず苦笑してしまいますが、笑えない話ですね。首相の座がここまで軽くなってしまうと、次代を担う子供たちへの影響も大きいような気がします。政治の軽視にそのままつながる話ですから。福田さんの次の麻生太郎さんも、必死で1年間粘ったけれども、自民党政権の幕引きをするだけで終わってしまいましたね。

御厨:では、民主党が政権を奪取して首相のリーダーシップが発揮されるようになったか、というと、そういうわけでもない。民主党初の首相になった鳩山由紀夫氏は、「国を治める」とは程遠い夢物語を自分勝手に語ってばかり。特に日米関係については、普天間基地の移設問題などで言わなくてもいいことを言って、いわば“自損事故”で退陣する羽目に陥りました。



池上:そして、その次が菅直人元首相です。今度は「辞めない」ことが問題になりましたね。菅さんが首相の座に居座ったとき初めて明らかになったのは、「不信任決議案が一度、否決されたら首相を辞めさせる手立てはない」ということです。身内である民主党の内部から、あれだけ辞めろと言われても菅さんは辞めなかった。

 首相の座が軽い一方で、日本の首相は、本人が辞める気にならなければ、居座ることができてしまうものなんですね。

御厨:そうそう、辞めさせる手立てがないんです。かつて、首相は自らの退陣後も考えて、「首相としての自分の力はここまでなんだ」と余力を残して辞めるものでした。そんな首相の退き方を学問的に説明するのが、例えば政治学の役目のひとつです。ところが、近年の首相の辞任は、従来の政治学の枠組みでは説明のしようがない。いきなり政権を放り出す人もいれば、周囲が辞めてほしくても首相の座に無理やり居座り続けようとする人もいる。不測の事態の連続です。

昭和の時代から、日本の首相の器は軽かった?

池上:ただし、各国の歴代政治リーダーの在任期間(表を参照)を比較してみると、日本の首相の任期が短いのは、今に始まったことではないですよね。戦後の首相の在任期間を見ると、1年前後で辞めた人は昔からけっこういました。小泉純一郎氏や中曽根康弘氏、佐藤栄作氏、池田勇人氏、吉田茂氏が例外で、2年以上続いた首相のほうが少数派です。

御厨:確かにそうですね。もしかすると、日本の歴代首相の名前よりも、アメリカの歴代大統領の名前の方が間違えずに覚えている日本人のほうが多いかもしれません(笑)

池上:欧米では大統領や首相の在任期間が5年以上という国が多いですね。それと比較すると、「首相の器が小さい」のは、単に政治家の資質の問題だけではなく、日本の政治的な特性かもしれません。まがりなりにも戦後の高度成長期を実現し、アジアでいち早く先進国の仲間入りができたという意味で、日本の政治がまったく無能だった、とは考えにくいですよね。となると、根本的な疑問が生まれます。日本の首相はそもそも重要な存在なのか?

御厨:なぜ日本では、首相が短期で代わっても社会的混乱が起こらず、政治が機能していたのか。おそらく多くの方が想像するとおり、優秀な経済と優秀な官僚があったからです。高度成長期には、長期政権でなくとも片手に目覚しい成長を遂げている経済があって、もう片方の手には優秀な行政=官僚システムがありました。政治トップが変わっても、経済と官僚との両輪で日本社会はうまく回っていたわけです。誰が総理になっても、この二つの車輪がちゃんと回っていればとりあえず大勢に影響はなかったんですね。

池上:やはり経済と官僚が、短命の首相たちを、ひいては国を支えてきたわけですか。

御厨:その通りです。55年体制以降は、自民党内で首相になる競争が繰り広げられて、競争に勝った政治家が首相になる。多くの首相は2年から3年前後で交代する。欧米のリーダーに比べると明らかに在任期間が短い。大局的な政策をまっとうできる時間ではない。それでも、経済と官僚が日本の基盤をしっかり支えているから大丈夫−−そんな時代が長らく続いてきたのです。

 90年代前半のバブル崩壊以降、経済は右肩下がりになってきた。さらに、90年代には官僚の汚職も明るみに出ました。ノーパンしゃぶしゃぶが話題になったのも、この頃ですね。つまり、二つの車輪がきしみ始めた。それでも日本の官僚の力は完全には失われなかった。

 問題は、首相の政治的なリーダーシップが定着しているわけでもないのに、この官僚組織を政治の現場から排除してしまったことにあります。

池上:それはいつからですか?


主導できない首相による「政治主導」と「官僚外し」の結果は

御厨:官僚が本当に動けなくなったのは、間違いなく安倍政権の時からです。安倍さんは、自分と近しい政治家ばかりで構成した“お友達内閣”を作り、「自分にとって」打てば響く組織を作り上げました。そして同時に、官僚を行政の中心から追放してしまったのです。

池上:安倍さん以降の日本の政権は、日本の社会基盤を担ってきた「官僚」という車輪を自ら外してしまったわけですね。民主党になって「政治主導」のかけ声のもと、官僚外しはますますエスカレートしています。

御厨:国民から選ばれた政治家による「政治主導」が実現するのは、もちろん望ましいことです。でも、残念ながら、冒頭の「1年で辞めてしまう首相」たちを見ればわかる通り、今の段階で、政治家に単独で政治を動かすだけの力があるとはとても言えない。行政を支えてきた官僚をうまく活用するのが現実策でした。少なくともかつてはそうしてきた。

 それが、安倍政権以降は、「官僚外し」が目的化してしまったわけです。

池上:いま、現役の官僚たちに話を聞くと、仕事をしようにもやらせてもらえない。目立ったことをすれば潰されかねない、とこぼします。追い打ちをかけるように、マスコミの官僚叩きも、エスカレートするばかり。このまま日本の官僚の機能が低下してしまうのははたして得策なのでしょうか?


御厨:危機的な状況ですね。官僚の権力を十把一絡げに全部奪ってしまうとどうなるか。当然、官僚自身の質の低下を招きます。実際に官僚の能力がどんどん落ちている。角を隠していたら、角がなくなっちゃったわけです。

 かつて、「日本の官僚ほど優秀な人材はいない」と世界中で言われたものです。もちろん日本の官僚頼みの行政システムにまつわる問題は多々あります。ただ、官僚がこの国の基盤を相当支えてきた事実は否定できません。官僚がいたからこそ、日本の首相は短命でも政治が動いていたわけですから。

 ところが、日本の政治改革は、官僚に頼っていた部分を無視して、官僚の排除だけを行った。その結果、政治システムのトップである首相がますます短命となり、1年ごとに代わってしまう。なんとも皮肉な話です。

官僚嫌いの菅元首相がやるべきだった政治の仕事とは

池上:この夏まで首相だった菅直人さんも、徹底的に「官僚外し」を促進した一人でしたね。

御厨:菅さんの官僚嫌いは昔から有名ですが、「根っから官僚の存在そのものがいやというくらい嫌いなんだ」と痛感したことがあります。

 2011年4月に発足した「東日本大震災復興構想会議」の議長代理を私が務めて、提言をまとめた後のことです。提言の作成ご苦労さまでした」と言われました。

 私は答えました。「いやいや、苦労したのは、私たちではありません。事務局を担った30代40代の官僚たちが一生懸命やってくれたおかげです。彼らのつくった提案がとても素晴らしかったんです。私たち委員はそれに乗っかっただけですよ」。

 「え、官僚?」
 あのときの菅さんの驚いた顔は今も忘れられません。

 そんな菅さんにこちらも驚きました。菅さんは、復興構想会議に官僚たちで構成される事務局がついている事実を知らなかったんです。
「事務局があったんですか?官僚が事務局をやっていたんですか?」
 菅さんは私に尋ねました。
 さらに疑わしい目で、「彼らは信用できますか」とたたみかけました。
 菅さんは、官僚たちがちゃんと仕事をした、という事実そのものを、どうやら認めたくなかったようなのです。



池上:1990年代半ば、薬害エイズ問題でスター政治家になった当時から「アンチ官僚」が菅さんの売りではありました。首相に上り詰めてもなお「アンチ官僚」のままだった、ということですね。

御厨:正直言って、僕は本当にびっくりした。僕が言わなかったら、事務局の存在すら知らずに終わったということでしょう? 復興会議の提言なんて、外部から集められた私たち委員だけでつくれるわけがありません。

 「官僚は信用できない」と繰り返す菅さんに、私は、「彼ら官僚に手伝ってもらわなければ復興会議の委員は何もできません。仕事を通して、官僚とも信頼関係をつくっていけばいいのではないですか」と話しました。すると、菅さんは、とても複雑な表情で、ノートを出してメモし始めました。

池上:復興会議のような外部の識者を招いた委員会のバックに官僚たちがサポートする事務局があるのは常識だと思っていたのですが、菅さんは知らなかったんですね。

御厨:ええ、暗黙知だと思っていたことが、暗黙知ではなかった。官僚不信がいきつくところまでいきついていた、ということを象徴する話です。


池上:そこまで官僚を無視したい、というのはもはや常軌を逸している感もあります。鳩山さんが掲げた民主党の「政治主導」とは一体なんだったのか、検証が必要です。政治家がなんでも決めるから、官僚は言う通りにすればいいんだ、というロジックですが、仮にいくら政治家が優秀でも全部を自分たちで決めるというのはそもそも到底無理な話です。

 官僚が何か自主的に行動しようとしても、「何をするかは政治が決めるからお前たちは待っていろ」と政治家に言われたら、そりゃあ「じゃあどうぞ」となりますよね。官僚が指示待ち体質になってしまう。

御厨:政治主導を叫ぶものの、政治家は機能していない。頼みの官僚は排除されてこれまた機能しない。東日本大震災は、そんな最悪の政治状況の中で起こってしまいました。震災後の、津波被害や東京電力福島原発事故への対応の遅さは、目を覆わんばかりですが、その原因は、まさにこの実質的な政治と行政の不在にあります。

 しかも、官僚嫌いの菅さんは、このときこそ首相じゃなければできない「政治家の仕事」をやりませんでした。

池上:菅さんがやらなかった「仕事」とはなんですか?

御厨:震災直後に、国民と海外に向けて、首相としてメッセージを発信することです。日本は大変な災害に見舞われた、でも私たちは負けない、立ち上がる、だからみなさん応援してください、というメッセージを。

池上:たしかに。菅さんは首相としてのメッセージを発信しなかったですね。

御厨:菅さんは自分ではメッセージを出さずに、復興の在り方を、外部の人間を集めた復興会議に委ねてしまいました。

 震災が起きて、津波が多くの人の命を奪って、東電福島原発が事故に遭って、まさに二重、三重の国難が起きたわけです。

 だからこそ、原発事故で深刻な放射能汚染が起きましたが、日本は必ず立ち直りますから、ぜひ支援してください、と海外にメッセージを出すべきでした。

 先進国でこれだけの津波被害や原発事故に見舞われた国はないのだからこそ、私たちは雄々しく立ち上がって、被災して苦しんでいる東北を、逆に社会の先端を行くような復興の場所にしていこう、と国民にメッセージを出すべきでした。

 それが政治というものです。

 ところが菅さんは首相を辞めるまで一切、国民にも国際社会にも明確なメッセージを発信しませんでした。

池上:菅さんは首相としてのイロハをまっとうしなかったわけですね。

御厨:残念ながらその通りです。海外諸国は、時の首相を見て、日本はもうダメなんじゃないか、と思ったはずです。複数の国が「放射能が危険だから日本から退避せよ」と自国民に通達した裏にも、日本の政治リーダーシップの不在に大きな原因がありました。今でも、僕のところに海外の知り合いから電話がかかってきますよ。「東京は大丈夫か」と。「大丈夫だよ」と答えても、「おたくの首相が原発事故と放射能被害の情報を後から小出しにしているのを見ると、とても大丈夫には思えないのだが」と疑われます。


池上:情報の出し方も順序が逆でしたね。事実確定に時間がかかるのはしょうがないのですが、最初大丈夫といっていた話が、後から出てくる情報でどんどん深刻な内容に変わっていく。これでは国民はもちろん海外からも信頼されるわけはありません。

 さて、首相を筆頭とする今の日本の政治問題が明らかになってきました。道具として使えばいい官僚を過剰に排除して、行政の機能を低下させてしまったこと。政治主導といいながら、いざというときにリーダーシップを発揮できないこと。

 では、改めて首相の「やるべきこと」を教えてください。

官僚にできない政治家の仕事とは、「メッセージ」と「決断」です。

御厨:大きく分けて2つあります。第1に、先ほど申し上げたように、「メッセージ」を国民と諸外国に発信すること。これが首相にしかできない仕事です。

 政治とは言葉です。一国の首相の力強い言葉は、直接国民を元気づけます。諸外国からの注目を集めます。いくら官僚が優秀でも、この仕事は代替できません。官僚の言葉にそんな力はありません。政治家が自分の経験と信念とで発信するメッセージの政治的効果は、猛烈に大きいのです。

池上:首相の「メッセージ」は、国民に対する宣言であり、約束ですよね。たしかに首相でなければできない仕事ですね。もう1つの仕事は何ですか?

御厨:第2の仕事は、「決断する」ことです。とりわけ今回の震災のような危機に際しては、一国の首相は緊急にやるべきことに優先順位をつけて「これをやる」と決断し、実行しなければなりません。「復興会議の議論がまとまらないから」なんて言い訳をしてはダメです。

 「がれきの処理だけはとにかく先にやりましょう」とか、「住居の高台移転のための法律の改正には時間がかかりますが、とりあえず皆さんの住まいを確保するのが先ですから、すぐに着工しましょう」といった具体的な内容でもいいのです。

 やることに優先順位をつけて次々と決断していくうちに、政治が躍動していきます。政治が社会を動かし始めるのです。ところが、いまの政治は会議で話し合いばかりしていて、決断をしていませんから、ちっとも躍動的じゃない。それでは社会の復興など夢のまた夢です。

池上:メッセージと決断が首相には必要、というのは、企業経営者の条件と同じですね。逆にいうと、会議ばかりしていて、ああ今日もたくさん議論して頑張りましたと言って、何も決断しないのは、典型的なダメ企業ですが、いまの政府はまさにダメになった企業と同じ状況というわけですか。そして首相は、決断力のない社長と同じである、と。

御厨:民主党の人に話を聞くと、みんな「一生懸命やっています」と言う。でも結論を出さないのでは、いくら一生懸命やったって意味がありません。自分で決断して、自分が責任を取るつもりで考えれば、もっと具体的な提言ができるはずです。また、震災の復興に際しては、地域全体が被災したのですから、いっぺんにいろいろなことができるわけがない。だからやるべきことの優先順位付けも必須です。震災後に民主党政権がまったくできなかったことです。

池上:国を動かすときに、「メッセージを発信」し、優先順位をつけながらどんどん「決断する」。首相の必須条件が見えてきました。

御厨:問題は、今の政治家にメッセージも決断も見られない、という点です。


池上:では、首相の器が小さい日本において、いかに力のある首相を育てていくのか。育成システムについて考えていきます。

(池上さんが約束してどうするんですかね?チョット解りませんが?) (keniti3545) 


 ↑ この先を議論して欲しかったんですがね。読者の皆さんも、此処までは困ったものだと解って居るんですよね。 何か投げかけがあったりとかを、次の機会には是非お願いします。  


(keniti3545) のアバウトな推考↓

*日本の大きな課題ですね。国民が政治家を(特に、リーダーシップを取れる政治家を)育てていく、システムまで考えなくちゃならない!? ホントに? 


 我れの此のブログに「野田首相が誕生する選挙戦中」、書いてますよ、今はリーダーになれる資質を持つ人物が居ないんだからリーダーは国民が作れば(育てれば)良いんだ!と、歯がゆさ、じれったさをいだきながら「うそぶいた」残骸がありますよ。

 更に今回の御厨氏と池上さんの対談で結びの章で言っている、総理の仕事は大きく二つ、『一つ』には 「内、外に向けてメッセージを発信する事」、『二つ』目には 「決断」 国民との約束であるメッセージを優先順位をつけて、次々と決断していく事。 これに関しても、我れの思いは「通ずるところあり」です。 

 何故今総理が3人、4人と短時間変わるのかは、御厨氏と池上さんが言っているが、総理の大きな仕事二つが出来ない訳は声を大きくしては言ってない。 遠慮してるのかな?

 冒頭に書きましたが、「ころころ変わる総理大臣に(候補にも)、そもそも『資質が備わってない』のが原因なのです」。 {総理(リーダー)の、仕事(資質)}に関して言うなら、 「先(先見の明)、決(決断力)、洞(洞察力)、統(統率力)、平(平衡感覚)、調(調整力)、説(説得力)」 政治の世界かどうかはいずれにしても、歴史上の先人が残した 「此の七つの資質を持ち合わせないから」 

 堂々と「内外に向けたメッセージも発することなく」せっぱ詰まった国際会議の中で所信表明の様な言動を取ってしまったり、 「物事の決済を自身では行わず」に、閣議決定だから実施しましょう的な取り決めを行ったり。 上手く事が運ばなければ腹痛や、病気、ホントに病気になったしまうのかも知れませんね、自身の不甲斐なさに。 「度量」、「胆力」のかけらも持ち合わせないのかも知れません。

野田総理誕生前に、(先・決・洞・統・平・調・説)此の一節も我れのブログに残ってます。