「71才の365日」11月4日(金)晴れ8℃「東日本大震災」239日

*朝トレ:8℃は暖かい(?)、今朝は足もいつもより軽い、昨日2度に分けた体の動かし方(運動?)が良かった?

紅葉の見納めも済み、(まだいらっしゃってるお客様には申し訳なく思いますが)今日からの我れは、雪待つばかりか(?)クエッションマークばかりで「アバウト思考の」我れらしい文章だ。

 一昨日、散歩犬と神山さんから得た情報で倉井さん骨折ニュースから女房殿が確認と、お見舞いを済ませてくれた。既に二週間経過の松葉杖姿で在宅と言う事でした。元気そうとも、女房殿ありがとう御座いました! 

 もう一点、倉井さん家の庭柵上の板は柵の補強で、餌は与えてない。ものが載っていればカラスがくわえ上げ、遊びの道具にするそうです、カラスの奴、我れより暇なのか? これも女房殿が話題にして我の疑問解いてくれた、「アリガトさん」でした。 

 我れも神山さんにコースで行き会い、日光市の線量マップをお渡しして、脱原発の話題も振ってみたが署名用紙と、5万人デモの時の武藤さんのメッセージも添えたセットを快く受け取ってくれた。あくまでも参考にお持ち下さいというところに止めて置いたが。今回は、気軽に(表現良くないかも知れませんが実感)お渡し出来て良かったと思っています。 歩行8本走12本、3.2kmの走、歩行では、今日も「メニュー下」で、朝トレで終了。






*「東日本大震災」239日

 
「今日は、タイの洪水のニュースから考えてみた」

記事の内容から、

1、洪水に関しては、二つの注意事項
(イ)温暖化をどう食い止めるか
(ロ)温暖化と共にどう生きるか

2、対処の難しさ
(イ)人の増加と水不足
(ロ)人口都市への集中

3、タイの洪水が浮き彫りにした新たな問題
(イ)都市と地方の格差が大きくなりすぎた:人口(密度)、生活水準の差


◎.人口が少なかった時代には、災害対策も・食糧問題も容易であった。 

現代は、人口の問題が全世界的に大きな問題つい先日地球上に70億人目の赤ちゃんが生まれたというニュースが流れたばかりだが、2100年までに地球上の人口100億人に達すると予測されている。水、人口、災害と直面している問題はよりスケール大きく鮮烈なものになって来ている。

我れの言いたい事は、既にお察しいただいている通りこのような情勢下に於いて原発の二個目の事故など絶対にあってはならない(過去にもヒヤリ、ハット的と言うより大事故寸前の危険状態は何度かあったそうですが)と言う事だ。

 実現するためには、 原発が存在しては不可能なのだ」 何故ならば、生産設備に事故「0」は無いからです。 この先原発は作らない・今休止中のものは再稼働しない・稼働中のものは次回の休止時点から再稼働はしない。最低限、これを実現出来なければ日本は何れ滅び行くのが見えます。 叡知を集結して、代替エネルギーの考案を進めるべきです。(keniti3545)

脱原発は国民70%超のコンセンサス」として認められたところです。此の波は消えません! (keniti3545)



今日の一題 「未曾有の自然災害に直面する人類」「自分達が作り出す災害などがあってはならない時だ!」



「タイ洪水で露呈した、脆弱化する人類社会」(人口増加と都市集中化がもたらす新たな課題)

ブライアン・フェイガン  2011年11月4日(金) 日経ビジネスオンライン


モンスーンの影響から、タイで豪雨が続きました。このモンスーンは、「ラニーニャ現象」によって引き起こされています。東太平洋の赤道付近で海水温が上昇する「エルニーニョ現象」とは反対に、ラニーニャは太平洋に冷たい海水をもたらします。このラニーニャ現象が起こると、東南アジアで広範囲に豪雨をもたらすケースが多い。ラニーニャから引き起こされたモンスーンが、悲劇的な洪水を引き起こしているのです。


 ← 「カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校のブライアン・フェイガン人類学名誉教授」  最近の事例では、昨年から今年にかけてパキスタンでも洪水が起こっています。洪水は、穀物を壊滅させ、病気を蔓延させ、人々に過酷な住環境を強いる事になります。

 しかしながら歴史的に見ると、洪水は現在だけに限らず、過去に数え切れないほど起こっています。ところが歴史を振り返ろうとするのは、実はそう簡単ではない。気象記録が残ってないという問題があるのです。

 例えば、バングラデシュを例にとりましょう。この国では、台風で1870年代に20万人が犠牲となっており、1970年に起こった台風では少なくとも50万人が犠牲になっています。史上最悪の台風の一つであるにもかかわらず、全容が伝えられず、記録から未だに分からないことが多いのです。

現在得られる情報というのは、過去のものとは異なるということを心に留めておかなければなりません。私たちは現在インターネットなどのおかげで世界中の天気や気候事象の詳細を、すぐに知ることができる。一方でバングラデシュで初めて台風などの気象レポートが開始されたのは確か1840年代のことです。ですから、近代のことに過ぎません。気候変動や災害というのは、歴史と共に常にあったのです。

地球は、乾いた気候へと向かう

 とは言うものの、私は気象の専門家ではありませんが、現在の状態は異常気象と言った方がいいでしょう。まずは2通りの事象を考慮しなければならない。一つは長期トレンドの「気候」。もう一つは、日々の「天気」です。現在米国の東海岸で起こっている吹雪や、東南アジアで頻発しているモンスーンは、天気ということになりますが、個人的な経験から言うと、今まで経験した中で一番酷い状態が続いている。多くの専門家が、この先より多くの異常気象が起こると予想しています。

長期トレンドの気候としては、地球が温暖化しているということは、疑いようがないでしょう。地球がこの先すぐ直面するのは、乾いた気候に向かうということです。特に米国の西側や、エチオピアなどは、これから乾いた気候へと徐々に移行していくでしょう。将来的には、世界の乾燥地帯、準乾燥地帯で、長期的なかんばつが頻繁に起こることになると分析しています。

 温暖化する地球に「私たちが何ができるか」というのは、大きな問題です。起こった大災害や悲劇だけにフォーカスしてしまうのは、何の助けにもなりません。大切なのは、何らかの解決策を見出していくことです。

 一方で、解決策を考えるのは簡単なことではありません。なぜなら、例えば水の保存法を考えたり、台風から命を守る建築物を作るといったことは、長期的な計画性を必要とするからです。計画は、私たちの子供を守るだけでなく、その先の孫やひ孫の時代を見据えたものでなければなりません。しかし、次々と選挙をしながら変わっていく代表の下で、長期的な計画を議論するのは非常に難しいのです。加えて、私たち人間は、目の前の事を計画するよりも、長期的計画を一般的に苦手としています。


ではどうすればいいのか。2つの事を考えなければならないはずです。ひとつは、温暖化をどのように止めるかということ。もうひとつは温暖化と共にどうやって生きていくのかというこということです。

 この二つを同時に取り組んでいかなくてはならないでしょう。二酸化炭素を削減することに大きく投資する。同時に新しく適応する生き方を模索し、創出するのです。例えば海抜の低い国土を持つオランダでは、洪水や温暖化に起因する海面上昇の対応として、水面とともに上昇する「水に浮かぶ家」が開発されています。また、バングラデシュでは、台風で水面が急上昇したときに耐え得るよう、コンクリート製の基礎の上に住居を建設しています。二酸化炭素排出の削減と共に、このようなイニシアチブを私たちは考えていかなければならないでしょう。

人口増加と都市集中化が、問題を深刻にする

 現代の人口分布にまつわる、新たな問題もあります。過去と比較すると、現在、何百万人という人口が農業や生物界にとって厳しい環境に定住しています。そうした土地で直面しているのが、水の不足です。これは簡単に解決できる問題ではありません。

 また、多くの専門家がこれからより多くの大きな台風が起こるだろうとも予測していますが、私もそうした予測が恐らく正しいだろう思っています。そこで私たちが直面する問題が、多くの人が沿岸の大都市に住んでいるという事実です。定住した人を移動させるというのは、簡単ではありません。2005年、テキサス州ルイジアナ州を襲ったハリケーン「リタ」の経験から言えることです。

祖先は危険を回避するために、移動するという選択肢がありましたが、現在はそう簡単にはいかなくなりました。私たちは集まり、都市という集合体に定住するようになった。これは新たに深刻な問題を生み出しました。

 例えばロサンゼルスで大きな地震が起きたり、フロリダの沿岸のど真ん中に巨大なハリケーンが襲ったらと想像してみてください。日本の地震でも、同様のことが起こってしまいました。流動性と移動がなくなったという問題は、群れをなした世界が生み出した副産物といえるでしょう。


タイの洪水が浮き彫りにした、新たな課題

 アンコールワット遺跡の存在からも分かるように、東南アジアには歴史的に大昔から社会が築かれてきました。そこではモンスーンや洪水といった自然災害に常に対処してきた過去があります。

 現在の新たな問題は、私たちの人口が増えたこと、そしてより組織化された都市に集合して住んでいるということです。こうした変化は、洪水の自衛、避難、食糧問題の解決を、より困難にします。

 さらに現代で生み出された貧富の差や、都市と地方の人口の差が、問題をより複雑化させているのです。この問題は実は200年ほど続いていますが、私たちは今まで向き合ったことがありませんでした。


アメリカ、中国、インドなど、どの地域をとっても、過去に祖先は少ない数の人間と生活を共にしていた。しかし、現在世界の人口というのは比べものにならないほど肥大化しました。人口が少なかったという事実が、祖先の災害対策をより容易にしたことは間違いありません。水、人口、災害と私たちが直面している問題は、よりスケールが大きく、熾烈なものになってきているのです。