「71才の365日」11月3日曇り9℃「東日本大震災」238日

*朝トレ:6時15分〜6時50分

「イロハ坂の紅葉見納め」と大谷川公園、(最近断らない善光寺参りです)息子の「休日に合わせた文化の日兼体育の日」起床時に告げられ、我の朝トレは30分の短縮版となった。今日は、神山さんに合いたいところだったが、明日になりそう。 メニュー歩行5本・走10本最低、限度の下。往路、復路共に行き会い人無し。汗もかけず、かったるい!

*上りいろは坂、既に「紅葉」とは言い難い色合いの木々。切れ目無いクルマの動きがむなしく見える。中禅寺湖畔沿いにまだそれなりに赤い「もみじの葉」が残っていて、日が射せばきれいだが、あいにく曇り空、時々しか日は射さない。菖蒲が浜、竜頭の滝まで足を伸ばしたが「時既に遅し!」滝見台のお客さんが可哀想!駐車場は、既に満杯、どんどんクルマは上ってきます。

 湯滝〜→湯元までいくつものスポットは足を伸ばす必要もなし、戻り道に湖畔反対方向に半周・歌が浜、立ち木観音前までクルマを廻し、男体山が一番姿良く見える場所にも立ち寄ったが、湖上に浮かぶ八丁出島の色合いもくすんでいる。もう一度「大尻橋」を渡って、下り方向の第二イロハ坂テレビ放映(二日前)の箇所も此処か!と思える景色が麓まで続いたが(往路に紅葉と呼べない風景を目にしているので・・・)、と言うところか。

 イロハ坂下りきって、「細尾」町の我が家には戻らず、割山、荒沢、田母沢、神橋、市街(旧市街地)、通過で大谷川公園へ、女房殿と息子、我れの3人で40分ほどの散策(此の公園の敷地面積は6.19ヘクタール約62.4町 オートキャンプまで入ったとてつもない規模の公園です)。 地場農家の野菜を買って、帰路は市街地の渋滞避けて有料バイパス利用、此のバイパス清滝インター下り口1キロ前後に紅葉の素晴らしい見頃「スポット」あり。此の料金100円は安かった。

 此の「周遊〆て4時間」、我が家の「今シーズン、紅葉見納めの会」でした。




*「東日本大震災」238日

今日の一題 核分裂・臨界!! 収束なんてとんでもない!」


本日の新聞読み比べ

朝日新聞

核分裂の疑い―炉内の混沌を忘れまい

 年内の冷温停止をめざす福島第一原発2号機で、核分裂が起こった疑いがあり、小さな臨界に達していた恐れもあるという。確認中だが、気がかりだ。事故炉の混沌(こんとん)とした現実を直視したい。

 全文
核分裂の疑い―炉内の混沌を忘れまい 核分裂の疑いがある。もしかしたら、一時的に小さな臨界が起こった可能性もある。

 東京電力福島第一原発2号機についてこんな発表をした。とても気になる話である。

 核分裂とは何か

 福島第一の事故炉では今も、残った核物質が緩やかに壊れているが、これは核崩壊という。

 一方、運転中の原子炉の核燃料で起こる現象が核分裂だ。原子核が、飛んできた中性子によって割れるように壊れる。

 このとき、また中性子が出るので、別の原子核の分裂を引き起こすことがある。これが続くのが「臨界」だ。

 この連鎖反応によって、原子核の膨大なエネルギーをとりだすのが原発である。

 裏を返せば、燃料や制御棒が秩序だって並ぶことなく、混沌(こんとん)の極みにある事故炉で臨界はあってはならない。

 核分裂の規模によっては、そんな臨界を引き起こし、場合によっては制御できない不測の事態を招きかねない。

 今回は、原子炉格納容器の気体を浄化するシステムを動かしてまもなく、その気体から、核分裂の痕跡といえるキセノン133、キセノン135らしい放射性物質が見つかった。違うものをみたおそれもあったが、経済産業省原子力安全・保安院が本物と判断した。

 これらの半減期は数日以内なので事故発生時ではなく、今の2号機内の様子を反映していることになる。浄化システム立ち上げ直後の検出なので、こうした状況は続いているとみるべきかもしれない。

 事故炉の温度や圧力に大きな変動はないようだが、核分裂の可能性がある以上、臨界を食いとめる手を急いで打たなくてはならない。臨界を抑える働きがあるホウ酸水を、東電が直ちに注入したのも、そんな危機感の表れだろう。

 政府は9月末に、炉の冷却が安定して進み、緊急事態が起こる可能性が極めて低くなったとみて、半径20〜30キロ圏の緊急時避難準備区域を解除した。いま福島第一原発は、政府が年内をめざす冷温停止状態に近づいているように見える。

 だが事故炉やその格納容器のなかのことを思い浮かべれば、そこには、溶け落ちて燃料の原形をとどめない核物質がある。

 政府は事故処理を進め、周辺住民の生活を元に戻してゆく責任があるが、工程表の期限を優先するあまり、こうした現実を見過ごしてはならない。

 核分裂の痕跡を重い警鐘と受けとめたい。 



日本経済新聞

これで冷温停止に進めるのか

福島第1原発2号機で、溶けた核燃料が局所的に臨界に達していた可能性がある。原子炉内部は容易にうかがい知れない。先入観を持たず慎重に事故収束にあたる必要がある。  ↓ 全文です

http://allatanys.jp/oclk?page=C0005&pos=2&pid=N0000&cid=20111103NEN30936&oid=DGXDZO3620856003112011PE8001&url=http%3A%2F%2Fwww.nikkei.com%2Fnews%2Feditorial%2Farticle%2Fg%3D96958A96889DE1E4E0E2EAE7E4E2E2E1E3E3E0E2E3E38297EAE2E2E3%3Fn_cid%3DDSANY001



読売新聞

電力不足対策 節電と原発再稼働が不可欠だ
 政府は今冬、関電、九電に10〜5%以上の節電を求め、他の電力会社には数値目標を設定しなかったが、油断は禁物だ。来夏の深刻な電力不足を見据え、原発再稼働への道筋作りを急ぐ必要がある。

 政府は今冬の電力需給対策として、関西電力管内で前年比10%以上、九州電力管内では5%以上の節電を実施するよう要請した。

 関電では、暖房などで増える電力需要に対して供給力が最大9・5%足りず、九電も2・2%不足する見込みだ。

 政府は東京電力など他の管内にも、数値目標のない「一般的な節電」を求めた。今夏のように、法律で節電を義務づける使用制限は回避された。電力各社が火力発電などを増やす一方、企業や家庭で節電が定着した成果といえる。

 とはいえ、油断は禁物である。政府がホームページ上で紹介している節電方法などを参考に、引き続き省電力に心がけたい。

 来春以降も電力事情は厳しい。東電福島第一原子力発電所の事故後、定期検査で停止した原発の再稼働にメドが立たないからだ。ストレステスト(耐性検査)の遅れなどで、来春に全54基の原発が止まる可能性は高い。

 政府は、全原発が止まったまま今年並みの暑い夏を迎えると、全国で9・2%の電力不足となると見込んでいる。今夏の2・7%より、かなり深刻だ。原発依存度が高い関電管内などでは、電力の使用制限を迫られる恐れがある。

 そうした事態を回避するには、電力の供給能力を高めるべきだが、課題も多い。火力発電用の燃料価格が高騰し、電力各社の業績悪化を招いている。いずれ電力料金が上昇して、家計や企業生産の重荷となりかねない。

 火力発電には、温室効果ガスの排出量が増える短所もある。太陽光や風力など再生可能エネルギーの普及促進が望まれる。しかし、短期間では困難だ。

 経団連の調査で6割の企業が、電力不足が今後2〜3年続いた場合、国内の生産を縮小・停止すると答えた。電力不足は、景気悪化や産業空洞化などで経済に打撃を与える。安全を確認できた原発から再稼働を急ぐ必要がある。

 政府は全国の9原発22基について、耐震性などを改めて点検する方針を示した。だが、ストレステストに加えて安全性のハードルを上げる姿勢には疑問符がつく。

 無論、安全性の確認は大切だが、稼働中でも点検は可能だろう。政府が再稼働の判断を先送りする口実としてはならない。

 政府は原発の安全性評価を着実に進めると同時に、再稼働に明確な道筋をつけるべきだ。





毎日新聞

社説:小規模臨界 監視と説明の強化を

 東京電力の福島第1原発2号機の原子炉格納容器に、放射性のキセノンが含まれていることが明らかになった。東電が検出、日本原子力研究開発機構が確認したもので、気になる結果だ。

 原発の燃料であるウランなどが核分裂する際に生じる半減期の短い物質で、原子炉で核分裂が起きている恐れがある。核分裂が連続する臨界が一時的に起きた可能性も否定できない。東電や政府は、よく調べてもらいたい。

 一時的に小規模な臨界が起きても原子炉が危険な状態になるとは考えにくい。臨界が長時間続くのは、水と燃料の割合など、特別な条件がそろった時だからだ。

 しかし、だからといって安心していいというわけではない。核分裂がどういう状況で起きていると考えられるか、原因を突き止め、対応策を取る必要がある。東電は、臨界を防ぐホウ酸水を容器に注入したが、念には念を入れてほしい。

 原子炉が危険な状態になくても、臨界の可能性を不安に思う人は多いだろう。東電や原子力安全・保安院が、キセノン検出の意味や原子炉の状態をよく説明することも大事だ。

 今回の検出は、10月末に稼働した「格納容器ガス管理システム」を使い、容器内の気体を調べた結果だ。こうした測定は初めてであり、実際は、以前から核分裂反応が起きていても不思議ではないとみる専門家もいる。

 1号機と3号機では、まだ、こうした格納容器内のガスは調べられていない。2号機と同様の現象が起きている恐れがあり、できるだけ早く調べてもらいたい。

 原子炉の状態を監視するには、一時的な検査ではなく、常時、測定できるシステムを整備する必要もある。その際には、原子炉内の気体だけではなく、中性子を検出できる計測器の設置も考えてほしい。中性子は臨界を検出する直接の指標となるからだ。

 政府や東電は、事故収束の工程表を前倒しし、年内に「冷温停止」を達成させる意向を示している。冷温停止の指標としているのは、圧力容器の温度が十分に低く、放射性物質の放出が管理されていることだ。

 しかし、圧力容器底部の温度が100度未満になっても、核分裂が起きている恐れがあった場合に、原子炉が安定しているといえるのか。今回のことで改めて疑問が浮かぶ。

 1〜3号機のいずれでも、溶けた燃料がどういう状態でどこにあるのか、原子炉のどこがどのように損傷しているのか、よくわからない。今回の検出結果を踏まえ、監視の強化は欠かせない。




◎.四紙読み比べて、一点: 此の重大な局面に関して、読売新聞は昨日、今日と一面・社説等で重要項目としての論評を加えていないのは問題視する。(一国民として) (keniti3545)

◎.他の三紙が捉えた、重きを置いた論旨二点 

その1、:「核分裂を起こしている状態なのに」 「停止」とは言えないだろう。 (keniti3545 考)

その2、:原子炉は「何とか制御されていると東電は判断している」が、「外部の目も加えた知識の結集を持って状況判断をする」必要があるのではないか。 (keniti3545考)