「71才の365日」8月2日(火) 雨(霧雨)18℃ 「東日本大震災」145日

*朝トレ:ちびっ子二人と「2日目」雨で中止

いつものコースへ一人旅、堰堤階段上ってフィールドへしっとりと雨を吸い込んだ露草踏んでコースまで。途中、露玉いっぱい羽に着けたトンボが一匹前方を低空飛行で横切る。目で追っていると、露玉払い落として勢いよく中空に舞い上がるトンボの延長線上に電線が浮かび上がりカラスが1羽止まる場面に視線が合う。1日空いたけどお迎えとは嬉しいね! コースに入り歩行1本目上り勾配エンド付近、つがいの2羽目が電線へ着地今日は最初から寄り添って毛繕い。「お早う!」と声掛けてもご多忙中に付き無視! でも「律儀にお迎えありがとう!」 脇の林、「チョチューン、チューン、チョビン?」 ウグイス聞けない、オナガの勇姿もない、川向こうの「カッコウ」は大谷の川音に消されるのか聞こえない。

この「ゴーゴー」と流れる川音は、我れと同世代の"原住民"には懐かしい音に聞こえる。が、集中豪雨を受けた「新潟・福島」では多大な豪雨被害。特に長野→新潟の信濃川の反乱は堤防6ヶ所の決壊、各地で土砂崩れの被害でこれまでに4人の死者・2人の不明者を出している。

今日は走10本が主メニューとなり少々の短縮版となった。霧雨状態は皆無とは成らず、帰路の行き会い人も無し。但し「収穫1匹」あり雌のクワガタ、今日は走の途中発見(例のスポット、ドングリの木 幹中断)。帽子へ採り、汗拭きタオル被せて家まで持ち帰った。




*「東日本大震災」145日


被災地も喜んでくれる国民栄誉賞今日「8月2日」発表 なでしこジャパンおめでとう!」


今日の一題                                  
「偉い人がウソをつく手口(2) 電気代が高い理由」 (武田邦彦先生) 

   我々は騙されない様にしましょう!(keniti3545)  
日本の電気代は、アメリカや韓国に比べて2倍以上にもなる。
電気を作るのは、石油、石炭、ウランなどを燃やすだけだし、エネルギー価格は国際的に統一されているから、2倍以上の違いが出るはずもない。

ところが現実的には日本の電気代は高い。その理由、

1) 国民がおとなしいから、

2) マスコミが電気代の比較を報道しないから、

3) 政治家、官僚、学者が丸抱えされているから、

4) 産業界も甘い汁を吸っているから、

である。そして、政治家、官僚、学者、産業界、マスコミに電力会社から配られているお金は、私たちが乏しい財布から払っている電気代というのが哀しい。

そこで、今回は日本の電気代の高い理由を簡単に説明しておきたい。

・・・・・・

電気を作るには発電所がいる。そして作った電気を家庭やオフィスに送るには変電と送電が必要だ。

これらの装置を作り、それを維持するために、電力会社は重工会社、その下請け会社、保全会社に仕事を発注する。

普通なら他社との競争があるから、発注するときに「できるだけ安く」ということが第一になるが、電力の場合は競争がないから「安く買う」必要はない。

あとで説明するけれど、むしろ「高く買う」ように努力する。

電力が装置やその保全を高く買ってくれるので、重工、建設会社、保全をする会社はほくほく顔である。とにかく電力が自分の会社に発注してくれるように電力の幹部にゴマをすっておけば良い。

装置ばかりではない。

燃料になる石油、石炭、天然ガスなども良質のものを高く買えばよいので、これもみんなが協力してくれる。

電気を作るときにかかる装置代、保全代、燃料代、本社代などの合計を「コスト」という。普通なら「努力してギリギリのコストでやる」というのだが、電力の場合は、「世間的におかしくない範囲でできるだけ高いコストでやる」というのが優れた経営者となる。

・・・・・・・・・

それは次のような仕組みだからだ。

1) 電力会社の儲けは、「コスト」を出して、それに10%程度の利益をのせる。だから、コストが10円と20円なら、20円の方が1円だけ儲けが多くなる(電力会社のもうけ)、

2) 電力からとる税金は電気代に比例しているので、電気代が高ければそれだけ税金が増える(官僚のもうけ)、

3) 電力会社はコストを高くしなければならないから、業者は高く納入できる(関係会社のもうけ)、

4) 電力会社が儲かれば賃金も高くなる(労働組合のもうけ)、

5) 「電力会社のコストはどの程度が適切か」と言うことを決める{政府、議員、マスコミ、学者、評論家・・・}にたっぷりとお金を回しておく(関係者のもうけ)、

6) そして、これら1)から5)のために一方的に損をしている人たち(おとなしい庶民)は高い電気代を払う・・・・

なんと哀しい現実だろう。

電力会社が役人の天下りを支援し、政治家に献金し、公共広告機構の理事長(広告の一番多い会社)が東電で、東大の学者に研究費を出すのは、もちろん、ハッキリした目的があるからだ。

政治家は電力に手も足もでない。

活動資金のもとになる献金と選挙の時の票(電力労働組合、関係会社の人の票)があるからだ。

役人も手も足もでない。

天下り先を広く準備してくれるからだ。

・・・・・・・・・

かつて、これとほぼ同じことが日本の農業で起きた。米価の問題である。

自民党が農業の人の票で縛られ、米価をつり上げていったので、日本のお米の価格は国際価格の7倍にもなった。それでも「日本の米はおいしい、食料を守れ」という精神的な活動が支えになっていた。

でも、そんなことは長続きせず、農業は衰退していく。

電力もそうで、お金を配っているうちに国際的に対抗できなくなり、高い電気で企業はフーフー言い始め、工場は海外に逃げていった。

「質の良い電気を供給しているから」と当時のお米と同じ理由を全面に出している。偉い人のウソの手口というのは、複雑で一見して非常識なことで儲ける時のいいわけに優れているということでもある。

かつて、東西ドイツが統一したとき、自由経済の西ドイツのすばらしい車に対して、共産体制だった東ドイツポンコツ車は25年遅れていると言われた。

競争のない社会で人間がいかに腐るか、その一つの例でもある。今回の福島原発も電力が競争にあれば、事故は起こらなかっただろう。

独占電力体制を守るために、いろいろな屁理屈が展開されるだろうが、東西ドイツの統一、日本の米価問題を教訓にすれば、どんな高邁な議論より競争だけで人間社会は正常になる。
平成23年8月1日 午後5時 執筆) 武田邦彦


* 「追加の一題」

米債務問題 「デフォルトの回避ぎりぎりで成る!」 
(8月2日 05:00) (下野新聞雷鳴抄)
 米国の財政再建をめぐって民主党共和党が対立してきた債務上限引き上げ問題が決着した。世界中の市場関係者が固唾をのんで見守る中、2日の期限を前にして合意に達した▼米国では連邦政府の債務残高限度額が法律で決められている。合意できなければ、政府は国債を発行できずデフォルト(債務不履行)に追い込まれるところだった。そうなると、国債価格が急落して長期金利は急上昇、外国為替市場ではドル安が一段と進み、株価も急落して世界の金融、証券市場が大混乱に陥りかねなかった▼外為市場でドルは売られ、円は1ドル=76円台と戦後最高値水準まで円高が進んだ。東日本大震災の痛手から立ち上がろうとする日本の輸出産業にとって、さらなる打撃となる恐れがあった▼「米国発の金融危機」は回避される見通しになったが、これで市場が安定に向かうと安心するのは早いのではないか。先週末に発表された4〜6月期の米国内総生産は、前期比で年率1・3%増と2期連続の低成長で、景気減速が心配されている。欧州もギリシャに対する2次支援で7月に合意したが、債務問題がイタリアやスペインなどに拡大する懸念がくすぶる▼日本は、公債発行特例法案の審議が進まず、震災からの復興や景気回復の遅れが気掛かりだ。