「71才の365日」6月16日(木)曇り12℃ 「東日本大震災」98日

*朝トレ:6時〜7時15分
玄関12℃は空気が冷やっこい、「昨日今朝と梅雨寒」? それとも我れの体調?いつもの通り、堰堤階段上り深呼吸、厚い雲の上からそれでも陽光は直視できないが強さはない。大谷の川音だけ聞いてフイルドの歩を進める、倉井さん暖炉煙無し、庭の木っ端たき火もない。庭の柵に「カラス」、L字コーナーの高い方の柵に1羽、低い方の柵に1羽、つがいだ。「お早うさん」土手の上、下で3メートルの距離、全然おどおどもせず、「鼻であしらわれた」。首ぐらい上下に振っていたかも?


コースin、雲の上からの陽光では木漏れ日も弱い、「気温低いと林の中、静」、6時30分まで誰の呼びかけも無し、奥で遠慮がちな鳴き声聞き取れたのは「ギーギー」、「チュビチュビ」ぐらいだ。ウグイスの声はその後、川原の林の中から地鳴きだけ、声は大きかった。その前後にカラスが1羽電線に、鳴き声あり。しかし、庭のつがいは何時の間にか姿見えない。今電線に留まっているのは「つがいの内の1羽ではない」と思う。 走終了時、昨日とほぼ同じシチュエイション! 10メートル以上離れた電線上に1羽、我れの整理体操する位置から横一線に見える姿はカラスと同等、只、「体色茶っぽい」、ずっと動かない。昨日と1昨日は、東から姿現すも電線に留まる姿は1度も見せなかった。


暫くして、10メートル西のカラスが「カー」と一声残して飛び立った。倉井さん家の庭へは向かわず、川上へ。東の茶っぽい姿は動かず。我れは、「今日も体が冷えるので結果確認できず」! 川原向こうの「カッコウ」、鳴き声聞かず仕舞。 後ろ振り返り、を繰り返しながら帰路に就くが、「茶っぽい飛び姿」の確認なし。堰堤下る階段に差し掛かったとき、「前方に行き会い人一人」遠目にも解る「ヤマドリ」君だ、尾も長く体大きい、雄だろう。階段下りずにしずかに直進、彼方もよちよち歩きの歩を進め遠ざかる。5メートルぐら進んだ後、追うのを止めた。一応声をかけた、「又そのうちね」! 家に近づくとウグイスあちこちで賑やかに鳴く!なんだよ、君たちも「梅雨寒嫌い」か?


*明日、女房殿孫達とデート
「東京行き」それは良いことなんだけど、準備に我を独房から引き出して「運転手を命じる」のは何とかならんものかねー! いえ、「お供いたします」。 





*「東日本大震災」98日  

「今日の一題」
  大きな視点で、考えておかなければならない問題。 想定外と言う言葉を発しないためにも!
  小出助教の分析を傾聴すべきです。 (keniti3545)


6月14日 次の悲劇を防がないといけない 小出裕章 (TBSラジオ)


竹内)40年間反対してきた立場から見て、現在の事態をどうみる?
小出)こんなことを防ぎたいという一心で今日まで来たが、こんな事故になり、言葉に尽くせず無念に思っている。

竹内)福島原発の中はどうなっているか?
小出)分からない。私たちのような人間にとって最も大切なのは正確な情報で、それに基づいて判断し状況を伝えるのが責任だ。これまで東電と国が公表するデータに基づき自分の推測を伝えてきたが、そのデータが次々と覆されてきた。前にお伝えした推定が全く違っていたことも度々あった。現在実際にどうなっているのかは分からない。

竹内)具体的に言うと?
小出)決定的に重要なのは、水が原子炉の中にあるかないか。従来東電は炉心に半分まで水があると言ってきた。それを聞いて私は燃料の下半分は形があり、その状態であれば水を入れ続けることで原子炉を冷やせると思ったから、水を入れ続けて炉心の崩壊を防いでほしいと思ってきた。そのために循環式冷却回路を作るべきだと伝えてきた。ところが、ある段階で東電は水は無いと言い出し、メルトダウンという言葉をつかって炉心が溶けていることを認めた。これには二つ意味がある。一つは、炉心が溶け落ちるときに水蒸気爆発が起き、圧力容器が破壊され、その外側の格納容器も破壊され、破局的な事態になると思ってきたが、既にメルトダウンが起きている中で事実として水蒸気爆発は起きていないということ。最悪の事態は回避され、ほっとした。もう一つは、メルトダウンが起きたなら圧力容器は無傷のはずがなく、燃料が格納容器に落ちて、溶けたウランの塊が格納容器の損傷部分を通って更にその下に落ちている可能性が強いということ。

竹内)恐れていた最悪のシナリオが回避されたとしたら、いまの時点での最悪は?
小出)本当に回避されたかは今でも分からない。東電が水位計を調整したのは1号機だけで2、3号機については未だに分からない。私が恐れているシナリオが回避されたとは断言できない。1号機については東電が言うことが正しいとすれば炉心が格納容器の底に落ちており、私は格納容器も損傷していると思うが、こうなると冷温停止は全く不可能。その場合、原子炉建屋全体を覆うような仕組みをつくる方向に転換しないといけない。かなりの深さまで壁をつくり、地下水と接触しないようにする必要がある。

竹内)それは時間を争うか?
小出)もちろん。どこまで落ちているか誰も分からないが、地下水に触れると汚染はどんどん広がる。

神保)最悪のシナリオは水蒸気爆発だということだが、今回それは防げたとしても放射性物質は漏れ続けており、周辺は高濃度の汚染になっている。最後になって、爆発でなかったから良かったと言えるものなのか?
小出)もちろん心配。環境に漏れる放射能の総量については、どっちが多いかは分からない。ただ爆発で放射性物質が放出されるのは大変なことで、比較の問題だが徐々に漏れる方がありがたい。海は汚されるが、人が住む陸地の汚染は軽減される。

竹内)全部を覆ってこれ以上広がらないようにするのがベスト?
小出)東電が言うように既にメルトダウンしているのであれば、それが最善。

竹内)その方向にいきそうか?
小出)残念ながら今の東電や政府のやり方は混乱しており、この戦争のような状態の中で誰がどんな指揮をとっているのか不安だ。何でもは出来ず、出来る最善のことを一つしかできない状態。そういう決断をしてほしいと願ってきたがそうなっていない。

神保)3月11日以降、事態がここまで至ってしまった原因をどう考えるか?
小出)端的にいえば油断。推進してきた人たちは原発がこのような事故を起こすとは思っていなかった。実際に想定外という言い訳しか出てこないし、何も準備をしていなかったということ。常に後手後手にまわってしまった。

神保)作られた安全神話を信じていた?それとも安全と言ってきた手前、危険を前提とした対応がとれなかった?
小出)両方だろう。絶対安全とは言えなくとも滅多に起こらないだろうと思っていたのだろう。自分が関わっている間には起きないでくれるだろう、と。起きたときの対策については誰も考えてこなかった。

竹内)ドイツやイタリアで脱原発の動きがある。日本ではもっと事故の影響による動きがあってもいいと思うが、日本の脱原発の動きをどう見るか?
小出)40年に原子力を廃絶させたいと発言を始めたが、当時は孤立していた。当時はほとんどの日本人がこれから原子力の時代だと思っていた。ある時から労組を中心とする人たち、原子力施設を押し付けられた地域の人たちが加わってくれたが、それでも小さい声。最近は組織を離れたひとりひとりが自発的な声を上げ始めた。質的な転換をしているのではないかと思うようになった。

神保)電気を使わない生活をされている。早く就寝されるということで前倒しして収録しているが、原発を使って作られている電力をできるだけ使わないという意味か?
小出)それもあるが、もともと電気などそれほど使わなくていいものだし、何が大切なのか、本当に何が必要なのか、すべての人が考える必要がある。

竹内)これから先何が一番恐ろしいか?
小出)こどもたちの被曝。たいへんな汚染が福島周辺でおこっている。一部の人は避難をさせられているが、彼らは二度と帰れないだろう。避難させられていない地域でも想像を絶するような汚染になっており、そういう地域でこどもが生活していることは許しがたいこと。こどもたちを被曝から守らないといけない。

竹内)汚染は小さく伝えられがち?
小出)そうだ。「風評被害」ではなく、現に汚染は起きているし被曝している。食べものも沢山汚染されている。食べものを規制しろと主張したことはないし、生産者を守るためにも大人は食べるべきと私は主張しているが、実際食べものは汚染されている。風評被害ということではない。

神保)これまで先生は異端扱いをされてきたと思うが、警鐘をならしてきた通りの事態が起こり、現在メインストリームになってきている。恐れてきたことが実際に起きてしまったということと、言ってきたことが正しかったことが証明されたということが同時に起っているが、どうか?
小出)全くうれしくない。今回の事故で、私は最終的な決定的な敗北をした。でも、次の悲劇を防がないといけない。今回のことで学んで原発を廃絶してほしいと願っているし、それが成し遂げられるまでは発言を続けないといけないと思う。