「71才の365日」5月15日(日)晴れ10℃「東日本大震災」66日
*朝トレ:6時15分〜6時25分
玄関出発時10℃、白い手袋も今日は付けてない。堰堤階段上るまで誰の挨拶も無し、階段上で深呼吸を一つ、5月だーと感じられる。絶好調です中畑さん(元巨人選手)!10日ばかりこの言葉口に出来なかったけど、今日は誰かに聞いてもらいたいくらいの心境です!倉井さん家の暖炉今日の煙は濃い真っ直ぐ立ち上ってる。もう若草も青臭さが漂わない当たり前の五月になったのだ日光も!
コースin直前川原側からチュビチュビチュッピンの鳴き声、思わず立ち止まって堤防縁まで歩み寄ったが姿見えず、2、3日前は若草色に同化できない姿を見つけ安かったが今は、葉隠れの術にあってか容易に見つからない2、3歩更に動くと飛び立ってしまった。
コースに入って歩行半ばまで、ウグイス君の囀りも、地鳴きも聞こえず、お、男体山の白い帯がかなり短くなっている!薙ぎの残雪帯の長さがぐんと短くなっていた。走に入る頃、川原側から尾の長い陽に当たって銀色っぽく見えるオナガ(?)1羽で林へ飛び込んだ、鳴き声無し。期を一にしてホーホケキョの声、またまた合わせてチュビチュビチュッピンの鳴き声昨日に次いで二重唱(昨日はオナガも加わって三重唱だった)。でもやっぱりホーホケキョが主役、その後はずっと独唱だった(相変わらずきつい地鳴きと、囀りと)。
カラスは、二度電線に止まって完璧に我れに向かって一瞥を送った。歩行・走終了後、電線上にカメラ向けたが撮れて居るかどうか? 木の枝と青葉による、コースのドーム化(1/4円形)写真撮ってみた。帰路も階段にウグイスなし。
*「東日本大震災」
・放射線を浴びた時の人体への影響についての明確なデータはないものの、一般的に、健康に明らかな影響が出る被曝(ひばく)量は、およそ。100ミリ・シーベルトと言われている
これより低い場合は妊娠中でも胎児への影響も出ないとされる。
福島第一原発の事故現場付近では、400ミリ・シーベルトの放射線が観測されたが、この付近にいると白血球の一時的な減少などの急性症状が出るとされる。
2000ミリ・シーベルト以上の放射線を浴びると、被曝後10日から3週間の間に、免疫力の低下や皮膚からの点状出血、腸管の損傷による下痢などの急性症状が出る(1ミリ・シーベルトは1000マイクロ・シーベルト)。
(2011年3月15日12時43分 読売新聞)
*武田さんはこの100ミリシーベルト許容・安全を良しとしない事を言い続けている
科学者の日記110515 「奴(やつ)」はどこにいるか?
4月から放射性物質が地面に降り注いだので、「奴(やつ)」は地面にいて、草に隠れている。
それを福島の測定の画像を使って「目」で「奴」を見てみよう。まず地上1メートルのところ。おおよそ2.7マイクロだ。
次に、地面に近づけると徐々に放射線量が増えてきて、5マイクロ、10マイクロとなり、測定者が装置を道路の上に置くと、20マイクロ(19.9)になった。
「奴」は地表にいたのだ!!
私が子供を心配しているのはこのことで、自治体の多くは地上15メートルのところで測っている.
この例では、地表に対して1メートルのところが7.4分の1になっている。もともと放射線が出ているところが点(点線源)ならが「距離の二乗に反比例」して下がるけれど、全体が汚れているところが全体の場合、平面の線源だから「距離の1乗」になるだろう。
そうなると、この場合、自治体から報告される空気中の放射線量は1時間0.5マイクロ(マイクロで示す場合は1時間あたり. 1年あたりの場合はミリで示している)ということになる。
人間が何時も15メートルのところに住んでいる訳ではないので、自治体も「人間本位」の測定をして欲しいものだ。
ところで、地面に近づくと放射線が多くなるのは、言うまでもなく「道路に奴がいる」からだ。
憎っくき「奴」を追い払うのは、人間の手で道路をゴシゴシと洗う他はない。そこに「奴」がいるのだから。
次は土の上にいる「奴」を取り除けるか?である。まずは土の表面の放射線量は7マイクロぐらいだった。
土はスコップで2センチぐらいを除いている. 場所は普通の公園のようだ。スコップで掘る様子をみると、柔らかい土のようで、放射性物質が降り注ぐと、すぐ土の下に潜り込みそうだが、現実にはあまり下まで行っていない。
さて、この結果はどのぐらい放射線が下がるだろうか?
もし有効なら、早速、家庭の庭、プランター、植木鉢、側溝、公園の土などに挑戦するとかなり被曝が減る.
もちろん、幼稚園の砂場、小学校や中学高等学校の運動場、サッカー場、田畑、あらゆるところの「奴」が追い払われるだろう.
そうすれば、福島は1年でもとに戻る可能性も出てくる。とにかく「奴」を追い払わなければならない。
それは福島ばかりではなく、茨城も栃木も、そして東京も同じだ。表土の放射性物質が少なくなればそれが風で飛ぶことも無くなるので、子供の内部被曝も減るし、茶葉にも乗らない.
素晴らしい!!
約7分の1の1時間1マイクロまで下がっている. 7マイクロというと外部被曝だけで1年に61ミリシーベルト、子供は土煙を吸い込むから内部被曝も同じぐらいとすると、実に100ミリを越える。
7分の1なら、それでも多いけれど9ミリ、倍でもなんとか18ミリでおさまる。
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人間がなんでも同時に考えられれば良いし、テレビのニュースも無限に時間があれば、なんでも報道できる.
でも、人間は「重要な事」を知り、「あまり重要では無いこと」は少し忘れた方が前向きになる.
原発や病気になったときの補償も大切だが、今は「クリーン作戦」だけに注目する時期だろう.
クリーン作戦を実施して、7分の1になることも、あまり効果が見られないこともある。でも「奴」はそこにいる。そして、「奴」は30年も居座る積もりなのだ。
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私は福島原発の事故の後、3月下旬には「原発のことはあまり真剣に考えないほうがいい」とこのブログに書いてきました。
原子力発電所を作り、このような事故を起こしたというのは科学者として強く反省しなければならないことです。
ただ、事故が起こってしまった後を考えれば、原子力発電所の処置は専門家に任せるとして、わたくしたち科学者の最も重要なことは、「散らばった放射性物質からの被曝」を可能な限り減らすことだと思ったからです。
その意味では、1号炉がどうとか3号炉がどうということも、頭の片隅には入れておく必要がありますが、科学者にとっても重要なことではありません。
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私はあるテレビに出た時に、2人の大学の先生が、一所懸命、原発の内部のことを話しているので、
「今はそんなことが重要な事と思いません」
と発言したことがあります。
その先生方の話し方を聞いていると、原発には興味があるけれども、飛散した放射性物質で被曝している人たちのことは全く念頭にないように思われたからです。
科学は純粋な興味で発展するものですが、現在のような非常時では、やはり科学者の最も重要な役割は、社会に与えた迷惑を回復することではないかと思うからです。
その点では、現在でもNHKを中心とした情報を発信するところは、「放射性物質の影響を少しでも少なくするために、何をしなければならないか」ということをほとんど報道してないように感じられます。
地表に降り注いだセシウムも、できるだけ労力が少なく取り除くためには科学者の知識が必要です。
セシウムが水にどのくらい溶けるのか、少し酸性のものを使った方が良いのか、それともあまり酸性の強いものを使うと土の中にしみ込んで取れなくなってしまうのか、樹木の葉にはどのくらいの強さでついているのか、それを取り除くにはどうしたらよいか・・・・明らかにしなければならないことはとても多いのです。
この記事では、とりあえず、多くの人が空間や地面の放射線を測定してユーチューブ等に出していただいているのを借用し、少しでも参考にしてもらいたいと思いました.
ご家庭や近所の公園の被曝量を減らすのに参考にしてください。
本日は日曜日なので、もし時間がある方は、ご家庭、ご近所に潜んでいる「奴」を退治するのに役立ったらと思います.
なお、普通なら測定したご本人にご了解を得た後にブログに掲載するのですが、現在は多くの方の健康に直接関係があるのでユーチューブをそのまま切り取って利用させてもらいました。
(平成23年5月15日 午前7時 執筆) 武田邦彦氏:写真除いた全文(伝道師補助&備忘録として転写keniti3545)