「keniti3545」since73:2014.03月09日(日)晴れ-7℃「東日本大震災」「311フクシマ」1095日 今日の一題「”311・3年を迎える”にあたって」

*朝トレ:昼時のお爺ちゃん散歩 −7℃は真冬だ。ブログ仲間「女性陣」の花便りがとても暖かく感じる日々です



*「東日本大震災」「311フクシマ」1095日



*今日の一題「”311・3年を迎える”にあたって」 新聞二紙と問答

「1」
朝日社説2014.03.09


原発事故と規制委―教訓いかす改革続けよ


行間に赤字の問答はkeniti3545 仕業です



 原発再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査が、最初のヤマ場を迎えつつある

 新しい規制基準に比較的早く適合しそうな原発の絞り込みが進み、最初の再稼働の候補原発が「優先審査」の対象として近く公表される見込みだ

 再稼働に前のめりな政治家らからは「世界一厳しい規制」といった言葉も聞かれる。基準を満たしさえすれば問題ない、と言いたげだ

 だが、それは違う


 周辺住民の避難計画や使用済み核燃料の行き先など、規制基準には含まれない大きな問題が横たわっている。それだけではない。規制委による審査そのものも改革途上であるからだ。  ◎.以後の記述にも出てくるが、規制委そのものをも再編成の積もりはないのか?その準備段階であるとでも取りたいところだ。が、また規制基準を定める項目、内容も見当した事は無駄ではない、但しまだ今後の叩き台を作った段階であると取るべきだ


 規制委の審査はまだ、福島第一原発事故の反省を十分に反映しているとはいえない。狭い範囲に多くの原発がある集中立地の問題など、重要課題がいくつも残されている。



集中立地は未検討

 思い起こそう。3年前、福島第一では1、2、3号機が次々に炉心溶融を起こし、大量の放射性物質をまき散らした。

 「どこまでひどいことになるのか」。日本中が底知れない恐怖に襲われた。◎.この現象も未だ進行形であることを明記すべきである。言うまでもなく、撒き散らかされた放射能は未だに空間・大地・海を汚染し続けている。処しきれない項目の方が多いこと見ても「進行形」の表現をするべきであろう


 4号機の燃料プールが過熱して使用済み核燃料が大規模に破損すれば、放射能汚染で近づけなくなる恐れがあった。
◎.決して言葉尻を取り上げるのではなく、この恐れは今も続いているのだから進行形であり、現にこれから対策を講じる必要があるはずです。 テロ・自然災害等に充分な対策を取らなければ成らない


 そうなれば、停止中の5、6号機や12キロほどしか離れていない福島第二の4基まで、最大10基の原発から次々に放射能が放出されることもありえたのだ。
 ◎.前項と全く同じ条件下は、放射能放出はあり得たのと言う過去形には出来ない条件であり、今後も今のままで対策が取られなければ放射能が放出する恐れは十分ある。のが現状だ


 運転員の懸命な努力や4号機燃料プールに大量の水が流れ込んだ幸運などで、「最悪のシナリオ」はかろうじて免れた。
◎.「最悪のシナリオ」からは、未だ解き放たれて居ない。と言うべきが正直な弁でしょう。充分な対策が取られていないのだから


 それでも、世界の原子力規制当局には衝撃を与えた。主流になっている軽水炉放射能を大量放出する過酷事故が起き、さらに燃料プールや集中立地のリスクまで浮上したためだ。

 日本を含む各国とも、自然災害対策などを見直し、複数基の同時事故に対応できる態勢を事業者に求めるようになった。 ◎.この、世界が求める「自然災害対策の見直し」と言う文言をどう受けとめているのか?「小中学生にさえ、疑問を持たれるのではありませんか」! 隣立する原発群に、”複数基の同時事故に対応できる態勢”を取ることとは、現状からの「追仕様」など現存原子炉をもう一基ずつ作る費用が掛かることでしょう。 それこそ安全神話復活しか手はないでしょう。 それこそ「過去形」から蘇らせることは出来ないでしょう。 


 ただ、7基を抱える柏崎刈羽原発新潟県)があり、福井県内には14基の原発高速増殖炉が集まるなど、日本は集中立地では世界的にも突出している。それを考えると、規制委の取り組みは甘い。 ◎.本来なら前述の如く、この条件一つで日本中の多くの原発は再稼働不可となる事でしょう



 規制委の田中俊一委員長は「いずれ議論しなければいけないが、まだしていない」という。1カ所でいくつもの原発が同時に動く状況はまだ先と考えているからのようだ。◎.これもおかしい、納得いく説明ではありませんね日本の原発事情では、各原発には使用済み燃料初め放射能を含む物質が多く保管されていますからもらい事故でも容易に大量の放射能が外部に放出される恐れが大であることは明らかです。←次の項目で、本文でも示唆していますね

 しかし、燃料が入った原発は止まっていても危険がある。運転は1基でも、近くに原発があれば事故拡大の危険がつきまとう。特に複数の事業者が絡むと事業者任せではすまない。


 日本こそ率先して検討すべき問題だ。集中立地のリスクに正面から向き合わずに、審査結果をどう説明するつもりなのか。◎.全くの・当然至極の国民全ての疑問です。 「再稼働の許可を出す目的の規制委ではない」と常々言を発する田中俊一委員長ですが、その文言はもっとハッキリ、事ここに至るならば、基準到達はあっても漏れ項目の審査が未済であれば問われずとも「再稼働は現時点で不可」と言いきる姿勢が欲しいと思います。 「更なる、国民投票」への動きも、国会を巻き込んで議論してもらいたい


訓練も抜き打ちで

 新規制基準は、地震津波などの自然災害に備えた設備面では格段に厳しくなった

 過酷事故も想定させ、各原子炉で炉心損傷事故の確率を1万年に1回程度以下に抑えるなどとする「安全目標」も定めた。目標を満たすように構造や設備を強化させる。◎.勿論仮想とはいえシミュレーションは行えるのだろうから一般の国民にも目の通る提示をしてもらいたい。←→ここで思わないのですかねこれらの心配は原子炉を動かさなければ半分以下で済むはずだとこの仮想事故対策の額だけでも原発動かすは国力の衰退に繋がること明白では無いのでしょうか? 再稼働は「理に叶わず」と答えは出ているはずです


 欧米では広く採用されている手法で、日本でも10年以上前から議論されながら安全神話に阻まれて導入されずにきた。 ◎.過酷事故も想定させ、各原子炉で炉心損傷事故の確率を1万年に1回程度以下に抑えるなどとする「安全目標」も定めた。←「此処大事なとこ」何度でも言葉として表記して下さいこんな大切な箇所も安全神話に阻まれて導入されてないと言うことですよね?!。

 安全目標で比べれば、各国とほぼ同水準であり「世界一」ではない。設備の追加要求に事業者は不満顔だが、自然災害の多い日本では最低限の水準と考えるべきだ。◎.上記内容からしてもよく解ります、「世界一の安全基準なんてよく言えたものです、福島の漏れ汚染水は湾内で確り管理されています、”アンダーコントロール”と言った騙しの話法は全く同じです」!


 一方、運転時の事故対応などソフト面の規制はまだ弱い。航空機の衝突しか考慮していないテロ対策も含め、抜本的な見直しが必要だ。訓練の立ち会いで済まさず、事故やテロ時の対応を事前の打ち合わせなしで実地で審査するなど、海外の実践例にも学んで強化すべきである。 ◎.全くの無防備と言うほか無いでしょう



周回遅れ取り戻せ

 福島での事故は事業者に都合のいい規制のもとで起きた。規制強化は欧米から周回遅れであり、早く追いつく必要がある。◎.安全神話の確立→国の公報(税金)を使ってこの安全神話の流布一方では安全管理の不徹底、カミソリ社長か、会長か知らぬが決算収支が思わしくないと言えばその ”手腕を発揮” 遣ることはいつも一点「大幅人員削減」これが最大の因を成ししいては、社内外の「安全管理」には当然手抜き作業がまかり通る結果となり負い目を感じる「中堅技術者」「作業現場統括者」からも真の要求は上がってこない

 最前線の現場には、大きな歪みが生じる外部のの人間から見れば資材管理にさえ手抜きが指摘出来るような状態だったという。 今、大問題の汚染水処理の問題にしてもバルブ操作の開閉作業にすら操作ミスがしょっちゅう起きている。 原発に於いて、「水は正に命の水」でありながら、「311事故直後にも炉心冷却水のトラブルが冷却水「バルブ操作」のトラブルに端を発するものであった」とも言われいる一般の民間製造業に於いてさえ、「作業管理項目の基本的な作業」である。(これ以上の言葉が続きませんね

「◎. ”運転員の懸命な努力や4号機燃料プールに大量の水が流れ込んだ幸運などで、「最悪のシナリオ」はかろうじて免れた”」。これが事実なのだから、今後「311」に近い規模の事故が起きたら桁違いの惨事に成ること必至だ


 国民への説明にはもっと意をつくすべきだ。委員長会見や審査会合をインターネットで中継したりしているが、審査や規制について社会にどこまで伝わっているだろうか。避難計画への関与も強めてもらいたい。◎.”避難計画への関与も強めてもらいたい” 勿論、当然、の条件であろう。それ以前の問題すら、規制委の優柔不断の受け答え・言動を見ていて感じるのもわれ一人の思い過ごしではあるまい。 もはや、審査結果の報告でさえ政府の息の掛かった答弁に終始するのではないかと危惧している



 実務にあたる職員の能力と意欲を高めることも不可欠だ。◎.今でも、正論が上がりづらい体制で多くを望むことは出来ない。(次の項目と被さる)

 原子力規制庁原子力安全基盤機構を統合し、職員が約千人に倍増した。機構は事故前も審査実務を担い、「事業者寄り」との批判を浴びた。新生規制庁は意識を改め、事業者と健全な緊張関係を持ち、規制の質を高めなければならない。◎.この、数の統合は政府の意志がより強く発信しやすく、体制の決断と見せかけやすい。外部にも強固な意思伝達の土台を形成するに足る総理配下(新しいムラ)の、息吹(匂い)さえ感じる


 それには規制委が原発推進派から独立を保ち、規制の意義を職員に浸透させる必要がある。◎.(無理でしょう、逆効果→逆行の道程辿るのか? : 強いリーダーシップを取れる反骨の士は出てこないものでしょうか?


 安倍政権や事業者は再稼働を急ごうとしている。しかし、規制委はあくまで厳格な審査を貫き、常に改善策を追究していく姿勢が求められる。 ◎.残念ながら、現在の体制からでは、何があってもそんな姿勢が取れるはずも無しです


↓赤文字が 邪魔になった方は此方で全文をお読み下さい
http://www.asahi.com/paper/editorial.html#20140309



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「2」
【社説】東京新聞2014年3月9日

3・11から3年 まだ知らないフクシマ

 過去に目を閉ざすものは、現在にも盲目になる−。原発事故にも通ずるかもしれない。あれから三年。私たちは、福島原発事故を実はまだ知らない

 忘却が神話を復活させるのか

 政府のエネルギー基本計画案は原発をあらためて「重要なベースロード電源」と位置付けた。昼夜を問わず、一定量の電力供給を担う主要な発電設備のことをいう。

 一昨年の衆院選で掲げた脱原発依存の約束に目をつむり、3・11以前に戻したいという意味だ。

忘却とは少し違う

 「忘却というのは、ちょっと違うかな…

 写真家の島田恵さんは、少しの間考え込んだ。核燃料サイクル施設が集中する青森県六ケ所村で十二年間生活し、変わっていく村の様子、変われない村の暮らしをつぶさに記録し続けたことがある

 3・11の後、六ケ所と福島を結ぶ記録映画「福島 六ヶ所 未来への伝言」を製作し、自主上映会を経て先月、東京・渋谷の映画館で初公開した

 核燃料サイクルとは、原発で使用済みの核燃料を再利用する計画だ。エネルギー政策の根幹ともされてきた

 核のごみが全国から集まる六ケ所村も、福島同様、国策に翻弄(ほんろう)されながら、都市の繁栄を支えてきた。いわば入り口と出口の関係だと、島田さんは考える

 巨額の交付金と引き換えに推進派と反対派に分断された寒村は、列島の縮図にも映る

 この三年、おびただしい活字と映像が、フクシマを伝えてきた。周囲から「公開のタイミングを外したのでは」と指摘されたこともある

 それでもなお、映画を見た多くの人が「知らなかった」という感想を寄せてくる


事故報告書は未完成

 私たちは福島をまだ知らない

 福島原発事故がどれほど大きな事故だったのか。もし偶然の救いがなければ、どれほど巨大な事故になったか。国民として、もっと正しく知る必要があるだろう

 国会事故調の調査期間は、実質約三カ月だったという

 報告書は「破損した原子炉の現状は詳しくは判明しておらず、今後の地震、台風などの自然災害に果たして耐えられるのか分からない」などと、冒頭で未完成であることを吐露している

 例えば、こんな事実もある

 震災発生当日、福島第一原発4号機は定期点検中で、核燃料はすべて使用済み燃料の貯蔵プールに移されていた

 プールの中では約千五百体の核燃料が高い崩壊熱を発しており、最も危険な状態だったとされている。放射線量が高く建屋の中に入ることは不可能だったと、作業員は語っている

 燃料を冷やす手だてがなかったということだ

 ところが、貯蔵プールの横にある「原子炉ウェル」と呼ばれる縦穴に、大量の水がたまっていた

 津波地震の衝撃で仕切り板がずれ、そこから貯蔵プールに水が流れて冷やしてくれた

 そして皮肉にも爆発で建屋の屋根が飛び、外部からの注水が可能になった

 点検作業の不手際があり、四日前に抜き取られていたはずの水がそこに残されていた。もし“不手際”がなかったら−。私たちは幸運だったのだ

 チェルノブイリ原発事故の原因について、当時のソ連当局は、規則違反の動作試験が行われたため、運転出力が急上昇したことによると発表した

 しかし、事故から五年後、「主因は人為的なものではなく、原子炉の構造的な欠陥である」という内容の報告書をまとめている

 米スリーマイル原発事故が起きたのは、作業員が誤って非常用冷却装置を止めてしまったからだと、調査の結果判明した

 事故原因が解析され、判明し、防止策を講じた上で、原発は再び動き始めた。しかし、福島の場合はどうか。世界史にも例がない多重事故は極めて複雑だ

 原因解明が不十分なまま再稼働だけを急いで、本当に大丈夫なのだろうか。根源的な疑問は、やっぱり残る


無事故の保証ではない

 3・11以前への回帰を目指すエネルギー基本計画が、間もなく正式に決定される

 政府は、積極的に再稼働を認める姿勢を隠さない

 だが、原子力規制庁自身が明確に認めているように世界一の規制基準とは、たとえそうであれ、無事故を保証するものではない。 地震国日本に、安全な場所はないなし崩しの再稼働を受け入れるか受け入れないかフクシマを知り、フクシマの今を踏まえて、決めるのは私たち自身である



◎.われも映画はまだ観ていません。しかし、国民の70%の皆さんと同じく今原発を動かそうとする愚かさは何にも増して愚かなことであろう事は自分の意志でハッキリ言葉に出来ます。確り言い続けます。 (keniti3545)


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