「keniti3545」since72:4月12日1℃「東日本大震災」「311フクシマ」764日 今日の一題「規制委が安全基準に「猶予」とは何事か!」
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*「東日本大震災」「311フクシマ」764日
*今日の一題 規制委が安全基準に「猶予」とは何事か!
原発再稼働、半数は当面困難 新基準適合に数年
朝日新聞デジタル2013年4月11日
原発の新規制基準案の概要
原子力規制委員会は10日、原発の新しい規制基準案をまとめた。原発を運転するには基準への適合が条件。適合には数年単位の時間がかかるものもあり、半数の原発は当面再稼働できなくなる。適合できない老朽化した原発は廃炉の決断を迫られる。基準案は東京電力福島第一原発事故の教訓を踏まえ、過酷事故、地震や津波、火災などの対策を大幅に強化した。
基準案は意見を募った上で7月に施行される。これを受け、電力会社は基準に適合させた原発から再稼働を国に申請。国の審査に合格すれば、再稼働できる。
一部の設備の設置には基準の適用を猶予したが、ほとんどが7月の基準施行と同時の適用を求めた。
規制委は、大事故時に大量の放射性物質の放出を防ぐため、福島第一原発と同じ沸騰水型炉はフィルター付きベント設備を設置しないと再稼働を認めないとした。設備の設置には数年間かかる見込みだ。現在、全50基のうち48基が停止中。このうち、東北、東京、中部、北陸、中国、日本原電の計26基は、当面再稼働は難しい状況だ。
防潮堤の設置も再稼働の条件とした。建設には数年間かかる。北陸電力志賀原発や、関西電力美浜原発などは国が敷地内で活断層調査を予定しており、結果が出るまで再稼働できない。
一方、沸騰水型炉ではない、四国電力伊方原発3号機や九州電力川内原発1、2号機が基準が施行される7月にも再稼働を申請するとみられ、最も早い再稼働が有力視されている。唯一稼働中の関西電力大飯原発3、4号機は適合性を確認した上で、9月の定期検査まで運転を認める方針だ。
基準案では、過酷事故対策として原子炉1基につき複数の電源を確保。遠隔で原子炉を冷却できる緊急時制御室の設置も義務づけた。だが、緊急時制御室は設置に時間がかかるとして、5年間の猶予を認めた。
地震、津波対策では、各原発で起こりうる最大級の基準津波を見積もり、それに原発が耐えられるように防潮堤などを造る。また、活断層の真上への原子炉建屋などの設置を禁止することを明記した。
(西川迅)
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各紙社説: 「規制基準案」の論評
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ずらっと並んだ新聞(4月11日付け)読み比べて: 規制委に「文句を一言」どんなにきつい規制を成文化しても、猶予しかも「5年間の猶予」とは安全上から許される事ではないでしょう。危険を認めるから規制する、安全施策が実施出来なければ設備の運転は出来ません、民間の生産工場を見習うべきだ!
「安全に待ったなし」です。こんな標語も知らないんですか?! 「規制委メンバー殿」・「厚生労働大臣」も「総理大臣」も!?? ←これで終わりじゃないんですよ!
「大手新聞さん」に「もっと酷いことを書く人達が居る」んですよ!? そんなに「安全対策に時間を掛けすぎ」、「費用ももったいない」とにかく「原発は何をさておいても早く動かす」べきだ、と言うんですよ! 「読売新聞さんあなた方は、非常識」に過ぎませんか? 読んだ方も、もう一度目を通して「大きく呟いて」下さい。 我れも叫びます!「貴方たちは何様」ですか? 「読売新聞は要らない」!! です。
(keniti3545)
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朝日新聞 2013/4/11付
原子力規制委員会が、原発の新しい規制基準案を公表した。これで、安全上動かすべきではない原発の具体的な候補が見えてきた。
だが、今のままでは廃炉は進まない。政府はリスクの高い原発から着実に閉めていくため、必要な制度の整備に早く着手しなければならない。
新基準案は意見公募を経て、7月に施行される。活断層の疑いなどで基準を満たせない原発が出るのは確実だが、電力業界は全原発で再稼働を目指す構えを崩していない。
問題は、事業者以外に廃炉を決定できないことにある。
規制委は新基準を満たさない限り「稼働を認めない」が、廃炉判断はしない方針だ。一方、安倍政権は「規制委が安全と認めた原発は動かす」としつつ、基準を達成できない原発については言及を避けている。
このままだと、閉めるべき原発が「休炉」にとどまる。追加対策の費用は電気料金で回収すればいいという発想のもと、本来は必要のない原発にまで巨額の投資を重ねる行為を止めるすべもない。ーーー
↓ 全文です
http://www.asahi.com/paper/editorial20130411.html#Edit1
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どうしてんのこの新聞は! 「もう一発原発事故 を 早く起こせ」って言ってるの??!
さすがに複数の報道紙・機関が怒りのコメントを発信していた!
読売新聞 2013/4/11付
原発新規制基準 ゼロリスクにとらわれるな
ーーー事故前の基準の欠陥を改めることは必要だろう。だが、新基準の検討過程で内外から相次いだ「ゼロリスクを求め過ぎだ」との批判はほとんど反映されなかった。
問題をはらむ基準案である。
その一つは、原発敷地内の活断層の扱いだ。これまでは12万〜13万年前以降に動いたものを対象としていたが、最大40万年前まで遡って調査することを課した。
規制委はすでに、これを先取りして原発敷地内の活断層を調査している。この際、島崎邦彦委員長代理は繰り返し、 「活断層が100%ない」という証明を求めており、新基準にも同様の項目が設けられることになった。
あまりに非科学的な要求だ。むしろ、活断層が動いても大丈夫なよう安全設備の強度を増す工学的な対応を優先すべきである。
専門家が「過剰」と指摘する項目もある。典型例が、重大事故時に原子炉内の圧力を逃す手段であるフィルター付きベントだ。
新基準は全原発に設置を義務づけたが、米国は先月、専門家の議論を経て、米国の原発には当面、不要とした。米エネルギー省幹部が「日本の厳しい基準が海外にも影響しかねない」と懸念を示したのは、もっともである。ーーー
ーーー 重要なのは、審査の効率を上げることだろう。技術に詳しい職員が限られ、同時に審査できるのは3か所の原発だけという。人材確保など体制強化が必要である。
原発ごとの柔軟な対応も不可欠だ。一律に消火設備などの数を決めるのは現実的ではない。
審査では、各炉に最新技術の導入を義務づける「バックフィット制度」を適用する。安全向上は大切だが、費用がかさみ、廃炉を迫られる例も出るのではないか。
原発の停止で電力供給は綱渡りだ。火力の燃料費高騰で電気料金も上がっている。安全を確認した原発の再稼働は急務である。
規制委は、100%の安全を求める風潮にとらわれることなく、各原発の再稼働の可否を判断してもらいたい。
↓全文です
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20130410-OYT1T01481.htm
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日経新聞 2013/4/11付
新規制基準は原発安全向上の出発点だ
原子力規制委員会は7月から導入する原子力発電所の新規制基準の条文案を決定した。東京電力・福島第1原発事故を踏まえ炉心溶融など重大事故に備えた安全強化策を電力会社に義務付ける。また、国内の原発がこれから目指していく「安全目標」も決めた。
新基準は津波や火災対策の強化を原発再稼働の必要条件とする一方で、テロに備えて原子炉建屋から離れた場所に置く「第2制御室」などについては設置まで5年の猶予を与えた。安全確保と早期再稼働のバランスをとった判断だ。世界最高水準の安全を目指す規制の第一歩と受け止めたい。
電力会社は基準を順守するのはもちろん、その達成で事足りたとせず、より安全な原発を目指し改善を続ける姿勢が求められる。5年の猶予がある施設整備を前倒しで実現するくらいの、強い安全への意欲を示す時だ。ーーー
↓ 全文
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO53845780R10C13A4EA1000/
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東京新聞 2013/4/11付
ーー問題なのは、肝心の規制委の田中俊一委員長がぶれだしたことだ。委員長は先月、基準案の運用に関して唐突に私案を示し、運転中の大飯原発3、4号機には即時適用しないこと、一部については「五年の猶予」を認める考えを明らかにした。実際、基準案ではテロに備えた第二制御室など「バックアップ施設」の設置には五年の猶予期間が設けられたのである。ーー
↓ 全文
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013041102000143.html
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◎.「読売新聞」の記事にはさすがに複数の報道紙・機関が怒りのコメントを発していたが、我れは規制委が「5年の猶予を与える」という文言には各メディアがもっと厳しい評価をすべきだと思う。こと、安全に関して「猶予」などと言う言葉はないはず。記事紹介途中にもたまらず付箋を貼ったが「安全に待ったなし」この言葉100回も唱えてもらいたい、足りなければ製造工場へ安全の教育を受けに出向くとかして、自分の掛けた「マインドコントロール」安全神話の呪縛から目を覚ます努力をして下さいよ! 読売はその増長をを煽った責任もある。(keniti3545)
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