「72才の日記」4月27日(金)「東日本大震災」414日

*朝トレ:今日まで雨! また「貯」が減った!


*『小沢氏無罪』も未だ「 「灰」の印象拭えず。



*「東日本大震災」414日


今日の一題 「山場に来た再稼働問題」 片寄らない三者に聞く 

「Nuclear F.C 原発のウソ」より

2012年04月26日原発再稼働毎日新聞4/26 特集ワイド:どうする大飯再稼働  識者3人に聞く 

 関西電力大飯原発3、4号機の再稼働問題は、政府が安全宣言し、今後は再稼働の要請を受けた福井県と、おおい町の判断が焦点となる。政府の対応には拙速などとの批判がある一方、経済や雇用、電力需要の面から再稼働は必要との声も上がる。
また、京都府滋賀県は慎重な対応を求め、大阪市大阪府は独自の8提案を検討するよう政府に申し入れた。今回の問題をどう考えればいいのか、識者3人に聞いた。【聞き手・須田桃子、江口一】


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 ◇多様なリスク徹底比較を−−  「作家・高嶋哲夫  

 福島第1原発事故の教訓は、原発安全神話が間違っていたということだ。技術には「絶対」はないが、「絶対安全で事故は起こらない」という概念にとらわれて、日本の原子力政策は劣化してしまった。

 だから全電源喪失といった事故を防ぐ仕組みへの備えも不十分だったし、避難など事故が起こった場合の備えも不十分だった。「事故は起こらない」という前提のために、安全をないがしろにせざるを得なかったのだと思う。


 (国は再稼働の条件となる新しい基準を公表したが)国内の全原発に適用する統一基準が必要だ。例えば、40年たてば自動的に廃炉にする。材質的にも技術的にも劣化が激しいからだ。自動車だって40年前の車と現在のでは全く違う。乗れればいいというものではない。

 統一基準に加えて、個々の原発が持つ状況に応じた対応策も必要だ。福島第1と大飯では、設置された年代も原子炉のタイプも違うし、地理的条件も異なる。それらを科学的に分析し、想定外の事故が起こっても広範な被害を防ぐための「原子炉を止める」「冷やす」「放射性物質を閉じ込める」機能が備わっているか、確認することが大切だ。

 世の中のあらゆるリスクをなくすことはできない。原発の再稼働がなければ、火力発電
用の天然ガスの費用が大きく膨らみ、経済全体への影響も大きい。節電自体が難しい業種もある。原発立地自治体で働いていた人の雇用問題もある。一方で、福島で起こった事故の現実は極めて重いものだ。被ばくによる健康リスクを懸念する母親たちの思いももっともだ。これらのリスクを具体的に、冷静に比較して結論を出す必要がある。


 再稼働には地元の理解が必要だが、それを得るのは難しいのではないか。国や電力会社への信頼度がゼロになっているからだ。

 国は事故後の対応で、避難区域や被ばく線量の基準などをころころ変えた。あらゆる対応が場当たり的だった。電力会社にしても、東京電力があれだけの事故を起こしながら「値上げは権利」と言い放ち、一方的に値上げを強行しようとした。不信感はぬぐえない。

 福島の事故はまだ収束なんてしていない。だから、その検証を末永く続け、きちんと公表して透明性を保つ。海外の力も借りながら、原発の安全性を強化する取り組みを一つ一つ、積み重ねるべきだ。そうして世界に誇る安全性を確保するべきだ。

◎.そうです、今回の後処理が確り出来るのか?後片付けも出来ないうちに再稼働は無いでしょう?今度の1件だけでも30年や50年では後始末は出来ないんですよ!? その前に再稼働等はとんでもない!? (keniti3545)

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 活断層密集地の恐ろしさ−− 神戸大名誉教授・石橋克彦

 東京電力福島第1原発事故は、大津波や大地震がいかに簡単に人間の手から原発をもぎとり、ひとたび制御から外れた原発が凶暴に社会を蹂躙(じゅうりん)するか、白日のもとにさらした。

1号機は、津波以前に地震の揺れによって重大な損傷が起きた可能性が指摘されている。ところが、野田政権は基本的な耐震安全性を検討しないまま、大飯原発について安全宣言を出した。無責任かつ危険な政治判断だ。

 原発事故のように、被害が巨大になるものに関しては、予防原則を徹底するべきだ。政府の新たな安全基準は、事故後の拡大防止策が主で、先送りの対策も多く、極めて不十分な内容だ。これで運転再開すれば、福島以上に過酷な原発震災が起こりかねない。


 大飯原発の耐震安全性評価には大きな問題がある。耐震設計の基準となる地震動は、海底にある2本の活断層が連動するケースで、マグニチュード(M)7・4の地震による最大700ガル(ガルは加速度の単位)の揺れだ。

しかし、陸上の活断層を含めた3連動を想定すべきだという指摘を受け、関電は「念のため」揺れを計算し、最大760ガルという結果を示した。ストレステストで限界とされた1260ガルを下回るので大丈夫と主張している。

 しかし、関電の計算は、断層面のずれの量を小さく見積もるなど、過小評価した揺れを求めたに過ぎない。地下の震源断層が実際は、海底や地表で確認できる活断層より長く延びていて、M8級の地震が起きた結果、1260ガルを超える可能性も否定できない。


 東日本大震災を契機に、日本列島全体で地震が起きやすくなったと考える地震学者は多い。中でも若狭湾活断層が密集し、大地震が誘発される恐れがあるのに、14基の原発が集中立地している。

使用済み核燃料も大量に保管され、地震津波で冷却が止まれば、原発が停止中でも大事故が起きかねない。特に軽水炉より危険性の高い高速増殖炉もんじゅ」は恐ろしい。これらへの対策をとり、原発が止まっている現状で、若狭湾全体の安全性を高めることこそが急務だ。

 原発は推進側が主張するような安定した電力源ではない。M6程度の地震が起きれば緊急停止し、事故はなくても何日間も発電が止まることがありうる。もし福島と同等か、それ以上の原発事故が再び起これば、日本という国は立ち行かなくなる。原発の今後を考えるとき、それを片時も忘れてはならない。

◎.その通りだと思います。今度の事故処理をしながらゆっくり考えるべき。これでも未だ再稼働か?と、 (keniti3545)

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 ◇「事故後」を十分検討、議論−− 大阪大名誉教授・住田健二

 安全保障の観点からエネルギー源は多様であるべきだが、原発以外のエネルギーでは産業を支えきれない。日本から産業が流出してしまう。原発は必要だ。その上で、想定外の事故が起きた時、どれだけの対応ができるのか、技術的な課題について解決する見通しが付けば、原発は再稼働させるべきだと考える。

 私自身、「原子力ムラ」の住人であり、原発を推進する立場だ。しかし、個別具体論を議論できる専門家が多数いるのに、再稼働を前提とした議論に参加するだけで「御用学者」と批判される。専門的な知見を助言することに尻込みする雰囲気があるのは残念だ。

 ただ、これまでの経緯を見ると、政治的主張の宣伝材料になっている節があり、議論がかみ合っていない。抽象的な議論に終始していては、原発の安全は保証できない。学識者や評論家の大所高所からの意見だけでなく、現場の技術者の声を聞くための工夫はなされただろうか。現時点では反原発か推進かの議論を戦わすより、実質的な技術対策論を先行させるべきだ。


 これまでの議論で重要視されていない課題がいくつかある。大阪近郊に住む一市民として特に気になるのが、事故の際の放射性物質による水源・琵琶湖の汚染だ。

過去の大気圏核実験による放射性物質の降下のデータやSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測システム)の試算を使えば、汚染状況や河川への影響の予測が立つはずだ。琵琶湖の水が使えなくなれば、周辺地域にどう給水するのか。

 汚染を低減する対策も必要だ。関電の工程表では(外部へ出す放射性物質の量を減らす)フィルター付きベント(排気)設備が15年度に完成する予定だが、それまで簡易的なフィルターを付けるなどしてはどうか。

 原発事故が起きた場合の災害時用緊急連絡網や現地対策センターが本当に役立つ状態に整備されているかも、改めて検討すべきだ。若狭湾岸に炉を持つ日本原電や原子力研究機構との横の連携も重要だ。重症の被ばく患者を京都や大阪に空路で搬送する方法の整備も考えておきたい。


 京都府滋賀県が再稼働にあたっての課題などをまとめ、提言したのはもっともだが、最終的な判断は行政責任者がすべきだ。しかし、特定の日付を目標にするのは賢明でない。政府が押し切れば、関電も安全に向けた地道な努力の積み上げをしなくなる。公開の場で十分議論を戦わせ、国民の納得を得る努力を尽くしてほしい。

◎.今後の安全も必要ですが、今現在の後始末が先ではないのですか? 再稼働と安全対策は次の問題ですよ! (kenit3545)

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 ■人物略歴
 ◇たかしま・てつお
 慶應義塾大工学部卒。同大学院修士課程を経て、日本原子力研究所研究員。カリフォルニア大に留学後、作家に転身。主な著書に「イントゥルーダー」「ミッドナイトイーグル」など。62歳。
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 ■人物略歴
 ◇いしばし・かつひこ
 東京大理学部卒。同大学院博士課程修了。旧建設省建築研究所国際地震工学部室長、神戸大都市安全研究センター教授などを歴任。「原発震災」という言葉をつくって警鐘を鳴らしてきた。67歳。
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 ■人物略歴
 ◇すみた・けんじ
 大阪大理学部卒。阪大工学部原子力工学科教授などを経て98年12月〜00年4月、原子力安全委員長代理。JCO臨界事故(99年)では現地で収束の指揮をとった。元日本原子力学会会長。81歳。
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毎日新聞 2012年04月24日 大阪夕刊

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◎.国民総出で今回の後片付けをして、それが出来たら再稼働の議論をしましょうよ。この後片付けは30年50年では終わりませんからその間に必ず大地震が来るでしょう。それに伴って大津波も先ずはこの自然災害に打ち勝ってから、それから、「再稼働の相談をして下さい」よ!!・・??(残念ながら我れの年代はその相談にはもう乗れないんですよ。 合掌keniti3545)


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