「71才の365日」2月23日(木)雨3℃「東日本大震災」350日

*朝トレ:雨で中止。(管理人?指示による)


東日本大震災350日


今日の一題 小沢氏いよいよ表舞台に復帰か? 舞台の「せりに足をかけたか」!


 生き生き箕面通信(2月23日)

朝日新聞が「小沢氏、シロ」に転換

 朝日新聞が本日2月23日の朝刊一面に、小沢一郎氏との単独
インタビュー記事を掲載しました。これまでと印象を一新する異例
の扱いでした。
本日は概要(詳報は明日の朝刊)ながら、主なテー
マごとに”偏向”の見られない内容だったのです。これが意味する
ところは、朝日の百八十度異なる”紙面転換宣言”といえます。
つまり、「朝日新聞は小沢氏に対する取り上げ方を、これまでの
いわば『被疑者』扱いから、まともな社会人(政治家)としての扱い
に戻す」ことを示したと受け取れます。朝日新聞は、4月公判の結果
見通しを「小沢氏、シロ」と判断した模様です。万一、「推認有罪」の
判決が出された場合は、判決を批判できる立場を確保したともい
えます。

 インタビューで新しい内容は、「9月までには解散総選挙になる」
という見通しを語ったくだりです
。「野田さんが解散するしないでは
なく、国民の支持がなくなると『選挙をやって出直せ』となってくる。
9月までには解散総選挙になる」と、踏み込んだ発言をしたこと
でした。

 小沢氏側の「正義」に対して、朝日もついに方針転換せざるを
得なくなったと見るのが正しいのではないでしょうか。小沢氏を
めぐる状況は、朝日新聞の方針転換に端的に表れたように大
きく変わりつつあります。

 永田町の政局は、次第に煮詰まってきました。解散総選挙
念頭において、「政界再編成」の大きな風が吹き始めたことを
実感します。台風の眼は、今回もやはり「オザワ」です。55年
体制と称された与党・自民党対野党・社会党の構図が崩壊し
たあと、日本の政界再編成の政治潮流はまだ終了していない
のです。日本の行方を決めてきた戦後最大の課題、アメリカと
の関係清算は、まだ終わっていません。「オザワは壊し屋」と
レッテルを貼られてきましたが、問題は日本のあるべき政治
勢力の整理がまだ継続中ということです。私たち日本国民が
アメリカから自立し、国民の生活がもう少し誇りを持って立ち
ゆくような政治が実現するための真の政界再編成は、まだ
道半ばです。まだ「壊さなければならないこと」がたくさん残っ
ています。

 橋下徹大阪市長を担ぐ「維新の会」旋風が吹き荒れ始め
ました。石原慎太郎東京都知事を引っ張り出そうとする動き
もあります。その中で、最も真っ当なのは、やはり「オザワ」が
創りだす流れではないでしょうか。

 すでに、流れは大きなうねりを見せ始めています。小沢グループ
は昨年12月に「新しい政策研究会」(略称・新政研)という合同
勉強会を立ち上げ、毎週木曜日に100人前後を集めて、あるべ
き日本の国柄について意志疎通をホットにしています。そこでは、
政権公約マニフェスト)の原点に戻れ。消費税増税の前に、
やるべき改革がある」と、反野田・倒閣を視野に入れた動きにな
っています。野田首相が「消費増税閣議決定」をし、強引に突
破しようとすれば、不信任案が提出されることはほぼ確定的。し
かし、それですんなり、解散総選挙とはならず、解散の前に再編
成が行われそうです。ただ、野田氏をトップとする民主党主流派
も、ただ手をつかねているわけではなく、あの手この手で策略を
めぐらせてきます。

 今年の政治状況は、戦後日本の総決算の意味合いを持ちそ
うです。

・・・・・

箕面通信さんに教えてもらって、電子版の朝日新聞 増税解散なら政界再編」 小沢氏インタビュー読みましたが内容は箕面通信さんの記事にきれいにダイジェストされてますので、これを読んでいただいて、明日の朝刊を待ちましょう。 我れはあくまでも小沢さんは「壊し屋小沢」で居て欲しいと思いますので、「4月自身の問題が決着」付いてもトップに立つ必要は無いと思います。 (keniti545)

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*「プラス1」

 Cangael さんに尻を叩かれました!  そうですよね「マイケルサンデル」白熱の授業、我れはCangael さんのダイジェストで初めて「マイケルサンデル」さんの授業のすばらしさを噛みしめたんですからね。18日の内容、及ばずともお知らせする義務がありますよね、我れには!。(keniti3545)


マイケル・サンデル 究極の選択 「お金で買えるもの買えないもの」 (NHKのレジメ)

「世の中にはお金で買えないものがある」。私たちはこれまでそう考えてきた。しかし、今やお金さえ出せば、ほとんどすべてのものが手に入る時代を迎えている。たとえば、インド人女性による妊娠代行サービス。7千ドル払えば、子宮を貸してくれ、依頼人夫婦の子供を産んでくれる。毎年数百組の夫婦が先進国からインドを訪れている。教育の世界にもお金というものさしが導入され始めている。アメリカでは、よい成績を取った子供、そして先生には、賞金を与えるという試みが実験的に始まっている。またアメリカでは、消防隊も民営化され始めた。その挙げ句、家が火事になっても会員ではないからという理由で消火されず、放置されたまま家と財産を失うという事態も起こっている。
命、教育、公共サービスなど、お金という価値観が、これまで不可侵だった領域にまで次第に入り込んでいる。私たちは、どこかで市場主義の立ち入り禁止の一線を設けるべきなのだろうか。ハーバード大学マイケル・サンデル教授が、各界の著名人、そして日米中の若き知性と議論していく。

出演 ハーバード大学 マイケル・サンデル教授
ゲスト 猪瀬直樹 古田敦也 郄田明 斉藤慶子 SHELLY

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【サンデル教授】 

私たちの社会におけるお金と市場にまつわる究極の選択について話します。今日市場経済が繁栄と富に貢献していることは誰もが認めるでしょう。しかし、市場原理はそれ自体公正な社会を作ることができるのでしょうか?
人生にはお金では買えないものもあるでしょうか?
私たちが今日直面している最も大きな問題です。


 今回究極の選択「お金で買えるもの 買えないもの」に参加する人はスタジオにゲスト野球界の古田敦也さん、作家・東京都副知事猪瀬直樹さん、女優の斉藤慶子さん、タレントのSHELLYさんそしてお馴染みの通販会社社長の高田明さん、そしてネットでつなぐ、東京(東京大学)、上海(復旦大学)、アメリカ(ボストン大学)の学生



今回の問題提起は、

・ もし消防が民営化されたら?

・ お金をもらって他人お子を産む代理母制度

・ 優秀な成績をとった学生にはボーナスを支給する

等の事例検討です。(細部の書き越しは、ネット上からも頂きました)


 議論は次の話から始まりました。市場経済とお金の関係についての問題点を端的に示す話からです。

 ニューヨーク・ヤンキースの偉大なショートデレック・ジーター選手の3000本安打を達成した偉業に対してある企業が、彼のこの偉業を記念して彼のサイン入りのボールととバットを売り出した事例です。

 日頃は無償でサインをしていたものが、企業のために1000個にサインし企業はそれを売り出したはなしですが、なんと市場価格は、

サインボール   1個 700ドル(約5万3千円)
サイン入りバット 1個 1000ドル(約7万6千円)

だったとのことです。

 単純計算で5千万+7千万=1億2千万ですから驚きです。

これが現代社会の現実です。
・・・

 次に仮定の話ということで雪かきシャベルの話です。大雪が降り多くの人が雪かきをするために雪かきシャベルを必要として求める事態になり、この雪かきシャベルを売る店が価格を引き上げた話です。

 まず、これらの二つの話で行なわれる経済活動は、フェアか否かという議論が始まります。

 ゲスト4名は殆どの人がアンフェアと考え学生は、

東京は2/7・ボストン0/7・上海は4/8

22人中6名がフェアであると考え、残りの16名はアンフェアである答えていました。

 色々と議論が展開される中で、「命にかかわる問題」という基準でこの問題を説明する学生があり、その際サンデル教授は「自然災害で水不足になったとき水の値上げは正当か?」を同等な問題を秘めているものとして「命にかかわる問題」と市場経済のかかわりについての問題を議論の要点の一つとしてピックアップしました。

 そして議論の展開の中で取引される物には区別があり、公共財かそれとも雪かきシャベルのように無くてもやっていけるか否かの「公共性」の議論が加わって行きます。
・・・

 そこで登場する大きな問題は、
「もし消防が民営化されたら?」

というハーバード白熱教室でも紹介された話です。アメリカは選択肢の多くある国、地方行政は人命にかかわらない限り無償では消火活動を行わない所もあります。

 個人財産の保護に対しては消化して貰うための契約料を支払っている必要があり、目の前で火災自宅が燃えているのに消化してもらえなかったという実際例があるのだそうです。

 日本の場合は、各法律で公の機関は「国民の生命と財産の保護」がその目的ということがありピンときませんが、アメリカでは切実な問題となるのです。

 契約料金の未払いという現実が身近な財産の危機に直結するのですが、「命」とは係わりのないことに関しては現場にいても「手を出さない」という消防士の姿には違和感を感じます。

 日本には、「国民の生命と財産の保護」ということに関しては、「御上(おかみ)はそういうもの」という文化的な背景があるように思います。

 議論においては仮定の問題としても、財産の保護は国家の義務的な感が強く共通する価値観は持ち得ないように思いました。

・・・

次に課題と提示されたのは、教育現場における、結果を出すために市場原理を用いてもよいのかというものです。学力水準の上がらない学校側が優秀な成績を上げたものに賞与を与えるというものです。

 生徒にやる気を出させるために市場原理を導入する。

この問題に対してどう思うかが、出席者への問いです。


 この理念と市場経済の手法は両立するが、日本人の場合は「究極の選択」で考える背景に持ち合わせているのが普通です。そこにどのような価値判断を見いだすか、それは議論に応じる人の持ち得たこれまでの完成度ということになるのかと思われます


 学びの姿勢を子どもたちにどう教えるのか、学力だけでなく、倫理観という人格形成に必要な要素も含めてです。

 お金ではなく図書券だったらどうでしょう。学生専用のカードで、金券ショップ、譲渡は禁止は明記されたもの、もし現金使用にしたい場合には本人のみ有効としたら。


 賞与を与えることが「汚い話し」という価値観で応問されてもいました。金銭の話はどうしてもこの問題が出てきます。これは人間の歴史においても重大な問題で、貨幣を発明した時から発生し醸成された感覚です


 人として守らなけでばならないこと、これが究極ですが、すると人間とはどうあるべきか、とめどないループができてしまいます。

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 そこで課題は次の問題に移ります。
 
 「お金をもらって他人の子を産む代理母制度」についての議論です。

・人身売買、売春と同次元の話ではないか。

・国の実情においてはそれもやむおえない選択ではないか。

 同じ価値観を共有できるのかと思っていましたが、インドにおける貧困女性による代理腹という国策が同じ国の学生の批判するところを見て、階層的価値判断の相異、選択を支配する根柢にある「育ちの環境」をみたように思います。

 SHELLYさんは実際にインドでその現場と女性たちが置かれている立場や「意見を聞いていた」ようでした。

 だからといってボストン大学のインド系女生徒が沈黙するどころか個人の意見をはっきりと言明し批判する。その姿には、アメリカで学ぶ彼女の強い意志と、今後のインドでは是正されていくのではないかと思えた。そして、その方が自然体で我々への素直な疑問、今の彼女の「国策」への弁護と受け取れたのは我れだけではなかったと思います。
(注・代理出産はインドの国策として行われていると言う現実がある)
 何かすごく悲しい話ですが誰も目をそらすことはありませんでした。市場原理:「お金」と「倫理」結論のでない?大きな問題でした。 

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◎若い人達(学生さん)の姿勢と発言、猪荑副都知事・野球界の名選手古田氏・通販の高田社長、確りかみ合って素晴らしい議論になりました。斉藤慶子さん、SHELLYさんも頑張っていました。 (kenit3545)