「71才の365日」9月5日(月)雨・風19℃「東日本大震災」179日

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*「東日本大震災」179日

今日の一題 「創発する民主主義へ」 (いきいき箕面通信1000・1001)

(昨日と、一昨日の記事ですが 「創発」と言う言葉と、その意味に生産現場を思い起こします)

(前略)

大変参考になるオピニオンを見かけました。朝日新聞13面の「創発する民主主義へ」です。ただ、これにきちんと触れようとすると、今日は長くなり過ぎるので、あす以降に考えたいと思います。一言だけ言えば、代表を選んで委ねる間接民主主義から、フェイスブックツイッターなどを使った「より直接民主主義に近い政治へ」という内容です。ま、というわけで、1000回の区切りの「箕面通信」は中途半端なものになってしまいました。これも泥臭さの現れということになるのでしょうか。お許しください。

↑前日に、前段がありました。

生き生き箕面通信1001 ・改めて「創発する民主主義へ」――民主主義特区も
2011-09-04 06:45:06 | 日記
 おはようございます。野田内閣への平均支持率は62%――各紙の世論調査が今朝一斉に報じられました。民主党へもう一回だけチャンスを与えようという積極的な意味でしょうか。自民党が脱皮して国民のために働く政党になかなか生まれ変わらないから、民主党でも仕方ないという消極的な支持も含まれているようです。
 
・改めて創発する民主主義へ」――民主主義特区も

 昨日触れましたように、朝日新聞13面に「創発する民主主義へ」という提言が載っていました。「創発する?」、それって何の意味?というところでした。提言した伊藤穣一さんによると、「創発」とは、「アリが共同作業によっていつの間にか高度な秩序を生み出すような現象」をいうのだそうです。

 「アリ一匹一匹に知性はありませんが、群れとしてはとても複雑な共同作業をします。巣をつくり、ごみ捨て場や、死んだ仲間の墓地もつくる。個々の単純な動きが相互に作用し、いわばボトムアップで思いがけない高度な秩序が生まれていく。そういう現象を創発と呼びます。例えば大都市でも、トップダウンの都市計画より住民の相互作用から生み出された街並みの方がうまくいく。これも創発です」と。

 見方を変えれば、直接民主主義のことを意味しているように受け取れます。その直接民主主義が可能になった。それが大きい、というわけです。可能にしたのは、インターネットの普及。「中東で起きていることは、創発民主主義の重要な実験台になっていると思う」「ソーシャルメディアが若者にあたえたのは勇気です。『革命なんか無理だよね』と思っていた彼らが『僕にもできるじゃん』と伝えあった。本当にウイルスのように勇気が伝わって行動を引き起こした」

 民主主義をバージョンアップする一つのアイデアとして、「例えば、自分の投票権を政策課題ごとに仲間とか知り合いに渡していくという手法が考えられています。環境問題だったらあの人が詳しい、エネルギー問題だったらこの人が信用できる、という具合に投票権を委ねていく。委ねられた人はさらに高度なエキスパートに票を渡す。議論を通じ、優れた意見を言う人に次第に票が集まり、最後は一番たくさん集めた人の意見が勝つ。こうした実験を、日本でもやってみればいい。テーマを絞ったり、地域限定にしたりして、『民主主義特区』をつくってみてはどうでしょう」。もちろん、こうしたアイデアにもケチをつけようと思えばいくらでもつけられます。

 伊藤さんは3年前の米ビジネスウイーク誌で「ネット上で最も影響力のある世界の25人」に選ばれた人」と紹介されています。現在は中東のドバイに在住。

 民主主義は、単純な採決方式だけをすべてとするのではなく、さらにいい方法を工夫して深化させることが求められています。アメリカの大統領選挙は、独裁者を出さないための工夫をして非常に複雑であり、時間も1年以上かける壮大な民主主義ですが、それでもまだ理想的な民主主義からは程遠い状態です。要は、工夫と、何よりも自分たちの民主主義を鍛錬する普段の努力です。

 日本では、民主主義をきちんと機能させるために不可欠なメディアに携わる人間があまりにも勉強不足、ジャーナリストとして努力不足であることが残念です。それだけに、ソーシャルメディアの出現とその影響力に期待するところ大です。


*.我れは十数年前まで、生産現場にいた。この記事をみて、創発と言う言葉に大いに合点することがある。生産現場の末端は、ともすれば烏合の衆の寄せ集め的に見られるが(特に昔は)、一方伊藤穣一さんが言ってる創発とは、「アリが共同作業によっていつの間にか高度な秩序を生み出すような現象」をいうのだそうです。 しかし、この現象は昔から人間の物作り世界ではずっと実践されてきた現象だと思う。課題を与えられた集団は、自分達の知恵を出し合い、意識しない特技をも持ち寄って目的を果たす。側は褒めてやるだけでよい。特に日本の物作りの習性は長けたものがあったと思われる。

*.政治の世界でも、正に「創発する民主主義」への入り口にある「今」なのでしょう。今更、「角栄」さん、「小沢」さんとかの強権的リーダーも要らない(通用しない)し、菅さんの失敗も見てきました。「国民が作る育てるリーダー」で良いんですよ。その思いで満足出来る人間性を持ったリーダーが望ましいのでは無いのでしょうか、国民は。此処で国民が「バカ」でないことを「政治屋」さん達に見せつけて、「ドジョウ内閣」「ドジョウ総理」で結構、自分達が育てたリーダーとして国民が認める総理大臣が出来れば良いと思います。少なくても、その試金石にはなってほしい人物「野田」さんです。 (keniti3545)