「71才の365日」8月5日(金)「東日本大震災」148日

*朝トレ:「チビッコギャングとのコラボ3」又騙された、6時30分一応声かけたら二人とも起きた。三人で一応コースに入った。でも目的はやはり昆虫採集「カブト虫」、居た?雄二匹収獲としてはこれもAランク。後の事は日記の記事にも成らないお粗末、逃げられた?どうして?解らない。カラスもあきれて今日も姿消した。キジの親子は此方の動きが小さいのでギャング二人がコースはずれて逃げ出すまでゆっくりくつろいで居た(餌を啄む様子)我れ一人あご上げて息上げている時はこんな近距離では見られない。上り勾配も逃げ足早い、何せ敵はリレーの選手・サッカーチームでもレギュラーこいつがリーダーなので6才の友麻もついて行く。我より早い嘘! ホントだ!もう良いわ!ジイチャン気をつけてね。一言多いんだよお前達は!? 脇の林ウグイスA君は久々の振れ鳴きあり。トンビってどうしてんのかなー? 走は12本汗はかきました。行き会い人無しで帰路。 チビッコギャングの騒音聞きながらシャワーは気分良。


*無料ソフトの奪取、昂佑と二人で成功


古河電工の和楽踊り見学




*「東日本大震災」148日
今日の一題

『私は「転向」したのか?・・・科学者の信念』 (武田先生)

私は、「原発は推進すべきである」という考えから、「原発は即刻、中断すべきである」という意見に変わりました。世間の人はこれを「転向」として批判しています。

自由な批判、自由な意見こそ社会を明るくするものですから、批判は正面から受け止めていますが、私には少し言い分があります。

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【第一期】

日本はエネルギー資源がないので、原子力を活用するのは日本のためになると考えていた時期。

【第二期】

原子力安全委員会基準部会で新耐震指針を審議したとき、「原子力発電所に想定外のことが起こったら、住民が大量に被曝することを理解しておかなければならない」という趣旨が明記されたものが出たとき。

私は何のために原子力を研究してきたのかという深い疑念をもち、「日本の原発地震で倒壊する」という内容の本を2冊出版して「できれば運転しない方が良い」という考えに変わった。

【第三期】

福島原発が破壊しても、これまで原子力を推進していた科学者の「反省」が聞こえず、専門家の虚偽のコメントが続いたこと、北は青森から南は石川県に至るすべての原発震度6地震で破壊したこと、の2つから科学者として、原発を中断する必要を感じた。

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批判を受けたことは気になりません。確かに「原発を推進するか」という点では転向したのでしょうが、「科学者としての態度」としては一貫していると自分では思っています。

科学者、特に私のような工学の分野では、その活動は「社会に貢献する」というのが前提です。「エネルギーを安定させるために原子力を進める」という信念は、「原発が事故を起こすようなら推進できない」というのと同じです。

だから、原発が安全に運転できると思っていた頃は、原発を推進すべきと言う考えだったのですが、原発震度6でことごとく破壊されることを目の前で見て、それでも原発を推進するという方が私には「科学者の転向」のように感じられます。

私が今、疑問に感じていること、それはこれまで一緒に原子力をやってきた科学者が、なぜ福島原発(おなじような破壊を受けた東海第二、東通)の事故を見ても、そのまま原発を進めようとしているのかということです。

科学的に見て原発を中断するべき時でも、政府がそれを推進することはあります。でも、私たち科学者は政治家ではなく、「原発が必要かどうか?」より「原発は安全かどうか?」の方に判断の基準があるはずだからです。

人間の考えは未熟で、間違いだらけですから、意見を変えることはやむを得ないと思っていますが、今回の私の「転向」はターゲットの変化であり、科学者の信念や心としての「転向」をしなかったという点で自分でも満足できるものでもあります。
平成23年8月4日 午後1時 執筆) 武田邦彦


*武田先生を尊敬します

今回の、決意表明とも取れる先生の文章は正に「科学者の信念」として避難を浴びるべきものではないと思います。先生自身の苦しみとスタンスの取り方は傍目に理解されない部分も生じたことでしょうが、自身が携わる「科学の製品」はウインドーに展示するところまで、この製品(作品)の評価は本来科学者は行うべきではない。ともおっしゃっていたと覚えがあります。

しかし、今、この非常事態! 関わった人にしか解らないリスクが見えてきたなら、しかも人類の滅亡にまで繋がる驚異であれば、自身の進む方向を変えてでもその巨大な危険を回避させなければならないのもまた科学者の使命であると思います。先生が転向と揶揄されたとしても、決断されたことは国を・国民を救う結果に繋がるものと信じます。

既に傷を負った多くの国民が居る中寧ろ、転向できずに拘る(原発推進に)科学者がいれば、現時点での国への背徳行為だと思います。これ以上の繰り返し(事故の)を防ぎ、被災被爆者の救援に安心して関われる状態を構築しなければ最早、この国は「国としての体を成さず」の状態に陥るでしょう。世界の3流国に陥るのも時間の問題。この回避を一刻も早く成す為には、第二、第三と言うか「多くの科学者の潔さ」を見せてもらわねばなりません。

 
*我の日記にも7月5日、7月17日、7月19日、7月29日と武田先生の揺れる心の苦悩、そして、やっぱり先生は正直でしたと結ばれる記述を残していました。